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サキコロのセカンドプレスプレスが・・・ [音楽]

ヤフオクに出品されているサキコロのセカンドプレスが25万を超えた。
エッ?とビックリしてして、空いた口が塞がらない。
昔、サキコロのセカンドプレスを買い、聴いて音の悪さにガッカリした苦い思い出が頭を過ぎる。
確かに盤もジャケもピカピカなようで、昨今ではこのような綺麗なものは、高騰してしまうようで仕方がないのかもしれない。時代の流れには逆らえないか。
普通ならセカンドプレスという事で、敬遠されそうなのだが。
しかし、いったいどうしてこんなに高音が付いているのか考えてみた。

・まず、盤もジャケもセカンドである。
・ラベルはN.J.でセカンド。
・ジャケも裏面をみるとセカンドである。
・しかし、盤もジャケもピカピカの状態。
・両溝DG有り
・FLATエッジではなくGG
・刻印は、
A面:PRLP-7079-A 手彫りRVG 手彫りAB 補助マトリクスA
B面:PRLP-7079-B 手彫りRVG 手彫りAB 補助マトリクスA

以上のようになっている。

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そそられる点を考えてみた。
第一にピカ盤、ピカジャケという点だろう。
第二にDG溝ありという点だ。三大レーベルに代表されるようにやはり溝があると安心する。
第三に刻印だろう
その1 手彫りRVG
VANGELDERのサインだが、これには手彫りのものとスタンプのものがあり、手彫りのものが古いとされている。古い=オリジナルに近いというわけである。
その2 手彫りAB
このABは、Abbey Manufacturing 社のプレスを表すものだ。この時代の盤の殆どに記させている。偶にないのがあるかもしれないが、半分ラベルに隠れているものもある。手持ちのPRESTIGEの盤にも何枚かそういうのがある。
その3 補助マトリクスA
補助マトリクスが、A面、B面共に「A」という点が大きい。
今回、これが効いているのではないだろうか。
補助マトリクスには、A、B、C、D、E、Fなどがあり、Aか古いとされている。
それがA面、B面共に「A」なのだから、これは盤はオリジナルに違いないのではないだろうか?

という訳で、今回の肝になるのがこの補助マトリクスだろう。

話は変わるが、サキコロには盤のエッジの部分が丸みを帯びたグループガードGGと言われる物と、真っ直ぐになったFLATと言われるものがある。
マニアの間では、FLATがオリジナルと信じている者と、いやいや当時は色々なプレス工場があり、GGとFLATの両方が同じ時代に存在していたという者がいる。
遠い昔のことなので今となっては知る由もないのだ。
それで、この意見の対立は今も続いている。

まず初めに、FLATがオリジナルと信じている者ならば、今回のこのセカンドプレスは、そそられないだろう。オリジナルじゃないじゃんという事で即終了である。

しかし、もしかして当時GGとFLATの両方がオリジナルとして存在していたかも?と考える者ならば、この盤はもしかしてラベルはセカンドプレスだけど、盤自体はオリジナルにも見えてくる。
しかも手彫りRVGの手彫りABで、補助マトリクスがAである。
う〜ん、これはもしかして盤自体はオリジナルなのかな?

ただ一つ気をつけなければならない重要な点がある。
それは、補助マトリクスは、A、B、C、D、E、Fなどがあり、Aが一番古いというのは確かな事なのだが、これは、メタルマスターの段階でつけられたものではなく、スタンパーの段階で付けられた可能性が高いことだ。
故に、スタンパーの中では初期であっても、マスターが古ければ音は悪い可能性があるということなのだ。

まあ、皆さん分かったうえで入札されているとは思うんですすけどね。
ビックリたまげたので。
しかし、セカンドならせいぜい2万だよなあ、10倍か〜。
ヤフオクには手を出せませんなあ〜。
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