SSブログ

Roger Guerinを聴く [Jazz Album]

久しぶりの更新。
忙しかった仕事もあと2週間で終わる。
最近風邪ひいてキツイがなんとかやっている。

さて、少し前になるが、ずっと探していたRoger Guerinのフランス盤を入手できた。
Roger Guerinの唯一のリーダーアルバム。

BE07106F-D6B6-4B62-9EF3-7957996D4BC0.jpeg

この盤のように出回っている枚数が少ないものは、
探している時は、なかなか出てこない。
が、出てくる時には立て続けに出てきたりする。不思議なものだ。
このような盤は見つけた時に入手しておかないと、
次いつ出てくるか分からないからなあ。
そういえば、Dick MorrisseyのHave You Heardが立て続けに3枚でた時があった。
この時は少し状態が悪く、また次綺麗なのが出てきた時に入手すればいいかと
諦めたのだが、あれから5,6年は見ていないような気がする。
こんな具合なので、いつまでも完璧なものを求め続けていると、
聴く前にあの世へ行っちゃうよ。
年齢が年齢年だけに、そんな後悔はしたくない。

と言うわけで、欲しい盤は何か何でも入手しようと、
どんなに仕事が忙しくてもアンテナだけは張り巡らせている。
ここ数ヶ月は繁忙期のため、土日は家でゆっくりしたいのだが、
レコード屋回りとネットでの盤探しだけは怠っていない。
最近はレコードセールも無いので、なかなか良い盤が見つからないのかと思いきや、
意外と良い盤がでてきたりする。

そんな具合で、見つけたのが、長年探していた
このRoger Guerinのフランス盤。所謂オリジナルである。
澤野工房が再発したことで有名になったが、
オリジナルを探そうとするとなかなか見つからない。
が、流石Columbia盤、かっちりしたしまった良い音がするんだよね。
なので、なんとか入手しようと長年アンテナを張り巡らせてきた。

本家の I Remember Cliffordも格別だが
こちらの演奏も個人的には味わいがあり好みである。
当時ジャズメッセンジャーズとして滞在していた、ベニー・ゴルソンとボビー・ティモンズが
参加し録音されたものである。
1959年、フランスにおいて、このようなセッションが行われていたと思うと、
ゴルソンとゲランのペットの響きがとても感慨深いのである。

もう一枚のEPはフランスのベルサイユ盤。
こにらは、もしかすると columbia盤よりも珍しいかもしれない。
ゲランのチュニジアの夜が聴ける貴重な盤。



この2枚をCD以上の極上の音質で鳴らすため、日々調整に励んでいる。
そろそろオフ会も近いが、あっと驚かせる事はできるであろうか。
まあ、自分が満足できる音であれば、それはそれで良いのだが。


nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

イタリアジャズコンボの金字塔、Basso Valdambriniを聴く。 [Jazz Album]

いやあ、熱いし、レコード店に物は残っていないし。
さっぱりですなあ。
と言いたいところですが、良いこともありました。

コロナの影響から、各レコード店は毎週恒例だったセールができなくなり、
買取した盤は、不定期に店頭に出ている模様。
このため、平日に時間のある方が結構買われているみたい。
平日仕事のある小生は、頑張って土日にレコード店を駆け回っているのだけれど、
良いのが全く残っておらず、先週あたりから心が折れかけている。
しかし、なぜか土曜の朝は平日よりも早く目が覚め、
元気なので、またお店に向かってしまうのである。

そういう今日も、朝ゆっくりしてから、都内レコード店へ。
案の定、掘り出し物はさっぱりで、高額盤しか残っていない状況だったが、
何人かの顔見知りの方にお会いでき、暫く世間話ができたのは良かった。
皆さん、収穫はさっぱりのようであった。

お別れして、いつもは行かないレコード店にも行ってみた。
このレコード店には先週から足を運ぶようになった。
ここで棚をあさっていると、見慣れたジャケットがあるではないか。
おおっ。これは!!!
Basso ValdambriniのGTA盤ではないか!!!
久々にテンションが上がった。

RIMG0926.jpg

Music盤とVERVE盤は、かなり見かけるが、
Plus Dino PianaのJOLLY盤を筆頭にFONIT盤、RCA盤の二枚とこのGTA盤は、絶滅危惧種。
イタリア盤というのは、元々入ってきている枚数が少ないのですかねえ。
なかなか見かけることがない。

GTA盤ですよ!!!
DEJAVUではなく、GTA盤!!!!

