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イタリアジャズコンボの金字塔、Basso Valdambriniを聴く。 [Jazz Album]

いやあ、熱いし、レコード店に物は残っていないし。
さっぱりですなあ。
と言いたいところですが、良いこともありました。

コロナの影響から、各レコード店は毎週恒例だったセールができなくなり、
買取した盤は、不定期に店頭に出ている模様。
このため、平日に時間のある方が結構買われているみたい。
平日仕事のある小生は、頑張って土日にレコード店を駆け回っているのだけれど、
良いのが全く残っておらず、先週あたりから心が折れかけている。
しかし、なぜか土曜の朝は平日よりも早く目が覚め、
元気なので、またお店に向かってしまうのである。

そういう今日も、朝ゆっくりしてから、都内レコード店へ。
案の定、掘り出し物はさっぱりで、高額盤しか残っていない状況だったが、
何人かの顔見知りの方にお会いでき、暫く世間話ができたのは良かった。
皆さん、収穫はさっぱりのようであった。

お別れして、いつもは行かないレコード店にも行ってみた。
このレコード店には先週から足を運ぶようになった。
ここで棚をあさっていると、見慣れたジャケットがあるではないか。
おおっ。これは!!!
Basso ValdambriniのGTA盤ではないか!!!
久々にテンションが上がった。

RIMG0926.jpg

Music盤とVERVE盤は、かなり見かけるが、
Plus Dino PianaのJOLLY盤を筆頭にFONIT盤、RCA盤の二枚とこのGTA盤は、絶滅危惧種。
イタリア盤というのは、元々入ってきている枚数が少ないのですかねえ。
なかなか見かけることがない。

GTA盤ですよ!!!
DEJAVUではなく、GTA盤!!!!

しかも1stプレス。
GTA盤には、ジャケの右上とラベルに記載の型番が
「JA 603」の盤と「JALP 603」「LP/JA 603」のものがあるようだ。
「JALP 603」と「LP/JA 603」はセカンドプレスとされている。
discogs.comで見ると、「JALP 603」と「LP/JA 603」は1967年のリリース、
「JA 603」の1stプレスは1966年のリリースとなっている。
入手できたのは、まさしく1stプレスであった。

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1stと2ndで比べたことがないので、どれほど音に差があるのか分からないが、
運よく1stをGetできたことは正直嬉しい。
このお店では、初めての入荷だそうだ。

ValdambriniはCDや再発で結構聴いた。
まだ聴いたことがない盤もあるが。
Piana好きと好みが分かれるところだが、小生はWalking In The NightとこのExciting 6が好き。
内容も結構似ている気がする。
この2枚はどうしてもオリジナルが欲しかった。
LPは再発されているのだけれど、どうもDejavu盤とか特に音がブーミーすぎて、
拙宅のスピーカーでは低音がオーバーしてしまい、うまく鳴らなかった。

RIMG0930.jpg

今回オリジナルで聴いてみて、確かに元々低音が凄く録音されている。
小生がこれまで、オリジナルと再発を聴き比べた限りでは、
再発では低域の締まりが何故か無くなっているように思う。
色々なレーベルで試しているけれど、概ねどのレーベルにおいても
言えるのではないかと思っている。
他にも色々と違いはあるようだけれど、小生の耳には、
この程度の違いしか分からない。
が、決定的な違いかなと。
なので、再発だと低音が飽和してしまい、演奏がうまくまとまって聴こえてこないと
勝手に解釈している。
多分、Tempoとか、低域がしっかり入っている盤をDejavuが再発しても失敗すると思われる。

そんなこんなで、入手できたGTA盤は低音の情報量が半端ない。
Tempoも凄いと思ったが、互角ではないかと。

欲を言えばGTA盤はジャケットのデザインがなあ、イケてないような気がする。
ジャケ的にはWalking In The Nightが欲しいかな。
あとRCA盤のもう一枚、空港のジャケもカッコいいよなあ。
あれも余裕があれば入手したいが。

シャケがイマイチなこともあり、この盤は知名度は低いような気がする。内容いいんだねどなあ。
そのためか結構綺麗なのが多いかもしれない。価格もそこそこ。
入手した盤もシャケともに綺麗だった。
一方で、この盤はクラブ系で人気なようでDJで結構使われているようだ、
すると盤は擦れてるのが多いような気もするのだけれど、
実際はどうなのだろうか?よく分からない。

