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BLUE NOTE廃盤セール つづき [廃盤セール]

御茶ノ水の階段を一番で駆け上がった。登りきった後で、後ろを振り向いたが、
階段を登ってくる人はいなかった。
御茶ノ水駅前は閑散としていた。
信号を無視して急いでDISKUNIONのほうに向かう。
遠くからDISKUNIONを見ると、一人の姿が見えた。一人だったので安心した。
今回は何が何でも一番でではならない理由はないからてまある。
まあ誰かきてもあと2人くらいであろう。
安心した私は、マックでコンビを買ってからDISKUNIONに向かった。

DISKUNIONの前には、先ほどお見受けした方一名が、待っておられた。
挨拶をしてから陣を取る。
12月の明け方は冷え込む。これから数時間店の前で待たねばならないのである。
立って待っていることもあるが、今回は段ボールを持ってきていた。
そそくさと段ボールを広げると、先にいらしていた方からお声をお掛けいただいた。
座るないなやマックの袋を開けて、熱々のバーガーにかぶりつく。あ~、熱ったけ~。

この方は、ここに並ばれているとおりBLUE NOTE廃盤のコレクターである。
いろいろとお話を伺っているとUS廃盤に、ヨーロッパ廃盤も集められているとのこと。
このままJAZZ談議に突入すること数時間。寒い外でも、あっという間に時間が過ぎる。
今回はお店の方が早くいらしたお陰で、早めに整理券をいただく事ができた。
一番手の方とそのままマックに入り、更に数時間。
ここで、好きな盤やミュージシャンの話、オーディオの話をした。とてもお詳しく、教わる事ばかりでした。

あっという間の数時間。
いよいよ開店の時間だ。
DISKUNIONの前に行くと、ちょっと早かったせいか、まだ5,6人の方しかいなかった。
それでも数分すると人集りとなってきた。

image.jpg

いよいよ入店開始。
手に掴んだ「2」と数字の書かれた整理券を店員さんに渡し、二階のお店に入って行く。
二階の階段を登ると直様、高額な廃盤の飾られた壁を眺めた。
US THREEとCLIFF CRAFTが見えたのは覚えている。それから、いつもの如く中央のCDコーナーを迂回しながら、店内中央に進んで行く。

「一年待った」前回欲しかった盤を掴んだのは一年前である。
この時は盤の状態がいまいちで、DONALD BYRDのペットが綺麗に聴こえなかったので見送ったのであった。
こんな事を考えながら、この欲しかった盤の飾られた位置をしっかりと確認する。今回もこの盤狙いだ。
狙いの盤は、店内中央のスタート地点から間近の、壁中央に飾られていた。
一番手の方の狙いは既に確認済みで、私の狙いも伝えてありお互いにかぶらない事を確認済みである。
なので、至って冷静であった。
とは言え、その他の盤については、店内中央のスタート位置まで歩く僅か数十秒の間に、どの盤が何処に飾られているのかを確認せねばならない。
また、いつもの如く、店内中央から右手と左手に大きく別れるのである。
左に進めば右手に並べられた盤をゲット出来る可能性はほぼ0に等しい。
右に進めばこれもまた同じである。
なので、右か左かの判断を速やかにせねばならないのであった。
私は反射的に、左と考えた。
なので、壁の右側に飾られていた盤は、殆んど記憶にない。
記憶にあるのはマイルスにIDLE MOMENTSくらいか。

