375の脅威 [オーディオ]
先日、taoさんに連れられ夜香さん宅にお邪魔させて頂いた。
約2年ぶりの訪問となる。
前回はマジコのスピーカーもあったが、今回はメインのolympusと隣の部屋のマッキントッシュのスピーカーのみになっていた。
パッと見た目には、OlympusとLevinsonのモノラルパワーに変わりは無さそうであったが、イコライザーが変わっていた。
前回はデジタルイコライザーだったが今回はアナログのイコライザーに変更されたそうである。
まずはデジタルから聴かせて頂いた。
ポップスやジャズボーカルものを多めに掛けて下さった。
のっけから良い声が出てきた。
いやあ、流石である。凄い貫録だ。格が違う。咄嗟に出た感想である。
過去幾度となくモノラルパワーで聴かせて頂いたことがあるが、その度思うのは
音に芯があると言うこと。
実在感も半端ないが、なにか質量的な音に芯があるように思う。
この辺りで機材による格の違いを感じているところである。
そして音が柔らかくそして深みがある。
それはWILLIE NELSONを聴いたとき確固たる確信に変わった。
深い、この声質には物凄く深みがあり説得力がある。
そう感じたのであった。
音が柔らかい。自分もD130を聴くようになり、JBLのユニットの音に少し慣れたくらいだが、LE15はもっとゴリっとした音だと思っていたが、勿論そのような音も出てくるが柔らかさを失っていない。
後で伺ったところでは、LE15に手を入れていらっしゃるとのことであった。
なので自分がこれまで聴いてきたLE15の音ではないようである。
それが功を奏し柔らかさとゴリゴリ感を両立されたサウンドに仕上がっているようである。
JOHNNY HARTMANのCDが掛かかり、その声にまた痺れた。
また、この中でILLINOIS JACQUETがテナーを吹いているのだが、このテナーの楽器の音の良いこと。
やはり管楽器はどう頑張ってもホーンには敵わないなと思った。
しかもJBLホーンの頂点に君臨する375支配力は強力で、聴いたところでは500Hzより上の帯域の殆どを賄っており、管楽器の音は勿論のことWILLIE NELSONやJOHNNY HARTMANの上質な声質を作っているのは375ということであった。
375とハチの巣ホーンの威力をマジマジと見せつけられたのであった。
そしてこちらがReedのプレーヤとアームである。
これを見られただけでも満足であるが、実際に聴かせて頂けた。
それはそれば、寸分の狂いもない歪皆無の境地といったサウンドである。
Alta Art Pepper Meets the Rhythm Sectionもなかなかいい音で聴く機会は少ないが、それはそれは良い音であった。音が柔らかいのに、ペッパーの音が直線的に突然吹きあがってくるのである。
ペッパーの吹きっぷりや演奏ぶりが音から容易に想像できる、そんなサウンドであった。
2年前はMichellのプレーヤでアームは同じでカートリッジが003だったと思うが、今回はReedのプレーヤにカートリッジがW3に変わっている。
この効果をはっきりを聴きとれた。
前回も相当良い音だと思ったが、今回は更に相当良くなっていると思った。
レコードからデジタルよりも更に一歩説得力のある歌声が出てきたような気がした。
それからEMTも聴かせて頂いた。
Clifford Brownのトランペットが光カートリッジとは別の形で吹きあがってくる。
確かに光カートリッジのほうがより淀みない感じはあるが、その代わりにどうだと言わんばかりの、taoさんはこれを粋な感じと仰っていたが、そんな吹きっぷりを感じ取ることができた。
自分はこっちのほうが好きかなあと思った。
いずれにしても、光カートリッジもEMTもどちらも物凄く良い音である。
休憩を挟んで、マッキンのシステムを聴かせて頂いた。
うちの部屋と変わらないくらいの部屋の壁面にマッキンのスピーカーが鎮座する。
壁面はスピーカーで覆われているような感じを受けるくらいのその存在感は、我々を圧倒する。
なんとなく巨人が鎮座しているような印象を受けるが、このスピーカーから出てくる音は何とも言えない優しさを感じた。
そしてやはり音は部屋でなるものというのを納得させるように、部屋全体を音でみたされ違和感の全くないサウンドステージが展開される。
こんなに綺麗にサウンドステージが出るのだなあと、調整の妙を感じた。
ここでボーカルなどを聴かせて頂いたが、圧巻だったのはNagraのトリの4トラ38で聴かせて頂いたwaltz for debby。