しかも1stプレス。
GTA盤には、ジャケの右上とラベルに記載の型番が
「JA 603」の盤と「JALP 603」「LP/JA 603」のものがあるようだ。
「JALP 603」と「LP/JA 603」はセカンドプレスとされている。
discogs.comで見ると、「JALP 603」と「LP/JA 603」は1967年のリリース、
「JA 603」の1stプレスは1966年のリリースとなっている。
入手できたのは、まさしく1stプレスであった。

RIMG0929.jpg

1stと2ndで比べたことがないので、どれほど音に差があるのか分からないが、
運よく1stをGetできたことは正直嬉しい。
このお店では、初めての入荷だそうだ。

ValdambriniはCDや再発で結構聴いた。
まだ聴いたことがない盤もあるが。
Piana好きと好みが分かれるところだが、小生はWalking In The NightとこのExciting 6が好き。
内容も結構似ている気がする。
この2枚はどうしてもオリジナルが欲しかった。
LPは再発されているのだけれど、どうもDejavu盤とか特に音がブーミーすぎて、
拙宅のスピーカーでは低音がオーバーしてしまい、うまく鳴らなかった。

RIMG0930.jpg

今回オリジナルで聴いてみて、確かに元々低音が凄く録音されている。
小生がこれまで、オリジナルと再発を聴き比べた限りでは、
再発では低域の締まりが何故か無くなっているように思う。
色々なレーベルで試しているけれど、概ねどのレーベルにおいても
言えるのではないかと思っている。
他にも色々と違いはあるようだけれど、小生の耳には、
この程度の違いしか分からない。
が、決定的な違いかなと。
なので、再発だと低音が飽和してしまい、演奏がうまくまとまって聴こえてこないと
勝手に解釈している。
多分、Tempoとか、低域がしっかり入っている盤をDejavuが再発しても失敗すると思われる。

そんなこんなで、入手できたGTA盤は低音の情報量が半端ない。
Tempoも凄いと思ったが、互角ではないかと。

欲を言えばGTA盤はジャケットのデザインがなあ、イケてないような気がする。
ジャケ的にはWalking In The Nightが欲しいかな。
あとRCA盤のもう一枚、空港のジャケもカッコいいよなあ。
あれも余裕があれば入手したいが。

シャケがイマイチなこともあり、この盤は知名度は低いような気がする。内容いいんだねどなあ。
そのためか結構綺麗なのが多いかもしれない。価格もそこそこ。
入手した盤もシャケともに綺麗だった。
一方で、この盤はクラブ系で人気なようでDJで結構使われているようだ、
すると盤は擦れてるのが多いような気もするのだけれど、
実際はどうなのだろうか?よく分からない。

というわけで、Basso Valdambriniで、Donna Luです。



1966年といえば、USではファンキー一色だったのかな。
BLUE NOTEの4200番台も今はあまり聴かなくなってしまったが、
ヨーロッパで1966年だと、まだこういう演奏をやってくれている。
小生としては、まだまだこのあたりに聴いてみたい盤が眠っているような気がしている。
お詳しい方も沢山いらしゃると思いますので、
宜しければ、眠っているハードバップの名盤を是非コメント欄にお願いします。

このところ、良い盤を入手するのに苦労しており、
これまで毎週のようにセールを開催されていたお店のありがたさを実感している。
これまで運よく好きな盤を入手してきたが、これもお店のおかげなのである。
早朝からお店に並ぶことができる環境にあったから入手できた盤が殆ど。
これまで入手した盤を、今のコロナ環境下で集めるには相当の覚悟があっても不可能だと思う。
これからは、自分の足で広く回らないと集めるのは難しいのかなと実感している。
しかし、今日みたいなまぐれを体験すると、また通ってしまうよなあ。
やっぱり病気だな。

nice!(10)  コメント(7) 
共通テーマ:音楽

Hans KollerのEP2枚 [Jazz Album]

