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オーバーハング調整 [アナログ調整]

オーディオ熱が上がっているうちにということで、
今日はオーバーハングの調整を今一度やり直すことに。

RIMG0938.jpg

ORACLEのDelphiには、写真のようなオーバーハング調整をするための
テンプレートが付いている。
アームをこのテンプレートの図に合わせて位置を調整すればよいことになっている。
これまでは、このテンプレートに合わせて調整をしていたのだが、

RIMG0939.jpg

どうもユーミンの歪が取れずに悩んでいた。
Naruさんに教えてもらったところ、可能性が高いのはオーバーハングとのことであった。
0.025㎜の世界で調整するということであるからして、
このテンプレートでおおよそ合っていればいい音がするというわけでもないと思い、
紙でオーバーハング・ゲージを作ることに。
HiFi堂の人が公開しているのを参考にした。

RIMG0940.jpg

これだと針先がボールペンの十字の位置に来るように調整できるので、
ピンポイントで位置が決まる。
原始的だが理屈に合っていて、正確に針先の位置を合わせることができる。

拙宅では、Delphiのテンプレートで調整した場合と
作ったオーバーハング・ゲージで調整したときとでは、5㎜程位置が違った。
考えてみると、カートリッジで針先の位置は違うし、ミリ単位で調整するのであれば、
作ったゲージのほうが調整し易い。

というわけで、オーバーハングの調整とカートリッジの向きを調整し、鳴らしてみました。

出てきた音は...

RIMG0941.jpg

ユーミンでの歪がなくなっているではありませんか!!!
それから音が散漫にならず、落ち着いた音です。
これなら、びくびくしながら聴く必要もありません!!!
これならCDよりずっと良い音になっているのではないかなと。

Naruさん、一発で解決しました。
的確なアドバイスを本当にありがとうございます。

やはり、基本に立ち返って、原理原則に従い実行することは大切ですね。
基本がなってなかったようです。

これで、やっと他の調整も進めることができます。
小生も魅力的な楽器の音を出したいですね。
もう少し調整を進められれば、拙宅でのオフ会もできるかもしれません。

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UNICORN

Playerについているテンプレート・・・・ふつうはArmに付属しているものを使用するのですが!?それにしても5mmとは極端に差がありましたね、それだけ異なっていると歪むんでしょう!!

それにしてもOFF会は目的を持って参加すると返ってくるものも多いようで、良かったですね!!
by UNICORN (2020-07-11 14:02) 

UNICORN

確かテンプレートはSME309アーム用なので普通は問題なさそうですが、案外ピッチリと合わせにくいものなのでしょうね!!
by UNICORN (2020-07-11 14:08) 

ハンコック

UNICORNさん
恐縮しておりましたが、
ざっくばらんに、かつ論理的にお話を頂き、
拙宅でも改めて調整してみましたところ、
このような良い結果となりました。
やはり、良いサウンドを鳴らされている方との
オフ会というものは、とても意味のあり、
得るものが大きいですね。
UNICORNさん宅のサウンドを聴いて、
これは拙宅でのオフ会も一筋縄ではいかないと思っておりましたが、
これで見込みも出てきました。
まだコロナもありますので、もう暫く調整を追い込み、
何とかお聴かせできれば良いなと考えております。
その際には、どうぞお手柔らかにお願いします。
by ハンコック (2020-07-11 18:10) 

seibo

よかったですね。僕はプレヤーの調整からっきしダメなもので、一度機会をみて我が家でも調整してください?
by seibo (2020-07-11 23:13) 

ハンコック

seiboさん
こんばんは。
今回はお聴かせ頂き、本当に良かったです。
今回の調整では、出てきた音が本物といいますか、
ここだという手応えがありました。
ユーミン以外の歪みが掛かっていた盤も見事に
歪みが取れてますよ。
更にピアノの音など、軽い音ではなく、
芯のあるしっかりした音に変わっているようです。
やはり長年の調整を重ねられている方の
アドバイスは的を得ておりますし、大変ありがたいですね。
今回の調整は原理原則に基づいています。
ですので、余り調整されていないようでしたら、
小生の調整でも、良くなると思いますよ。
今度お邪魔する際には是非試してみましょうか。
アナログにはまだ果てしない可能性があることを、
Naruさん宅にお邪魔し、この耳で確認することができました。
拙宅の調整でも良い音になってきました。
アナログは、調整次第でまだまだ良くなりますね。
もっと早くこんなサウンドを出せていたらと、
これまでの時間が勿体なく感じてしまいました。

by ハンコック (2020-07-12 01:20) 

seibo

オリジナルのレコードをあれほど良い感じで鳴らしていらしたのに、それが調整でさらに良くなったとは驚きです!
アナログは奥が深いですね!
あまり調整していないどころか、どう調整すれば良いのかいつもわからなくて悩んでます?ぜひ我が家でもお願いします!
by seibo (2020-07-15 22:22) 

