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DLNAサーバを構築 [オーディオ(PCトラポ)]

今回LUMINをお借りすることができ、いろいろとテストを行っているのですが、
やはりLUMINにSSDをつないだ場合とNASからもってくる場合とでは、
どちらが音が良いか確かめたくなりました。
そこでうちのNASを使って実験することに。

L1052533.jpg

拙宅のraspberry piにはもともとNASが入っています。
いつもファイル共有で使っていたのですが、このNASをLUMINから見ようとすると全然見れません。
PCオーディオに疎い小生がやっと重い腰を上げ、このあたりの原因を探ることに。

な、な、なんと、一般的に言われているNASとはファイル共有のことではなく
DLNAのことだったのです(悲)。
ひと昔前までNASといえばWindowsのファイル共有やSambaというものでした。
これが今ではDLNAやUPnP、OpenHOmeという言葉が用いられるようになり、
何が何だか分からなくなっているではありませんか。

LUMINをお借りしているうちに何とかSSD VS NASを試してみたい!!!
そんな強い思いでDLNAを動かすために、重い腰を上げたのでした。

ひと昔前はNASといえば、Windowsでネットワーク越しにフィルをやりとりできるように
NASが用いられていました。
うちも大量のDSDファイルや写真を扱うため、6TBのHDDを使っています。
これをネットワークにつなげています。
ひと昔前は6TBのNASなんて売ってなかったので、自分でRaspberrypiに
Sambaをインストールし、NASにしていたのです。
そのままときは過ぎ、I/Oデータなどパソコンやオーディオを扱うメーカーから
NASが登場するのですが、このあたりからUPnPの規格を用いたDLNAサーバが入った、
音楽ファイルやビデオファイルを公開/共有するための仕組みが用いられ始めたようです。
今では、お店に売っているNASはほどんどがDLNA対応みたいな文言が入っているようです。
このDLNA対応ならLUMINからも問題なくつなげることができると思われます。

拙宅の話に戻しますと。
まず、拙宅のRaspberrypiには、DLNAサービスが入っていました。
ようはLimuxですから、設定ファイルを書いて起動すればそれで済むのですが、
なんとDSDに対応していないことが判明。
もう、数年前には、既にこいういうことが判明していたようです。
小生の時代遅れを感じてしまいました。
レコードばかりを聴いていた付けですね。

この問題は、DSDでDLNA対応する人は避けては通れないらしい。
でも世の中には親切な方がいらっしゃって、すでにDSD対応をしたDLNAの
ソースを公開していただいておりました(感謝)。

ネットからこのソースをダウンロードし、拙宅のRaspberrypiに導入してみることにしました。

以下、その奮闘記となります。

まずやる前に、ラズパイの容量が足りなくなったので、以下の手順で容量を拡張。
sudo fdisk /dev/mmcblk0

Device Boot Start End Sectors Size Id Type
/dev/mmcblk0p1 8192 532479 524288 256M c W95 FAT32 (LBA)
/dev/mmcblk0p2 532480 7700479 7168000 3.4G 83 Linux
Linux領域が3.4GBしかありません。
いったん、/dev/mmcblk0p2 を削除。

Partition type
p primary (1 primary, 0 extended, 3 free)
e extended (container for logical partitions)
Select (default p): p
Partition number (2-4, default 2): 2
First sector (2048-31116287, default 2048): 532480
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (532480-31116287, default 31116287): 31116287

Command (m for help): w
The partition table has been altered!

sudo reboot

sudo fdisk -l

sudo resize2fs /dev/mmcblk0p2
しばらく時間がかかる。2、3分くらい。
dfで容量が増えたことを確認。


ここからDSD対応のDLNAサーバを構築する。
minidlna-1.2.1-dsd.zipをダウンロードし解凍する。
chown -Rf pi:pi minidlna-1.2.1-dsd
cd minidlna-1.2.1-dsd
pi@moode:~/minidlna-1.2.1-dsd $ ./autogen.sh
./configure
sudo apt-get update --allow-releaseinfo-change

このあたり、libjpegがないと怒られるので、がちゃがちゃやってます(悪しからず)。

sudo apt-get install autoconf
sudo apt-get install libavcodec-dev libavformat-dev libavutil-dev libflac-dev libvorbis-dev libexif-dev libjpeg-dev libsqlite3-dev libid3tag0-dev libogg-dev

sudo apt-get install yum-config-manager
sudo apt-get install libjpeg
./autogen.sh
./configure

make
sudo make install

こちらが古いminidlnadサーバ
/usr/sbin/minidlnad -f /etc/minidlna.conf

新しいDSD対応のminidlnadサーバ
/usr/local/sbin/minidlnad -f /etc/minidlna.conf

/etc/rc3.d/S02minidlnaを追加。
#!/bin/sh
/usr/local/sbin/minidlnad -f /etc/minidlna.conf
sudo chmod 755 S02minidlna

確かK01minidlnaの中の
/usr/sbin/minidlnadを
/usr/local/sbin/minidlnadに書き換えた。

sudo vi /etc/minidlna.conf

内容は下記の通り
user=minidlna
media_dir=A,/var/lib/minidlna/music
db_dir=/var/cache/minidlna
friendly_name=NAS2
notify_interval = 10

chown -Rf minidlna:minidlna /var/cache/minidlna

DBを更新する際には、
いったんminidlnadをstopして、
sudo -u minidlna minidlnad -R -d
を投入する。

この後、iphoneのLUMINアプリからNAS2を選択し、
オプションからミュージックライブラリのリロード、
ミュージックライブラリの更新を実行。
以上で、アプリから曲が見えるようになった。


というわけで、一日格闘してなんとかDLNAサービスで、
DSD対応できました。

しかもうれしいことに、Ver1.2.1ではDSFだけではなくDSDIFFも対応されています。
DSDIFFはタグに対応していないので、
iphoneのアプリからフォルダをたどってファイルを指定します。

小生だけかもしれませんが、DSFよりDSDIFFのほうが音が良い気がするので、
拙宅の環境はすべてDSDIFF5.6MHzで保存してます。
ジャケット見れたほうがカッコ良いんですけどね。
まあ、ジャケっとはレコードのがあるからいいか。

というわけで、SSD VS NASを遂行することができました。
一聴した感じではNASのほうが僅かですが音が良い印象。
SSDのほうが若干音がうるさい感じ。雑味があるような。
NASのほうがしっとり滑らかな印象。
まあ、拙宅だけの話と思われますが。
SSDに使うUSBケーブルやSSDの型番などによっても音が変わりますから、
参考にはならないと思いますが、あくまで拙宅の今の環境ではという話です。
長々とご覧くださり、ありがとうございました。
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