というわけで、Basso Valdambriniで、Donna Luです。



1966年といえば、USではファンキー一色だったのかな。
BLUE NOTEの4200番台も今はあまり聴かなくなってしまったが、
ヨーロッパで1966年だと、まだこういう演奏をやってくれている。
小生としては、まだまだこのあたりに聴いてみたい盤が眠っているような気がしている。
お詳しい方も沢山いらしゃると思いますので、
宜しければ、眠っているハードバップの名盤を是非コメント欄にお願いします。

このところ、良い盤を入手するのに苦労しており、
これまで毎週のようにセールを開催されていたお店のありがたさを実感している。
これまで運よく好きな盤を入手してきたが、これもお店のおかげなのである。
早朝からお店に並ぶことができる環境にあったから入手できた盤が殆ど。
これまで入手した盤を、今のコロナ環境下で集めるには相当の覚悟があっても不可能だと思う。
これからは、自分の足で広く回らないと集めるのは難しいのかなと実感している。
しかし、今日みたいなまぐれを体験すると、また通ってしまうよなあ。
やっぱり病気だな。

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Hans KollerのEP2枚 [Jazz Album]

入手したHans Kollerの2枚。
Hans Kollerの音源はYouTubeなどにはあまり出ていないので、
やはり聴いてみないと分からないのが多い。
この人の盤はまだ聴いていないのも多いが、見かけたらなるべく試聴している。
Hans Kollerといえば、まず第一にHARMONA盤を挙げる人も多いだろう。
今でもかるく6桁を超える盤。
小生もオリジナルを一度しか聴いたことがないが、
あのSummertimeを一聴して惚れてしまった。
状態の良いのをいつも狙っているが出てこない。
多分あと十年あれば入手できるかもしれないが、夢に終わるかも。
というくらい入手困難で内容が良い盤。

Hans Kollerは、何といってもバラードが良い。
逆に、2管で結構やっているが、こちらはどうも落ち着きがなくうるさい印象しかない。
なので、触手が伸びるのはバラードが入っていたり、うまくまとまった演奏をしている盤に限られる。

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その中で、入手できたのが、
こちらの1954年のジャーマンジャズフェスティバルでの演奏を録音したもの。
JAZZ喫茶の店主に教えて頂いた盤。
このような盤は、自ら開拓しようとしてもなかなかできるものではない。

音源がYouTubeにあったのでUPするけれど、これ歪がひどいのが惜しい。
本来、盤は歪もなく綺麗です。
是非、歪のないオーディオ環境で聴いて欲しい。
この曲を聴くと、Kollerのバラードは、やっぱ良いよね!ってなると思うんだけど、
いかがでしょうか。
Roland Kovacのガツンとくるピアノもなかなか好み。
Trombone名手のAlbert Mangelsdorffも参加していて、いい演奏を見せている。



このEPはシリーズで6枚出ているらしい。
このあたりを集められている方は、JAZZ黄金期の盤を一通り聴き込まれ、
その先の境地を求めていらっしゃる方々であろう。
小生には到底真似できないが。

このEPは、B面でJutta Hip、Joki Freundが演奏していて、こちらも良い演奏。


そしてもう一枚が、こちらはバラードではないが、Hans KollerとZoot Simsがいい演奏をしている盤。
初めに再発版を入手し、物凄く良く聴いた。
その後オリジナルを入手し、物凄く良く聴いた。
その後、再発版でもまあま音良いかなと思い、オリジナルを手放したが、
暫くすると、 Cohn's Limitのサビのフレーズが、たまに頭をよぎるようになる。
電車の中とか歩いているときとか。
それで、またオリジナルが欲しくなってしまったという経緯。
もう、病気としか言いようがない。

写真左がオリジナル、右が再発。
こうしてジャケットを比べてみると、再発のほうが白飛びしている部分が多い。
音は、比べたけれど、そこまでたいそう変わるかと言われると、そうでもないような気がする。
一方は数百円で買え、もう一方は百倍ほどする。
どっちで聴くべきか、冷静に考えれば分かるんだけれども...