これまで聴く度となく聴いてきたこの演奏は一体何だったんだろうと思わされるほどに、何とも言えないわやらかさに艶がある。そしてどこまでも深い音である。
噛めば噛むほどに美味さを堪能するかのように、聴き込めば聴き込むほど、この演奏の素晴らしさを再発見できるような、そんな素晴らしい演奏を体験させて頂いた。
今となってはNagraのテープデッキを入手することも、テープのソースを入手することも、難しくなってきた。ましてやどちらも状態が良くなければこのような上質な演奏を聴けくとはできない。
本当に貴重な経験をさせて頂いた。夜香さんには感謝しかない。
そして、ありがたいことに今回光カートリッジ、EMT、テープと立て続けに聴かせて頂け、光カートリッジはテープの音に近いということを言葉では耳にしていたが、これを実際に目の当たりにすることができたことは、大変貴重で有意義であり、今後の自分のオーディオがどのような方向になるのかを決定づける意味あるものとなった。
夜香さん、今回も心躍るサウンドをありがとうございました。
JBL最高峰の375を核としたサウンドをマジマジと聴くことができ久しぶりにテンションが上がりました。
翌日は拙宅での相互オフ会というところで、あのような良いサウンドを聴かせて頂き、一瞬萎縮しましたが、それでもとても楽しませて頂きました。ありがとうございました。
是非また遊んで下さい。
約2年ぶりの訪問となる。
前回はマジコのスピーカーもあったが、今回はメインのolympusと隣の部屋のマッキントッシュのスピーカーのみになっていた。
パッと見た目には、OlympusとLevinsonのモノラルパワーに変わりは無さそうであったが、イコライザーが変わっていた。
前回はデジタルイコライザーだったが今回はアナログのイコライザーに変更されたそうである。
まずはデジタルから聴かせて頂いた。
ポップスやジャズボーカルものを多めに掛けて下さった。
のっけから良い声が出てきた。
いやあ、流石である。凄い貫録だ。格が違う。咄嗟に出た感想である。
過去幾度となくモノラルパワーで聴かせて頂いたことがあるが、その度思うのは
音に芯があると言うこと。
実在感も半端ないが、なにか質量的な音に芯があるように思う。
この辺りで機材による格の違いを感じているところである。
そして音が柔らかくそして深みがある。
それはWILLIE NELSONを聴いたとき確固たる確信に変わった。
深い、この声質には物凄く深みがあり説得力がある。
そう感じたのであった。
音が柔らかい。自分もD130を聴くようになり、JBLのユニットの音に少し慣れたくらいだが、LE15はもっとゴリっとした音だと思っていたが、勿論そのような音も出てくるが柔らかさを失っていない。
後で伺ったところでは、LE15に手を入れていらっしゃるとのことであった。
なので自分がこれまで聴いてきたLE15の音ではないようである。
それが功を奏し柔らかさとゴリゴリ感を両立されたサウンドに仕上がっているようである。
JOHNNY HARTMANのCDが掛かかり、その声にまた痺れた。
また、この中でILLINOIS JACQUETがテナーを吹いているのだが、このテナーの楽器の音の良いこと。
やはり管楽器はどう頑張ってもホーンには敵わないなと思った。
しかもJBLホーンの頂点に君臨する375支配力は強力で、聴いたところでは500Hzより上の帯域の殆どを賄っており、管楽器の音は勿論のことWILLIE NELSONやJOHNNY HARTMANの上質な声質を作っているのは375ということであった。
375とハチの巣ホーンの威力をマジマジと見せつけられたのであった。
そしてこちらがReedのプレーヤとアームである。
これを見られただけでも満足であるが、実際に聴かせて頂けた。
それはそれば、寸分の狂いもない歪皆無の境地といったサウンドである。
Alta Art Pepper Meets the Rhythm Sectionもなかなかいい音で聴く機会は少ないが、それはそれは良い音であった。音が柔らかいのに、ペッパーの音が直線的に突然吹きあがってくるのである。
ペッパーの吹きっぷりや演奏ぶりが音から容易に想像できる、そんなサウンドであった。
2年前はMichellのプレーヤでアームは同じでカートリッジが003だったと思うが、今回はReedのプレーヤにカートリッジがW3に変わっている。
この効果をはっきりを聴きとれた。
前回も相当良い音だと思ったが、今回は更に相当良くなっていると思った。
