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心揺さぶられるサウンド [オーディオ]

最近、歳のせいかオーディオを聴いていると、妙に眠くなる。
レコードを掛けても4,5分でウトウトして、
気づいたら最後の曲だった、みたいな。
そんな事がしばしば。

先日、チューバホーンさんからオーディオを聴きにきて下さいとお誘いを受け、
今日チューバホーンさんのお宅でクラシックを聴いている。
が、いつもの眠気が。
なんだか頭がぼーっとするし。
天気がが悪いのもあるが。
冒頭のピアノ曲から、こんな感じで。

今日は横浜のvafanさんとチューバホーンさんのお宅にお邪魔している。

クラシックから始まったオフ会は、不思議とボーカルは無く進められた。
結局ソプラノなどボーカルを聴くことはなく、
是枝プリは良い音がするなという印象と、
ピアノの左手の音が以前に比べて、深々した音で、
懐が深いというかそんな印象が大きく、
あとは何とか眠気を堪えるのに必死で、記憶があまりない。
オフ会は、開催する側も聴く側も全身全霊を掛けてやられるので、
ずっと、うとうとしていたのかとお叱りを受けそうなのだが、
この点はここでお詫びさせて頂きたい。
しかしなあ、ドライブとかならまだしもオフ会ではあんまり眠くなることは無いんだけどなあ。

暫くクラシックを掛けていただいた後に、
突然YMOが。
これでびっくりして、眠気が取れた。
ここまでは、全てSACDだあった。

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なんとなくぼーっとした感じで始まったオフ会だが、
ここから状況が一変する。

bolly joelのHonestyが。
これは小生はプロモ盤を所有しているので、ちょくちょく聴いているのだが。
なんだ、このbilly joelの声は。
声のディティールや表現力が、アナログと同等か、
いやそれ以上に出ている。
「このボーカルは凄いですよ!」こう感想を述べたことははっきりと覚えている。

話は遡るが、接宅にoさんのディスクリートDACを導入したのが、
今年の6月。4ヶ月前のことだ。
このとき、チューバホーンさんとoさんが接宅にいらっしゃり、
接宅で聴いたディスクリートDACの音に驚かれ、
チューバホーンさんのお宅と同等かそれ以上の音がしてした事に、
チューバホーンさんは片を落とされた。
あの後、チューバホーンさんは、tannoyのスピーカーシステムを
どうやって今以上に調整するされるか思案されている様子であった。
小生も、この音以上の音が出るのか、どうすれば出せるのか想像も出来なかった。
しかし、あれから4ヶ月の間に、調整を進められ、更なる音質向上を遂げられたようである。

だいたいオフ会のお声が掛かるのは、良い音が出たときなので、
こちらも、覚悟して伺うようにはしているのだが、
予想以上のボーカルの生々しさや表現力に、
驚き、そして接宅の音との隔たりに、こちらが肩を落とす事になってしまった。

チューバホーンさんは、oさんのディスクリートDACをお使いになられている。
小生にもこれを紹介して頂き、今はこのDACを使っている。
このDACからは、そんな従来のDACとは全く比較にならない程の
生々しい声が出てくる。
これまでもチューバホーンさんのお宅や接宅で散々調整をし、
かなり音が良くなり、ディスクリートDACには散々驚かされてきた。

しかし、ここにきて、これまでの感動を更に上回るほどの感動が。
デジタルで、アナログと同等かそれ以上?
なにをこのおっさんは言っているんだ、アナログファンからは、
デジタルでアナログに勝てるわけがないだろう、
そんな事を言っているお前は、アナログの調整が下手すぎるんだよ。
などと、お叱りの声が聴こえてきそうだが、それもごもっともなのかもしれない。
が、そこはやはり聴いて頂かないと分からないところ。

小生がここで言いたいのは、oさん製作のディスクリートDACの凄さである。
今、日本でこのDACをお使いの方は、数えるほどしかいないであろう。
ディスクリートDACは、ネットで検索すればけっこう出てくるとおもうが、
回路がディスクリートされていれば、ディスクリートDACと呼んでいるものも少なくはない。
しかし、重要なのはDACチップそのものがディスクリートかどうかという事だろう。
このDACチップ自体がディスクリートの機材をお持ちの方は、
殆どいらっしゃらないと思う。
このDACは本当に凄い音がする。
従来一千万位上はするDACがあったが、調整されたあの音よりももしかすると、
いや、もしかしないと思っているが、良い音がしていると思う。

それゆえに、アナログと同等かそれ以上と言っているのである。
ボーカルが、声を張った際に、ああっ、歌が上手いなあと心地よい感じがすると思うが、
さらに、そこをいま一歩踏み込んで、声が伸び伸びと突き抜けて、
耳に飛び込んでくる感じ。
このもう一歩踏み込んで声が突き抜けてくるところこそ、
従来のDACでは出せない部分だと思うし、良い盤であり、
スピーカーや機材のセッティングを上手く調整していないと、
出せない部分だと思う。
これらを全て吟味し調整したのもだけが味わうことのできる、
境地だと思う。