YouTubeで音源を探したけれど、残念ながら見つからなかった。
一度聴いたら、耳から離れない、そんな演奏。
有名だから、皆知っているか...
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bob hardaway / lou’s blue [1955年]

今日は、某レコード店を、渋谷、新宿、お茶の水、関内と回ったが、
収穫0でノックアウトされた。
入荷した盤は、ちょこちょこ出ているみたいなんだけれど、
平日に売れているようだ。
高額盤しか残っていない。
EPが数枚あったけれど、どうしようか悩んだ末に諦めた。
でも、やっぱり後悔が残るので、明日あったら買ってしまうかも。

コロナはどこに行ったの?と思うくらい、渋谷駅や新宿駅は人だかりだった。
レコード店内も結構な人だった。
やれやれ。

というわけで、家にある盤を。

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セールに一緒に並ばれる、コレクターの先輩に教えた頂いた盤。
運よく直ぐに入手できたのだけれど、その後1枚も見ていないような気がする。
Bethlehemの中でも珍しい盤と思われる。
珍しくて、ジャケが渋くて、演奏も良い。
Marty PaichやMax Bennettが参加している。

こういう盤を聴けることに感謝しないとね。

しかし、一日に4件レコード屋をはしごすると、流石にきつい。
しかも収穫0だったから、応えた。

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Lucky thompsonを聴く [Jazz Album]

Lesterを聴くようになり、所謂中間派と呼ばれる人達も
少しは聴けるようになってきたような気がする。
このLucky thompsonもその一人。
昔、たばこを吸ってたこともあり、この人のLucky Strikeという
アルバムをジャケ買いしたが、全く耳の触手が働かず、すぐに売っぱらった記憶がある。
今聴いたら、結構聴けるんだろうな。
ベースにRichard Davis、ピアノはHank Jones。
1964年のRichard Davisといったら油の乗り切った状態だろうから、
それでIn A Sentimental Moodを演奏しているのだから。
それはそれは、良い演奏なんだろうと想像できる。また探そうかな。

RIMG0900.jpg

それで、こちらはLucky thompsonを聴ける盤のJO JONES SPECIAL。
スウィングなんて、今でも全く聴かないし、
ひと昔前ならこの手の盤には全く手を出さなかったのだけれど。
今では、小生がたまに顔を出すジャズ喫茶の店主がたまにLucky thompsonを掛けてくれるのだけれど、違和感なく聴けているのである。
やはり、世界中や自分の中は気がつかないうちに、変化しているのだろう。

このSPECIALでは、Lucky thompsonの渋すぎる演奏を聴くことができる。
特にバラードには痺れるね!
そして、Benny Greenも参加していて、特にEmbraceable Youではしっとりと良い演奏を聴かせてくれる。
Nat Pierceというピアニスト、あまり演奏を聴いたことがないが、
この人のバッキングがかなり聴いているようだ。
Lover Manでも良いバッキングを披露している。
この盤は、ネットを見ていても状態の良い盤が多い気がする。
Vanguardというレーベルは、BLUE NOTEなどとは違い、
これまで限られた人だけが聴いていたのかも知れない。
聴き込まれていない分、盤の状態が良いのではと推測される。
というわけで、上記2つのバラードをノイズの少ないレコードで
聴くことができるのは、この上ない幸せ。

こういうドラマーがリーダーのアルバムなんて、だどりつこうとしてもなかなか、
たどり着くことができない。
やはりLesterを聴くようになり、Lesterの盤のドラムで参加している人ということで
意識するようになったことが大きいと思う。
その流れで、このアルバムを見つけたという経緯。

