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ブラウニーの亡き後、託されたDorhamが残した名盤 [SONNY ROLLINS]

今日は、時代を少し遡ったDorhamの盤を聴いています。

1956年6月にクリフォードブラウンが亡くなってから、Dorhamはクリフォードブラウンの後を継いでMax Roach Quintetに加わっています。
そんな中、1956年9月にこの盤を残しました。

1956年といえば、Max RoachとRollins、Dorhamで、PRESTIGEのROLLINS PLAYS FOR BIRDが有名ですが、こちらはRollins色が強すぎるので、別の機会に聴くとして、今日はDorhamの演奏が活きているこちらの盤です。

RIMG0959.jpg

Kenny Dorhamはかの名盤'Round about Midnight at the Cafe Bohemia(1956年5月31日)を録音していますね。
これは個人的にも大好きでオリジナルを手にいれました。
ここでのJR.Monteroseも最高ですが、もっといいMonteroseを聴けるのがJazz Prophets(1956年4月4日 録音)ですかね。
Jazz ProphetsでのDorhamの演奏もまた格別です。
こちらもオリジナルを入手したのですが、金欠の為に手放してしまいました。
なんてバカな事をと思われても仕方がありません。今更ですがまたGetしたいと思っている次第。
At the Cafe Bohemiaとどっちを、残すかまよった挙句の、苦渋の決断でしたが、未熟者でした。
ABC盤のほうが出ないですからね。

そういえば、なんとなくですが、DorhamファンはAt the Cafe Bohemiaを、MonteroseファンはProphetsを、トランペット好きはAt the Cafe Bohemiaを、テナー好きはProphetsを好むのではないですかね。
この気持ち聴いた人なら分かってくれますか・・・


さて、本盤の録音もこれらの大物と同じ時代だけあって、Dorhamの演奏もStraight Aheadって感じがします。
At the Cafe Bohemiaが好きなら気にいると思います。
Max Roachがリーダーという点で、Rollinsの一人舞台とはなっておらず、Dorhamの演奏が良い具合です。
Dorhamの真の部分は同じでも、ジョーヘンとやった1963年あたりの盤とは大分違いますね。
これぞハードバップだ!という感じの演奏が病み付きになるんですよね。
スピーカーの前から動かずに真剣に聴きたくなる、そんな盤ではないでしょうか。
この盤ではMax Roachは勿論、ROLLINSはでしゃばり過ぎてはいませんが、この演奏がとても聴き応えがあります。
この年にもROLLINSは凄い名盤をいくつも残してますが、この盤も流石としか言いようがありません。
これを聴いてROLLINSに嵌ったという人も多いのではないでしょうか。
Max RoachとRollinsは相性が良かったんでしょうね。
あと、この盤の聴きどころはRay Bryantですね。これもリーダーがRoachという点で、Bryantの演奏も引き立っています。
やっぱり、ドラマがリーダーのアルバムって、サイドメンの演奏もかなり楽しめて良いですね。

RIMG0956.jpg

PS:この盤はオリジナルですが、なぜかCDよりも安く買えました(嬉)。

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老年蛇銘多親父

ご訪問ありがとうございました。

このプラス4、ずいぶん昔にマックス・ローチ Jazz In 3/4 Timeとい一緒に買いましてね、買った当時はプラス4のドーハムがよくてこちらばかり聴いていたのですが、最近は3/4を聴くことが多くなってしまいました。

この記事で、プラス4でのドーハムを思い出し、また聴きたくなってしまいました。
by 老年蛇銘多親父 (2013-01-23 22:05) 

ハンコック

老年蛇銘多親父さん
コメントありがとうございます。

実は私もPLUS FOURと一緒にJAZZ IN 3/4 TIMEを入手したんです。
手放された方が、一緒に手放されたのかもしれませんね。
やはりこれらの盤はペアで持つべき盤なのかもしれませんね。

この二枚は内容が随分違いますが、まだPLUS FOURのほうを良く聴いてます。やっぱり、飛ばす感じの快感が病み付きになってまして。
JAZZ IN 3/4 TIMEのほうがゆったりと聴けますね。
末長く聴くならば、こちらの盤でしょうか。

老年蛇銘多親父さんのblogには、聴き込まれたからこそ表現できる言い回しや選曲があり、とても参考になります。
またちょくちょく寄らせて頂きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

by ハンコック (2013-01-24 21:53) 

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