いやあ、クラシックで声をお掛けにならなかったのは、わざとか。
やられた〜。

それ以降は、JPOPのオンパレード。
福山雅治、玉置浩二、平原綾香などなど。
どれを聴いてもこちらが想定していた声を超えてくる。
小生はジャスが好きだが、日本人なのでJPOPが一番感動する。
歌詞と演奏が相まって、情景が目に浮かび、はたかも自分がそうだったような、
自分も歳を重ねてきて、同じような場面を経験したこともあるかもしれない、
それゆえに、歌詞がより心に沁みるようになってきた。
さだまさしからは、遂に涙腺崩壊。
森山良子でも涙がダダ漏れとなってしまった。

オフ会では、皆さんがいらっしゃるので、
波を見せるのが恥ずかしいため、涙を流す事は滅多に無いが、
この時ばかりは、ボーカルのあまりにとも突き抜けた音に、
涙が止まらなくなってしまった。
この音に慣れてくれば、また滅多なことでは涙は出ないと思うが、
涙を隠せなかった忘れられないオフ会となった。

しかし、チューバホーンさんは、ボーカルの凄さに感動仕切りの小生とは
打って変わり、クラシックが上手くならなかった事に、
ご不満なようである。
そう、冒頭から小生の眠気を襲っていたのは、
クラシックが上手くなっていなかったからなのかもしれない。
SACDでならなかった盤をCDで掛けて頂いたところ、
ふやっと軽やかに広がるサウンドが素晴らしかった。
SACDのほうは、この軽やかさや清々しさが感じられなかったのである。

どうもSACDの装置に問題がありそうなのだが、
チューバホーンさんのことだから、この辺りも改善されて、
クラシックもなるようにされるのは、時間の問題であろう。

と、ここまでが先日チューバホーンさんのお宅に伺った日の出来事である。

心穏やかで無いのは、小生のほうである。
チューバホーンさんの更なる音の進展に驚き、
接宅との隔たりを、感じてしまったのである。
中でも日本でも特に歌が上手いとされている玉置浩二の声は、特に凄かった。
これを耳に焼き付け返ってきてから、
この一週間はオーディオとの格闘が・・・
この話はまた今度という事で。

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と言うわけで、今回はまたカウンターを食らった感じで、
小生としては凹み、更にオーディオ熱が上がってしまいました。
いやあ、ここにきて、またまたオーディオという趣味が楽しい!面白い!と
つくづく思いましたよ。
なによりもデジタルですあのボーカルを聴けたのは、超貴重です。
これまで、オーディオという階段を登ってきました。
その間にはいくつか踊り場がありました。
踊り場は、数あるオフ会の中でも超貴重な経験をした時で、
小生の心と記憶に深く刻まれています。
この踊り場のお陰で、一旦階段をから転げ落ちても、
踊り場では止まる事ができます。
今回聴けたボーカルで、またひとつ踊り場が増えました。
この感触を忘れなけけらば、そうそう音が悪くなることは無さそうです。
また今回のボーカルの音を出せれば、
これまで以上の良い音になっていると思われます。
接宅でもあのボーカルをなんとか出そうと決意したのでした。
チューバホーンさん、今回も超超超貴重なオフ会をありがとうございました!

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チューバホーン

 ハンコックさん、今回も長時間お付き合いいただきありがとうございました。
6月にハンコックさんのオタクにおじゃましたことが刺激となりまして、ラックの組み換えから始まり、システム全体のセッティングを見直すよいきっかけになりました。
 次回は、メインのクラシック音楽でハンコックさんの涙腺崩壊を目指します(笑)

by チューバホーン (2021-10-23 11:15) 

ハンコック

チューバホーンさんへ
こちらこそ、ありがとうございました。
なんだか、遠征試合みたくなってきましたね(笑)。
元々勝てるとは思っておりませんが、
まぐれで勝てる時があるかもしれないと思うと、
対戦してみたくなりますね。
しかし、スポーツもそうですが、遠征試合を重ねてきたことで、
実力が上がってきたのも事実です。
相手の良いところを見習い、自分のものにしてきました。
この意味では、やはり遠征試合を多くこなさせている
チューバホーンさんの方が、引き出しが多いのは間違いありません。

しかし、今回のオフ会で、階段を一段登れた手応えを感じました。
ボーカルの鳴らし方の一つの終着駅だと思いました。
あの鳴り方を忘れなければ、あれよりも悪い音になるはずはありません。
本当に実りのあるオフ会をありがとうございました。
by ハンコック (2021-10-23 19:07) 

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