中央の一番狙いの盤を掴んで、直様壁左手に突っ走ることを考えていた。
すぐ後ろの数名が左側に進めば、閊えて自分は左側に進めなくなる。それでも壁中央の一番狙いはGETできるから、まあ良いかなと考えていた。
目はこれと並行して、壁左側の廃盤を捉えていた。
EMPYREAN ISLESが五万円を越えていた。高っけ~。パス。
SONNY CLARK TRIOが嫌でも目に飛び込んでくる。目障りだ。別に欲しくないが、ジャケットが派手で目立つのである。
SCENE CHANGES、US THREE、IKE QUEBEC 、TRUE BLUE、HERE COMES LOUIS SMITH、INTRODUCING JOHNNY GRIFFIN 、LEE WAYが見えた。
すかさず、スタートの合図が。
ここからは鮮明に覚えている。
一番手の方が中央の壁に進む。私はこの方のすぐ右脇から手を伸ばし、一番狙いの盤を掴んだ。
直様壁左側に進もうとした。
私のすぐ後ろの二名が、壁中央から少し左側の盤をとろうとしているのが見えた。私は壁左端っだ!こう思い、まだ人がいない壁左端に突っ走った。
US THREEとSCENE CHANGESを掴む。更にHORACE SILVER、LEE MORGAN、COOL STRUTTIN'を掴んだ。次にざっと壁を見渡すと、欲しい盤は殆んど見当たらなかった。
直様、壁の下の棚にある中級の盤をチェックしてゆく。
この頃には、壁の前に人がごった返して身動きができなくなってきた。
直近の棚を確認して、また隣の棚を確認する。この作業を坦々とこなしてゆく。隣の棚を見たくても、隣に人がおり、この人がチェックするのを横から覗くか、去るのを待たねばならない。棚の中の盤のチェックには、かなりの時間を要したが、ほぼ取れる盤は取った。
壁の前にはまだまだ人がごった返している。
私は人のいない壁から離れたところに移動し、ごった返している人の先に見える壁を眺めていた。
既に高額すぎる盤が、壁に戻され始める。やはり先立つものがなければ、戻さざるを得ないのであろう。

それから、良い盤が壁に戻るかもと注意を払いながら、自分の掴んだ盤を選別してゆく。
オリジナルと思っていたらUA盤だったり、MONOだと思ってたらSTEREOだったり、状態がCだったりと。
このような状態の盤は自分の狙いから外れるため、直ぐに元の場所あたりに戻す。
後は値段とジャケットの状態を確認する。
US THREEはジャケットがピカピカに見えた。これはなかなか綺麗じゃん。心が動いたがそれでも十万円以上の値がついていた。SCENE CHANGEもジャケットはピカピカであたったが、八万円代の値が。状態が良いというのもあるが、最近また値段が上がってきているみたいだなあ。
HORACE SILVERのDOIN' THE THINGもジャケットはピカピカであった。
盤はA/B。NEW YORKの片DGなので完オリである。
それからCOOL STRUTTIN'。
NEW YORKの両DG。値段は安め。
常連の方が片面63rdの両溝、片面Rなしの盤をお持ちであった。こちらは私の盤より一万円以上高値であった。
今回はさらに両面Rなしの盤も出ていたが十万円以上の値がついていた。
自分の持ったこの盤は溝アリだし、音が良ければ買いかなと思った。
そして一番狙いのこれ。63rd、両DG、両Rなし、完オリで値段は安めであった。盤の状態はB+。
一応聴いてはみるが買いであろう。
他にも欲しい盤はあったが状態が悪かったので見送った。
そんなこんなで検盤や、暫く待って試聴をお願いして最終的に購入する盤を決めたのであった。
今年から新年に向けて、まだまだ廃盤セールはつづく。

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tempo

お疲れ様でした、結局何を買われたんでしょうか?
リストを見るとかなり売れ行き良かったみたいですね、あとは大みそかセールを残すのみですが私はもう打ち止めの予定です。
by tempo (2012-12-24 14:55) 

ハンコック

tempoさん こんばんは。
まだ支払ってませんが...
結局HANKとCOOL STRUTTIN、CORNZBREAD、DOIN' THE THINGの4枚をGETしました。
1年前に出たHANKは、ジャケットがあまりにも茶色に変色していて、
盤の状態もいまいちでした。
今回ジャケットは右上に傷みがありましたが、盤の状態が大分良く、
DONALD BYRDのペットの音が綺麗に出ていたので、購入しました。
COOL STRUTTINもNYの溝ありでしたが、音を聴いたら全然問題なったので、買ってしまいました。3万円超えませんでしたので買って良かったです。

しかし、今回は状態が良いのが多かった気がします。
例年よりも高値という印象でしたが、売れてますね。

by ハンコック (2012-12-24 17:44) 

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