ハンコック

seiboさん
手前味噌ですが、10年以上DELPHIのプレーヤーを
使い続けて初めて調整がピタっと決まった感じがしました。
それもNaruさんにご指摘頂いたお陰なのですけど。
オーバーハング以外の調整は、ある程度良いところまで、
調整できていたからなのかなあと思っております。
それで、今回のオーバーハングの調整後に、
インサイドフォースの微妙な調整も、
分かりやすくなりました。
これまでは、ツマミを調整していても、
どうしても山谷があり、
上手く言っているのかよく分からない状況でした。
それが、インサイトフォースのツマミを動かした分、
音像が左右に移動するのが分かるようになりました。
インサイトフォースの調整が意味をなすのは、
まずオーバーハングが調整できてのことなんだなあと、
改めて勉強になりました。
まあ、どれくらい良くなったのかは皆さんに聴いて頂いて、
ご判断頂きましょう。
しかし、先日Naruさん宅で聴いてはいけないサウンドを
聴いてしまいました。
アナログの魅力を差をこの耳で体感してしまいました。
あの音は、あそこでしか聴くことはできないのでしょうけれど、
それでもアナログの可能性を再発見できました。
小生のようなある程度の機材でも、
上手く調整すればかなりのサウンドを鳴らす事ができそうです。
Seiboさんも優れたプレーヤーをお持ちですので、
調整されていないとのことでしたら、
更に良い音が出てくるのではないでしょうか。
調整法については、これといって解はないと思いますが、
小生が思うには、まず先にアームの高さとオーバーハング、
カートリッジの傾き、シェルの傾きを調整しておくのが良さそうです。
その後、針圧、インサイトフォースの調整で追い込むのが良いのかなあと思っております。
順番が違うと、小生の経験では堂々巡りになってしまいます。
それでは、今度お邪魔した際に、調整してみましょうか。
小生の腕では悪くなる可能性もありますが...


by ハンコック (2020-07-16 08:04) 

suomi

違いますよ。

あなたがしているのは、トラッキングエラーの調整です。オーバーハングの調整ではない。

早く気づいて欲しい。オーバーハングなんて、何の意味も無い。これはプレイヤー(アーム)の取り付けが、規定通りになっているかを確認するためでしかない。

「規定通りになっていれば、トラッキングエラーの設定も正しいだろう」という仮定です。

さらにトラッキングエラーを、レコード盤のどのあたりでゼロに設定するかは、個々のアームのデザインによって全然違います。
by suomi (2020-07-17 03:58) 

ハンコック

sumiさん
ご指摘ありがとうございます。
小生もまだまだアナログは、初心者の域ですので、
色々教えていたければ幸いです。

by ハンコック (2020-07-17 06:02) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

カートリッジのオーバーハングの調整やトンアームの調整、これは音を良しあしを左右しますね。
私も昔はよくやっていました。

これを調整しながら音と格闘する、こういうことが出来るのもアナログの面白さですね。
by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2020-08-01 15:31) 

ハンコック

老年蛇銘多親父さん
ご無沙汰しております。
アナログは機械ですから、長く触っていると、
癖なども分かるようになってきますね。
拙宅のプレーヤも10年を超え、やっと少しは扱えるように
なってきました。
アナログは音が良いので、プレーヤを購入して少し
調整しただけでも満足しますね。
小生もある程度は満足していたのですが、
オーディオのコアなマニアの方々に囲まれていますので、
今まで聴いたことのないサウンドを聴かせて頂くこともあります。
それが良いのか悪いのか分かりませんが、
小生のオーディオ魂に火が付いてしまい
どうしても、その辺りの方々よりは良い音を出してみようと
躍起になってしまうのです。子供ですね(笑)。
周りの皆さんもかなりのマニアですので、
やはり誰よりも良い音を求めていらっしゃいます。
ですので、この方々のようなサウンドを出そうとすると、
そんじょそこらのセッティングでは太刀打ちできません。
やり込んでいらっしゃる方は、アームの調整だけでも
1年以上は掛かると仰います。
0.025mmの世界というのは、やはりそういうものなのでしょうね。
分からないながらも、これまで10年ほどアナログをやってきて、
多少調整の力はついてきました。
この記事を書いてからも2、3日に一度は、
アームの調整を続けています。
それでも続けられているのは、こういう地味なコツコツした
作業が好きなのでしょうね。
それから、やはり音が良くなるのが嬉しいですね。
やっと最近、またワンランク上のサウンドが出できて、
また面白くなってきました。
また悪くもなったりしますが、顛末はまた日記にしてゆきますので
懲りずにごらん頂ければ幸いです。

by ハンコック (2020-08-01 21:48) 

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