入手したHans Kollerの2枚。
Hans Kollerの音源はYouTubeなどにはあまり出ていないので、
やはり聴いてみないと分からないのが多い。
この人の盤はまだ聴いていないのも多いが、見かけたらなるべく試聴している。
Hans Kollerといえば、まず第一にHARMONA盤を挙げる人も多いだろう。
今でもかるく6桁を超える盤。
小生もオリジナルを一度しか聴いたことがないが、
あのSummertimeを一聴して惚れてしまった。
状態の良いのをいつも狙っているが出てこない。
多分あと十年あれば入手できるかもしれないが、夢に終わるかも。
というくらい入手困難で内容が良い盤。

Hans Kollerは、何といってもバラードが良い。
逆に、2管で結構やっているが、こちらはどうも落ち着きがなくうるさい印象しかない。
なので、触手が伸びるのはバラードが入っていたり、うまくまとまった演奏をしている盤に限られる。

RIMG0924.jpg

その中で、入手できたのが、
こちらの1954年のジャーマンジャズフェスティバルでの演奏を録音したもの。
JAZZ喫茶の店主に教えて頂いた盤。
このような盤は、自ら開拓しようとしてもなかなかできるものではない。

音源がYouTubeにあったのでUPするけれど、これ歪がひどいのが惜しい。
本来、盤は歪もなく綺麗です。
是非、歪のないオーディオ環境で聴いて欲しい。
この曲を聴くと、Kollerのバラードは、やっぱ良いよね!ってなると思うんだけど、
いかがでしょうか。
Roland Kovacのガツンとくるピアノもなかなか好み。
Trombone名手のAlbert Mangelsdorffも参加していて、いい演奏を見せている。



このEPはシリーズで6枚出ているらしい。
このあたりを集められている方は、JAZZ黄金期の盤を一通り聴き込まれ、
その先の境地を求めていらっしゃる方々であろう。
小生には到底真似できないが。

このEPは、B面でJutta Hip、Joki Freundが演奏していて、こちらも良い演奏。


そしてもう一枚が、こちらはバラードではないが、Hans KollerとZoot Simsがいい演奏をしている盤。
初めに再発版を入手し、物凄く良く聴いた。
その後オリジナルを入手し、物凄く良く聴いた。
その後、再発版でもまあま音良いかなと思い、オリジナルを手放したが、
暫くすると、 Cohn's Limitのサビのフレーズが、たまに頭をよぎるようになる。
電車の中とか歩いているときとか。
それで、またオリジナルが欲しくなってしまったという経緯。
もう、病気としか言いようがない。

写真左がオリジナル、右が再発。
こうしてジャケットを比べてみると、再発のほうが白飛びしている部分が多い。
音は、比べたけれど、そこまでたいそう変わるかと言われると、そうでもないような気がする。
一方は数百円で買え、もう一方は百倍ほどする。
どっちで聴くべきか、冷静に考えれば分かるんだけれども...

YouTubeで音源を探したけれど、残念ながら見つからなかった。
一度聴いたら、耳から離れない、そんな演奏。
有名だから、皆知っているか...
nice!(7)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽

Lucky thompsonを聴く [Jazz Album]

Lesterを聴くようになり、所謂中間派と呼ばれる人達も
少しは聴けるようになってきたような気がする。
このLucky thompsonもその一人。
昔、たばこを吸ってたこともあり、この人のLucky Strikeという
アルバムをジャケ買いしたが、全く耳の触手が働かず、すぐに売っぱらった記憶がある。
今聴いたら、結構聴けるんだろうな。
ベースにRichard Davis、ピアノはHank Jones。
1964年のRichard Davisといったら油の乗り切った状態だろうから、
それでIn A Sentimental Moodを演奏しているのだから。
それはそれは、良い演奏なんだろうと想像できる。また探そうかな。

RIMG0900.jpg

それで、こちらはLucky thompsonを聴ける盤のJO JONES SPECIAL。
スウィングなんて、今でも全く聴かないし、
ひと昔前ならこの手の盤には全く手を出さなかったのだけれど。
今では、小生がたまに顔を出すジャズ喫茶の店主がたまにLucky thompsonを掛けてくれるのだけれど、違和感なく聴けているのである。
やはり、世界中や自分の中は気がつかないうちに、変化しているのだろう。