レコードからデジタルよりも更に一歩説得力のある歌声が出てきたような気がした。
それからEMTも聴かせて頂いた。
Clifford Brownのトランペットが光カートリッジとは別の形で吹きあがってくる。
確かに光カートリッジのほうがより淀みない感じはあるが、その代わりにどうだと言わんばかりの、taoさんはこれを粋な感じと仰っていたが、そんな吹きっぷりを感じ取ることができた。
自分はこっちのほうが好きかなあと思った。
いずれにしても、光カートリッジもEMTもどちらも物凄く良い音である。
休憩を挟んで、マッキンのシステムを聴かせて頂いた。
うちの部屋と変わらないくらいの部屋の壁面にマッキンのスピーカーが鎮座する。
壁面はスピーカーで覆われているような感じを受けるくらいのその存在感は、我々を圧倒する。
なんとなく巨人が鎮座しているような印象を受けるが、このスピーカーから出てくる音は何とも言えない優しさを感じた。
そしてやはり音は部屋でなるものというのを納得させるように、部屋全体を音でみたされ違和感の全くないサウンドステージが展開される。
こんなに綺麗にサウンドステージが出るのだなあと、調整の妙を感じた。
ここでボーカルなどを聴かせて頂いたが、圧巻だったのはNagraのトリの4トラ38で聴かせて頂いたwaltz for debby。
これまで聴く度となく聴いてきたこの演奏は一体何だったんだろうと思わされるほどに、何とも言えないわやらかさに艶がある。そしてどこまでも深い音である。
噛めば噛むほどに美味さを堪能するかのように、聴き込めば聴き込むほど、この演奏の素晴らしさを再発見できるような、そんな素晴らしい演奏を体験させて頂いた。
今となってはNagraのテープデッキを入手することも、テープのソースを入手することも、難しくなってきた。ましてやどちらも状態が良くなければこのような上質な演奏を聴けくとはできない。
本当に貴重な経験をさせて頂いた。夜香さんには感謝しかない。
そして、ありがたいことに今回光カートリッジ、EMT、テープと立て続けに聴かせて頂け、光カートリッジはテープの音に近いということを言葉では耳にしていたが、これを実際に目の当たりにすることができたことは、大変貴重で有意義であり、今後の自分のオーディオがどのような方向になるのかを決定づける意味あるものとなった。
夜香さん、今回も心躍るサウンドをありがとうございました。
JBL最高峰の375を核としたサウンドをマジマジと聴くことができ久しぶりにテンションが上がりました。
翌日は拙宅での相互オフ会というところで、あのような良いサウンドを聴かせて頂き、一瞬萎縮しましたが、それでもとても楽しませて頂きました。ありがとうございました。
是非また遊んで下さい。
Sam jonesを聴く [音楽]
いよいよ明日でゴールデンウィークも終り。
最終日にも廃盤セールがあるが行こうか悩み中。
顔見知りの方も期間中のセールで凄い盤を結構入手されていたように思う。
自分は手の届く盤をボチボチ入手。
最近ピアノトリオをよく聴くようになったので、こちらの盤を入手。
あまり見ないと思ったし、良い曲が沢山入ってるんだよね。
しかもベースがSam Jones。
今となってはSoul Timeよりこっちの方が好きかな。
もう一枚、廃盤セールで入手したSoul SocietyのMONO盤。
STEREOで聴いていたが、どうしてもMONOが欲しかったので。
前回、取り合いでイカつい人に負けてしまったが、今回めでたく入手。
このBLUE MITCHELLがまた良いんだよね。
最後はModern Art。
Art Pepperも同じタイトルを出しているが、向こうのほうが人気あるかもしれない。
この盤は昔所有していたが、あまり聴かず手放していた。
最近某所で聴いて良さを再認識。
UA盤なのでちょくちょく見かけていたし、簡単に入手できた。
ピアノにBill Evans、ドラムにDave Bailyが参加している。
こう言う盤がしっくりくる歳になってしまったようだ。
明日のセールどうしようかなあ。
最終日にも廃盤セールがあるが行こうか悩み中。
顔見知りの方も期間中のセールで凄い盤を結構入手されていたように思う。
自分は手の届く盤をボチボチ入手。
最近ピアノトリオをよく聴くようになったので、こちらの盤を入手。
あまり見ないと思ったし、良い曲が沢山入ってるんだよね。
しかもベースがSam Jones。
今となってはSoul Timeよりこっちの方が好きかな。
もう一枚、廃盤セールで入手したSoul SocietyのMONO盤。