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そして、聴いているもう一枚がこれ。
誰もが知るMilesのWalkin'。あの信号機のジャケのやつ。
Walkin'、何度も聴いていたんだけれど、いまいち耳に残っていなかったようだ。
先日、ちぐさでこれが掛かっていて、なんかいいなあと改めて思った次第。
そもそもWalkin’はコンピレーションアルバムなんだよね。
CDで聴いてた頃は、全く意識していなかったが、
皆さんご承知のことだろう。
内容は、1954年の4月3日と4月29日に録音したものが、1954年に10インチで二枚リリースされた。
その後、これら2枚をカップリングして、1957年にLPとしてリリースされた。
なので、オリジナルはどれ?というと当然10インチの2枚がこれに該当する。
10インチとLPと音を聴き比べたことがないので、どっちが音が良いか分からないんだけれど、
素直に考えると10インチのほうが音が良いと思われる。
が、PRESTIGEの10インチは特に「サー」とか「シャー」といういわゆるカゼを引いている盤に
当たるときがあるのでこのあたりが困りもの。
できることなら、「サー」とか「シャー」がない盤で聴きたい。
そんな中、手に入れたのがFrance Barclayの盤。
何年にリリースされたのか、discogsで見ても分からないんだけれど、
盤がFLATで溝があるので古い盤だと思われる。
PRESITGEの盤は、レーベルPRESITGEからリリースされた盤が本家本元でオリジナルなのだけれど、これにレーベルEsquireからリリースれた所謂UKオリジナルと呼ばれるものと、
レーベルBarclayからリリースされた所謂フランスオリジナルと呼ばれるものがある。
これらの3枚とも所有している方は、かなりのマニアなんだと思うんだけれど、
どれが音が良いかと言われると、こういう人しか、答えられないという状況なのである。
こういう人はなかなか周りにいない。
スタンパーが同じなので、音も同じだよという人と、
いやいやプレスの日時が違うので、マスターが違うでしょ。プレスの早いのが音が良いよという人といる。
今となっては、自分ですべて所有して聴き比べてみるしかないのである。
まあ、そんな聴き比べをできる時間とお金があったらの話なんだけれど、
なかなかできる人はいないよね。
聴き比べた方がいらっしゃいましたら、是非コメントをお願いします。

それで話を戻すと、PRESITGEの10インチは風邪ひきにたまに当たってしまうことがあるのだけれど、Baclayにはあまり風邪ひいたところを聴いたことがない。
なので、Baclay盤を見つけるとついつい手がでてしまう。
また、Barclayは音が良い!という先入観もあるのかもしれない。
それにジャケットが良いというのもある。
大体EsquireとBarclayのデザインのほうが概ね良いような気がする。

これがPRESTIGEで、

PRESITGE.jpg

これがEsquireで、

miles.jpg

これがBarclay。

barclay.jpg

それから、Barclayは枚数が少ないのか、珍しいというのがある。
好きな人は、これら全てを集められているようだ。
その労力には頭が下がります。

小生は、特に集めているわけではないのだけれど、たまたま見つけてしまったので
買ってしまったという感じ。
Barclayという文字に弱いんだよね。
それからFLATや溝という文字にも弱い。

なんだかんだ入手できたこの盤。
改めて聴いてみると、やはりJO JONESでのLucky thompsonの演奏とは全く次元の違う
演奏を聴いているかのような気がする。
SPECIALはその通りメンツもSPECIALなんだけど、
Walkin’は、Horace SilverにPercy Heath、Kenny Clarke、Miles Davisという偉大なミュージシャンとのコラボということで、やはり名盤に相応しいセッションを作り上げたようだ。

こう書くと、JO JONESファンに怒られそうだが。
けしてSPECIALが悪いというわけではない。
SPECIALは良い盤だが、Walkin’の演奏、特に4/29録音のこの2曲に関しては、
神がかった演奏になってしまったのだろう。
そして、miles自身のその後の人生をも大きく変えてしまうのである。
今回たまたまこの二枚を聴き比べてしまったので、こんな所感となったが、
中間派が好みかバップが好みかという、単なる好みの問題もあるかもしれないので、
悪しからず。

SPECIALが1955年、Walkin’が1954年の録音とWalkinのほうが先の録音であることも
記しておこう。

今回、これらの、二枚を聴いてみて、スウィングから中間、そしてバップへと移行してゆく中で、
目立たないけれど、このLucky thompsonというアーチストが一役買っていたということが
分かった気がした。

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Presenting The Ronnie Scott Sextet [1957年]

Ronnie Scottが、Stan TraceyやJimmy DeucharとPhilipsに吹き込んだ一枚。
先日、状態は悪いがやっと手に入れた一枚。
Ronnie Scottの中ではTempoの盤とこれが難関だと思われる。

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PhilipsのMONO FLATはやはり音がいい!
キレや鋭さが違う気がする。音が締まっている。