このSPECIALでは、Lucky thompsonの渋すぎる演奏を聴くことができる。
特にバラードには痺れるね!
そして、Benny Greenも参加していて、特にEmbraceable Youではしっとりと良い演奏を聴かせてくれる。
Nat Pierceというピアニスト、あまり演奏を聴いたことがないが、
この人のバッキングがかなり聴いているようだ。
Lover Manでも良いバッキングを披露している。
この盤は、ネットを見ていても状態の良い盤が多い気がする。
Vanguardというレーベルは、BLUE NOTEなどとは違い、
これまで限られた人だけが聴いていたのかも知れない。
聴き込まれていない分、盤の状態が良いのではと推測される。
というわけで、上記2つのバラードをノイズの少ないレコードで
聴くことができるのは、この上ない幸せ。

こういうドラマーがリーダーのアルバムなんて、だどりつこうとしてもなかなか、
たどり着くことができない。
やはりLesterを聴くようになり、Lesterの盤のドラムで参加している人ということで
意識するようになったことが大きいと思う。
その流れで、このアルバムを見つけたという経緯。

RIMG0901.jpg

そして、聴いているもう一枚がこれ。
誰もが知るMilesのWalkin'。あの信号機のジャケのやつ。
Walkin'、何度も聴いていたんだけれど、いまいち耳に残っていなかったようだ。
先日、ちぐさでこれが掛かっていて、なんかいいなあと改めて思った次第。
そもそもWalkin’はコンピレーションアルバムなんだよね。
CDで聴いてた頃は、全く意識していなかったが、
皆さんご承知のことだろう。
内容は、1954年の4月3日と4月29日に録音したものが、1954年に10インチで二枚リリースされた。
その後、これら2枚をカップリングして、1957年にLPとしてリリースされた。
なので、オリジナルはどれ?というと当然10インチの2枚がこれに該当する。
10インチとLPと音を聴き比べたことがないので、どっちが音が良いか分からないんだけれど、
素直に考えると10インチのほうが音が良いと思われる。
が、PRESTIGEの10インチは特に「サー」とか「シャー」といういわゆるカゼを引いている盤に
当たるときがあるのでこのあたりが困りもの。
できることなら、「サー」とか「シャー」がない盤で聴きたい。
そんな中、手に入れたのがFrance Barclayの盤。
何年にリリースされたのか、discogsで見ても分からないんだけれど、
盤がFLATで溝があるので古い盤だと思われる。
PRESITGEの盤は、レーベルPRESITGEからリリースされた盤が本家本元でオリジナルなのだけれど、これにレーベルEsquireからリリースれた所謂UKオリジナルと呼ばれるものと、
レーベルBarclayからリリースされた所謂フランスオリジナルと呼ばれるものがある。
これらの3枚とも所有している方は、かなりのマニアなんだと思うんだけれど、
どれが音が良いかと言われると、こういう人しか、答えられないという状況なのである。
こういう人はなかなか周りにいない。
スタンパーが同じなので、音も同じだよという人と、
いやいやプレスの日時が違うので、マスターが違うでしょ。プレスの早いのが音が良いよという人といる。
今となっては、自分ですべて所有して聴き比べてみるしかないのである。
まあ、そんな聴き比べをできる時間とお金があったらの話なんだけれど、
なかなかできる人はいないよね。
聴き比べた方がいらっしゃいましたら、是非コメントをお願いします。

それで話を戻すと、PRESITGEの10インチは風邪ひきにたまに当たってしまうことがあるのだけれど、Baclayにはあまり風邪ひいたところを聴いたことがない。
なので、Baclay盤を見つけるとついつい手がでてしまう。
また、Barclayは音が良い!という先入観もあるのかもしれない。
それにジャケットが良いというのもある。
大体EsquireとBarclayのデザインのほうが概ね良いような気がする。

これがPRESTIGEで、

PRESITGE.jpg

これがEsquireで、

miles.jpg

これがBarclay。

barclay.jpg

それから、Barclayは枚数が少ないのか、珍しいというのがある。
好きな人は、これら全てを集められているようだ。
その労力には頭が下がります。

小生は、特に集めているわけではないのだけれど、たまたま見つけてしまったので
買ってしまったという感じ。
Barclayという文字に弱いんだよね。
それからFLATや溝という文字にも弱い。