STEREOで聴いていたが、どうしてもMONOが欲しかったので。
前回、取り合いでイカつい人に負けてしまったが、今回めでたく入手。
このBLUE MITCHELLがまた良いんだよね。
最後はModern Art。
Art Pepperも同じタイトルを出しているが、向こうのほうが人気あるかもしれない。
この盤は昔所有していたが、あまり聴かず手放していた。
最近某所で聴いて良さを再認識。
UA盤なのでちょくちょく見かけていたし、簡単に入手できた。
ピアノにBill Evans、ドラムにDave Bailyが参加している。
こう言う盤がしっくりくる歳になってしまったようだ。
明日のセールどうしようかなあ。
Paul Quinichetteを聴く [音楽]
廃盤セールに行く気は無かったのだが、
時間を持て余していたので、関内店にちょっと顔を出してきた。
何処の店舗も大盛況のようだ。
目ぼしいものは殆ど売れている。
今やQuiet Kennyは、傷があっても昔自分がピカ盤を入手したくらいの値段になっている。
心が痛むが他の盤も殆どこんな具合なので、もはやどうする事もできないだろう。
皆目ぼしいものを入手したら直ぐに他の店舗に向かったようだった。
あっという間に関内店から人が居なくなった。
その後、運動不足解消にちょっと泳いでから帰宅。
帰って手持ちの盤を聴いている。
On the sunny side
自分が知る限りでは、Paul Quinichetteの盤では、この盤が一番人気だろう。
ピアノにMAL WALDRON、ベースにDOUG WATKINSという強力なリズムセクションを迎え、JOHN JENKINSにSONNY RED、Curtis Fullerらと吹き込んだ盤。
これくらい緩い感じのJAZZが、長く聴き続けられる。
時間を持て余していたので、関内店にちょっと顔を出してきた。
何処の店舗も大盛況のようだ。
目ぼしいものは殆ど売れている。
今やQuiet Kennyは、傷があっても昔自分がピカ盤を入手したくらいの値段になっている。
心が痛むが他の盤も殆どこんな具合なので、もはやどうする事もできないだろう。
皆目ぼしいものを入手したら直ぐに他の店舗に向かったようだった。
あっという間に関内店から人が居なくなった。
その後、運動不足解消にちょっと泳いでから帰宅。
帰って手持ちの盤を聴いている。
On the sunny side
自分が知る限りでは、Paul Quinichetteの盤では、この盤が一番人気だろう。
ピアノにMAL WALDRON、ベースにDOUG WATKINSという強力なリズムセクションを迎え、JOHN JENKINSにSONNY RED、Curtis Fullerらと吹き込んだ盤。
これくらい緩い感じのJAZZが、長く聴き続けられる。
In Concert! [1954年]
ゴールデンウィークも半ば。
色々と忙しかったので、ゆっくりしている。
4末の廃盤セールは、もちょっと顔を出して、2、3枚入手て帰った。
その中の一枚。
Max RoachとClifford BrownのIn Concert! US盤。
これまでUK盤で聴いていたがUS盤を見つけたので。
US盤のほうが気持ち太い音。UK、USともに甲乙付け難い。
元々1954年3月と4月の録音で、1955年に10Inch2枚でリリースされたが、その後1956年にLPで
USとUKからリリースされている。
UKとUSではマスタリングも違うが、曲の収録時間もそれぞれ異なるようだ。
収録時間の違いは、今回聴き比べて初めて知った。
エンジニアが何処で曲を切るかがレーベルにより違ってくると言う事。
ライブ盤ならではかもしれない。
色々と忙しかったので、ゆっくりしている。
4末の廃盤セールは、もちょっと顔を出して、2、3枚入手て帰った。
その中の一枚。
Max RoachとClifford BrownのIn Concert! US盤。
これまでUK盤で聴いていたがUS盤を見つけたので。
US盤のほうが気持ち太い音。UK、USともに甲乙付け難い。
元々1954年3月と4月の録音で、1955年に10Inch2枚でリリースされたが、その後1956年にLPで
USとUKからリリースされている。
UKとUSではマスタリングも違うが、曲の収録時間もそれぞれ異なるようだ。
収録時間の違いは、今回聴き比べて初めて知った。
エンジニアが何処で曲を切るかがレーベルにより違ってくると言う事。
ライブ盤ならではかもしれない。