小生は、Jimmy Deucharが結構好きなのだけれど、と言っても
Pal jimmyもEPも持ってない、その程度なんだけれど。
一応再発は持ってますが・・・
昔Jimmy Deucharを聴きたいけれど、なかなか音源が見つからなかったときがあった。
当時はCDも出ておらず、仕方なくMP3の局をダウンロードして聴いていたのだけれど、
これがまた酷い音で聴けたものではなかった。
トランペットは、鋭さと柔らかさが両立できないと、
煩くて聴いてられない。だからレコードに拘ってるのだけれど。
それで、やっと見つけたのがContemporaryの盤だった。

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幻の1枚とか言われていたが、今ではレコード店やヤフオクで売れ残っている(涙)。
考えてみたらContemporaryから出ているくらいなので、
枚数は結構出てたのではないかと思われる。
やはり1番好きなのは、IPA SPECIALかな、Tubby Hayesとやってるのを聴ける。

それで、このIPA SPECIALをRonnie Scottとやってるのが本作。
やっぱ、このアルバムの中でも、IPA SPECIALはなかなか良い演奏。
このPhilips盤もまた幻のと言われている通り、
本当に出てこないし、出てきても凄い値段がするので、
なかなか手を出せない。
というわけで、何度も躊躇してしまったが、
何とか入手できて、物凄く嬉しい。
Give Me The Simple Lifeをやってくれているのがまた嬉しい。
ベストトラックかなと。

そういえば、Ronnie ScottといえばZootとも良くやっていたが。
昔、誰かがBlogでzootのなかで良いアルバム・好きなアルバムを三枚挙げるとすればどれか?
というようなことを聞いていた。
Down Homeか、Cookinか、Argoのzootか、はたまたインパリか?
Zootは数えられないほどリーダーアルバムを出しているので、
三枚挙げろと言われても迷ってしまう。
う〜ん、小生はZoot殆ど知らないし。
強いて言えば、Argoのzoot、New jazzのIn Hollywood、In Parisってところかな。

一方、Ronnie Scottのリーダーって何枚あるだろうか?
考えてみても殆ど思い浮かばないのである。

ネットで検索してみても、Tubby hayesやZootと一緒にやった盤や
Ronnie Scottジャズクラブのものばかりがヒットし、
御目当ての情報が出てこない。
皆さん、どの盤を聴いていらっしゃるのでしょうか?
Ronnie Scottを三枚挙げるとするならば、何でしようかねえ?

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点と線 [Jazz Album]

松本清張の有名な小説で誰もが知っているだろう。
良いタイトルをつけたなあと改めて感心している。

さて、最近オランダのジャズをほんの少し齧っているのだけれど、
先日、オランダのテナー奏者Rudd BrinkのDouble Faceというアルバムが
CD化されたという。
Double Faceも内容が良く、以前から狙っているのだけれど、
LPは一向に値段が下がらないし、なかなか出てこない。
CDもそこそこの値段がするからということで、違うこの盤を買ってみた。

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Pim JacobsとRudd Brinkの盤。
ひと昔はこの盤が飛ぶように売れたのだとか。
ここでのBrinkは、オーソドックス過ぎて、ちょっと退屈な気もするが、
休日の午前中とかに聴くと丁度良い。

Rudd Brinkを知ったのは、10年ほど前。
ジャズ喫茶ダウンビートで、お客さんがリクエストした
Soesja CitroenのSings Thelonious Monkという盤を聴いたのがきっかけ。
その時はSoesja Citroenの声とジャケットに魅了され、すぐさま探し入手した記憶がある。
その後、この盤を聴き込むにつれ、テナーがなかなか良い演奏するなあと
認識した次第。
それ以来、Brinkは良い演奏をすると頭に刻まれたまま、現在に至る。
あれから、Brinkの盤を入手できないまま10年が経過してしまった。

今回、JAZZ FROM HOLLANDを聴くことができ、
Pim JacobsとDiamond Fiveが繋がったのだけれど、
Pim Jacobs繋がりで、Rudd Brinkを知るきっかけになった
Soesja CitroenのSings Thelonious Monkの
Personalを見直してみると、なんとそこには、
Piano – Cees Slinger
Valve Trombone – Cees Smal
の文字があった。
なんとDiamond fiveの2人がRudd Brinkと共演していたのだ。
更に
Trumpet – Dusko Goykovich
の文字も見えるではないか。
(Goykovichはオランダではないが。Goykovichが参加している事が分かり嬉しい。)
こんな凄いメンツをバックに歌うSoesja Citroenは流石なのだなあと再認識した。