なんだかんだ入手できたこの盤。
改めて聴いてみると、やはりJO JONESでのLucky thompsonの演奏とは全く次元の違う
演奏を聴いているかのような気がする。
SPECIALはその通りメンツもSPECIALなんだけど、
Walkin’は、Horace SilverにPercy Heath、Kenny Clarke、Miles Davisという偉大なミュージシャンとのコラボということで、やはり名盤に相応しいセッションを作り上げたようだ。

こう書くと、JO JONESファンに怒られそうだが。
けしてSPECIALが悪いというわけではない。
SPECIALは良い盤だが、Walkin’の演奏、特に4/29録音のこの2曲に関しては、
神がかった演奏になってしまったのだろう。
そして、miles自身のその後の人生をも大きく変えてしまうのである。
今回たまたまこの二枚を聴き比べてしまったので、こんな所感となったが、
中間派が好みかバップが好みかという、単なる好みの問題もあるかもしれないので、
悪しからず。

SPECIALが1955年、Walkin’が1954年の録音とWalkinのほうが先の録音であることも
記しておこう。

今回、これらの、二枚を聴いてみて、スウィングから中間、そしてバップへと移行してゆく中で、
目立たないけれど、このLucky thompsonというアーチストが一役買っていたということが
分かった気がした。

nice!(12)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

点と線 [Jazz Album]

松本清張の有名な小説で誰もが知っているだろう。
良いタイトルをつけたなあと改めて感心している。

さて、最近オランダのジャズをほんの少し齧っているのだけれど、
先日、オランダのテナー奏者Rudd BrinkのDouble Faceというアルバムが
CD化されたという。
Double Faceも内容が良く、以前から狙っているのだけれど、
LPは一向に値段が下がらないし、なかなか出てこない。
CDもそこそこの値段がするからということで、違うこの盤を買ってみた。

RIMG0880.jpg

Pim JacobsとRudd Brinkの盤。
ひと昔はこの盤が飛ぶように売れたのだとか。
ここでのBrinkは、オーソドックス過ぎて、ちょっと退屈な気もするが、
休日の午前中とかに聴くと丁度良い。

Rudd Brinkを知ったのは、10年ほど前。
ジャズ喫茶ダウンビートで、お客さんがリクエストした
Soesja CitroenのSings Thelonious Monkという盤を聴いたのがきっかけ。
その時はSoesja Citroenの声とジャケットに魅了され、すぐさま探し入手した記憶がある。
その後、この盤を聴き込むにつれ、テナーがなかなか良い演奏するなあと
認識した次第。
それ以来、Brinkは良い演奏をすると頭に刻まれたまま、現在に至る。
あれから、Brinkの盤を入手できないまま10年が経過してしまった。

今回、JAZZ FROM HOLLANDを聴くことができ、
Pim JacobsとDiamond Fiveが繋がったのだけれど、
Pim Jacobs繋がりで、Rudd Brinkを知るきっかけになった
Soesja CitroenのSings Thelonious Monkの
Personalを見直してみると、なんとそこには、
Piano – Cees Slinger
Valve Trombone – Cees Smal
の文字があった。
なんとDiamond fiveの2人がRudd Brinkと共演していたのだ。
更に
Trumpet – Dusko Goykovich
の文字も見えるではないか。
(Goykovichはオランダではないが。Goykovichが参加している事が分かり嬉しい。)
こんな凄いメンツをバックに歌うSoesja Citroenは流石なのだなあと再認識した。

10年前のあの方は、この辺りを理解の上で、
リクエストされていたのだなあ。

オランダのPim Jacobs、Rudd Brink、Diamond five、
Soesja Citroenという点が、10年前のリクエストにより線となって
繋がった瞬間であった。

やはり、JAZZはアーチスト同士が繋がっているね。




nice!(10)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

Rollinsを爆音で [Jazz Album]

コロナのおかげでテンションダダ下がりの今日この頃。
暫く微熱が続いただけで、オーディオを聴く気にもなれず、ダラダラと過ごしていた。
やっと体が本調子に戻ってきたので、久しぶりにオーディオに灯を入れた。

IMG_2067.jpg

小生の守備範囲から少し遅れること1966年。
Rollinsが吹き込んだ傑作。
Alfie’s ThemeでのRollinsのソロではRollins節炸裂で、流石としか言いようがない。

都内レコード店も時短だけれど、営業を開始されたようだ。
時短では平日に通うことは困難だが、土日に顔を出してみるとしよう。
物が残っていればいいのだけれど。

nice!(11)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

Dick Morrissey [Jazz Album]

ゴールデンウィークに入り、暫くはテレビも見ていたが、
番組制作側も苦労しているようで、つまらない番組しか見かけなくなってしまった。
また日々コロナ関連のニュースばかりで、気が滅入ってしまう。
やはり、オーディオやJAZZに打ち込んでいたほうが精神衛生上良いような気がする。

相変わらず、都内レコード店が休業中につき、新しいレコードを
入手できていないので、手持ちの盤を聴いている。

RIMG0806.jpg

Dick Morrisseyといえば、当時UKを代表したテナーマンの一人。
なんとか3枚所有できているが、
まだ一番欲しい盤を入手していない。
一番欲しいのは77Recordsから出ているHave You Heard。
3,4年くらい前に立て続けに3枚出たが、その時は状態が今一歩及ばずということで見送った。
それから1枚も出てきていないような気がする。
この手の盤は、出てくるときは出てくるが、出ないときはヤフオクなどでも
一切見かけなくなる。
出たときに買っておけばとなるが、状態がいまいちだとまた欲しくなるのでね。
というわけで、Have You Heardは所有していないが、
これらの3枚を所有している。
どれも自分が聴いて欲しいと思った盤だけ入手したもの。
他の盤は、聴いたことがないのもあるが、自分の好みなのは
これらの3枚とHave You Heardの合計4枚。

Rollins張りの男らしいテナーを聴かせてくれる。
Dick MorrisseyのStorm Warning!の1曲目、Storm Warning!を聴いて惚れこんだ。
こういうかっこいいワンホーンがUKにあるのかと。
Harry Southのピアノもお洒落でカッコいい。
Harry SouthはJoe HarriottやDizzy Reeceなどともやっている。
ベースのPhil BatesとともにTubby Hayesなどともやっている実力派。

最初、アナログの調整がいまいちで、このMercuryの盤の音がいまいち籠った感じだったが、
最近では抜けもよくなり、いい音で鳴るようになってきた。

It's Morrissey Manでは、何といってもSt. Thomasをやっていること。
自身の現れだと思う。
最近結構見る盤。諸先輩方に聞くと、この盤はひと昔前は6桁の価格だったそうだ。
内容と聴くと?と思わなくもないが。
それでも先日ヤフオクで5万以上していた。
やはりその代価を払ってでもオリジナルで聴きたくなるのであろう。
気持ちは分らんでもない。

Dick Morrissey with the Michael Garrick Trioは、未発表盤というタグに引かれて入手した。
500枚しかプレスされていないようだ。
たしか3千円くらいで入手できたと思う。
45回転なので、曲数は4曲と少なめだが、何といってもDick Morrisseyの枯葉が聴ける。
45回転でMONOなので音はなかなか良い。おススメ。

というわけで、Dick Morrisseyの豪快なテナーでスッキリしてみては。

nice!(14)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

NAT AdderleyからJunior Manceまで [Jazz Album]

ピアノトリオは、めったに聴かなくなってしまったが、
今、Junior ManceのJuniorを聴いている。
これはCDで所有しているが、
ESS9038のD/Aコンバーターの調子が出てきたので、CDでもかなり聴ける。
5年以降聴いてなかったが、改めて聴くと相当良いね。
デビュー・アルバムにして最高傑作ではないだろうか。
ベースにRAY BROWN!!!。
やっぱ、凄いね。
体が乗って、自然と揺れる。
このグルーブ感は凄すぎる。
ベースが良いと、どの演奏もよくなるね。
勿論Manceの演奏が素晴らしいのだけれど。
Manceのピアノは、濁りがなく澄み切った印象がある。
小生は、ManceやHAROLD CORBINのような演奏が結構好きなのではないか。
そんな気がする。

そもそも、なぜピアノトリオを聴いているのかというと、
始まりはNat Adderley。
やはりこの人とManceは切ってもきれない関係だから。

RIMG0787.jpg

朝からThat's Natを聴きたいなと思い取り出した。
これはこれで数少ないJerome Richardsonの吹きっぷりを堪能できるという
醍醐味があるのだが。
何枚か手放してしまい残ったのがこちらの3枚。
次にRiverside盤を聴き、
次にEmarcyを聴いたのだけれど、
Emarcy盤でのManceのピアノが結構良いことに気づく。
そこでManceの盤はなかったかなと思い探してみると
Verveの盤のCDが見つかったというわけ。。