10年前のあの方は、この辺りを理解の上で、
リクエストされていたのだなあ。

オランダのPim Jacobs、Rudd Brink、Diamond five、
Soesja Citroenという点が、10年前のリクエストにより線となって
繋がった瞬間であった。

やはり、JAZZはアーチスト同士が繋がっているね。




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Diamond Five / Amsterdam Blues [1959年]

昨年末にPim Jacobs TrioのPhilips STEREO盤を入手してからというもの、
定期的に聴いている。
Pim Jacobs TrioのPhilips盤といえば、音が良いLPで有名で、
持っている人も多いのではないかと思う。
小生も1982年録音ということで、守備範囲から外れるけれども
音の良さに誘惑されてつい入手してしまったという盤。
この盤の音に対する信頼は絶大で、この年代のPhilips盤があるとついつい
気になってしまう今日この頃。

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そんな中、今日はこの盤 Amsterdam Bluesを入手できた。
この盤もPhilipsのSTEREOオリジナル。
絶大なる信頼を誇るPhilipsからあのDiamond Fiveがリリースされているというのだから
飛びつかないわけがない。
正直、この盤は昔から気にはなっていたけれど、
特にPhilips盤というのを意識したことはなかった。
たまたまこの盤を手に取ってよく見たら、Philips STEREOの文字が。
CDしか聴いていなかった頃は、ここまで盤に拘ることはなかったのだけれど、
アナログだと、どうも盤が気になってしまうのだ。
ある意味病気なのだけれど、たぶん治ることはないから諦めている。

Diamond FiveのこのPhilips STEREO盤のオリジナルは1978年リリース。
Pim Jacobsが1982年リリースなので、音づくりも近いのでは?と思った次第。
確かに音作りは似ているような気がする。
この音質で、あのDiamond Fiveを聴けるなんで夢のようである。

しかし、1978年リリースとは小生の守備範囲から大きく外れるような
気がするのだけれど、聴いてみると、まったく違和感がない。
小生の大好きなハードバップど真ん中。
あの有名なBrilliant!を彷彿とさせるサウンドが聴こえてくるのである。

実は、それもそのはず、このAmsterdam Bluesは1959年から1962年までに
EPでリリースされたものをLPでまとめたものだから。
なので録音は1959年から1962年というわけで、演奏はその当時のものなのである。
Brilliant!は1964年の録音なので、それより少し前の演奏を聴けるのだ。

今日はそれともう一枚Getできた。
Diamond FiveのメンバーであるHarry VerbekeとCees Smalが参加していた盤で、
JAZZ FROM HOLLANDというタイトルで、Columbiaのオリジナル盤。

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こちらは1956年の録音でオムニバスアルバムjなのだけれど、
少し古いスタイルで、bebopに近い感じの演奏を聴ける。
ひと昔は、結構高価だったそうだ。
ネットでググっても全然ヒットしない。
またまたDISK◎NIONに出てたので、ネットを検索したらDiamond Fiveのメンツが参加しているのが
分かったので試聴してみたところ、なかなか良かったので入手してしまったという盤。
これらの盤を通じて、当時のオランダJAZZやDiamond Fiveの活動を
少しだけ垣間見れるかもしれない。

追記
あのDiamond fiveのメンバーが参加しているのは
勿論なのだけれど、更にオランダの名ピアニスト
Rob Mandaも参加している。
Rob Mandaは澤野工房が再発し、日本でも広く知れ渡ることとなった。
Rob MandaやCees Smalが1956年ごろから、
バップを演奏し、その後のオランダのジャズを席捲してゆくことになるのだから。
何よりDiamond fiveのEP音源よりも3年前に、
このような演奏を展開していた事実をこの耳で聴くことができたことが嬉しい。
この意味で、オランダのジャズを聴くうえで、
このJAZZ FROM HOLLAND盤は、大変貴重なのかもしれない。

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