あとはJunior's Bluesしか持ってないが、
こっち個人的にはいまいちだった。
Verve盤の録音が59年。Junior's Bluesは62年か。
Funky色が強い感じで、聴きたいとは思わない。

それではというわけで、CannonballのSophisticated Swingを引っ張り出してくる。
1957年の録音。
これくらいしかManceの入っている盤を知らない。
他に良いのあったら、誰か教えて頂戴。
Cannonballの主張が強いが、これに負けないくらい全員ソロで主張している。
Nat Adderleyも良い仕事しているね。
ベースは小生の好きなSam Jones
Ray Brownも良いけど、Sam Jonesもなかなか良い。
なかなかいいベースだねと思うときは、たいていこの人。
Ray Brownもグルーブ感が半端ないが、この人も半端ない。
軽くて弾むベースが好きなんだろうな。
ここでのManceの演奏も見事。
このあたりで、既にManceの地位は確立されていたようだ。

しかし、Cannonballはやっぱり上手いね。
次はCannonballの盤を引っ張り出してくるとするか。
こんな感じでJAZZ三昧の日々は終わることがない。

nice!(12)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽

chet bakerのワンホーンと2管 つづき [Jazz Album]

昨日、相方と久しぶりにジャズ喫茶shelter peopleに行きました。
すると先日、当Blogをご覧になった方がいらっしゃったとのこと。
当Blogに何かのお役に立てているかは、なんとも分かりませんが、
それでもこういったお話を聞くと、とても嬉しい気持ちになりますね。
とういう訳で、当Blogをご覧になっている皆さま、いつもありがとうございます。

IMG_1690.jpg

相方はプリンを注文。
フランベしてくれるということで、お願いしました。
このプリンは、昔からとても美味しいですが、ウィスキーのほのかな味わいが加わり、
更に美味しくなっていましたよ。


RIMG0565.jpg

今回の話はChet Bakerの盤の話です。
小生はChet Bakerはボーカルも少しは聴けるようになりましたが、
未だにボーカルなしの盤を好んで聴いております。
丁度一年前に、Chet Bakerのボーカルなしの盤の記事を書いていたのですが、
早いものであれから一年が経ちました。
https://watt3pappy2.blog.so-net.ne.jp/2018-09-16

この一年で何枚か入手できました。
国内盤のものや1枚はCDのものもあるのですが、それでも結構集まりました。
あとPLAYBOYSだけ所有できておりません。
これはどうしてもオリジナルが欲しいのですが、なかなか手が出せなくて。

初めはChet Bakerのワンホーンものや2管ものは少ないのかなと思っておりましたが、
結構あるのですね。
でも、自分の中ではあと2,3枚はありそうなのですが、他にもまだまだあるようです。
PRESTIGEやRIVERSIDEとかも出てますし、DISKUNIONのWANT LISTには
32枚ほど出ております。
これだけあると、情報を収集してから買わないと。
この中にワンホーンものや2管がどれだけあるのか、それと自分の琴線に触れる盤が何枚あるのか。
という訳で、まだまだあるよという情報をお持ちでしたら、お願いいたします。

nice!(17)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

澤野工房 [Jazz Album]

澤野工房といえば、CDだと洒落たジャケットで
ピアノトリオなど少なくとも一枚は必ずお持ちだと思う。
小生も少なからず相当お世話になった。
そしてLPもお世話になっている人は多いのではないかと思う。
特に澤野工房で再発された盤の多くが、
オリジナル盤だと6桁を超えるような盤となっている。
それが、結構良い音で数千円で聴けるのだから聴かない手はない。

RIMG0313.jpg

写真に挙げたもの以外にも手放した盤や山中千尋の盤などもあり
10枚弱は買ったと思う。
最近はヤフオクなどでも定価より高くなっているが、
久しぶりに澤野工房のHPを見たら、再入荷された盤もあった。
こっちのほうが新品だし、ありがたい。

という訳で、澤野工房のHPも偶には見たほうが良いという話でした。

nice!(14)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