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ここまで鳴ってくれるLUMIN [オーディオ(PCトラポ)]

お借りしている身分で恐縮なのですが
拙宅の環境だけで鳴らすのは勿体無いと言うことで、
チューバホーンさん宅にLUMINを持ち込ませて頂き
検証することにしました。
耳が良いチューバホーンさんにお墨付きを貰えるか、
はたまたダメ出しを喰らうか怖い所ではありましたが、
ここは自分の耳を信じて、敢えて持ち込ませて頂きました。

L1052534.jpg

オーディオは毎度のことながら、機材についての評価は
賛否両論分かれます。
絶賛されている方もいらっしゃれば、同じ機材なのに駄目だしされていたりと。
ようはあまり参考にならないということなんですかね。
周りの機材も違えば聴くソースも違う。
はたまた感性も違うということなのでしょう。

LUMINを酷評されている方も多数いらっしゃいますよね。
それはさて置き、拙宅では高評価となったこのLUMINをチューバホーンさんの
お宅で聴くことができるとは。
これはまたとない大チャンス。
心がウキウキします。

チューバホーンさんはパワーアンプをFIRSTWATTに変えられたと伺ってるいましたが、
聴かせて頂くのは今回が初めてです。
小生もPASSのアンプを使っていた時代があり、
何となくこういう音なのかなあと想像していた部分はあります。
しかし、聴かせて頂いた音は私の知るネルソンパスの音ではありませんでした。
とても素直な音ですね。
そしてS/Nが高く見通しがとても良い。
それからなんとDACも新しくされておりました。
そして聴こえてきた音楽は音に芯があり、鮮度が高くリアリティが凄い。
これは、LUMINに変えてもあまり変わらなそうだなと心配になりました。
それほどまでに完成された音です。
さだまさしの盤はお邪魔する度に聴かせて頂いてますが、
今回が最高かなと思いました。
色々な音源を一通り聴かせて頂いた後、
この完成度ならそんなに変わらないと思いますよと
念を押した上で、LUMIN,NAS,ルーター.SSDをそれぞれ接続します。
そしてLUMINからoさんDACにUSBケーブルで接続し、セッティング完了です。

さあ、いよいよLUMINを再生します。

今日の試聴の流れで
Sarah Vaughan - I didn't know what time it was
をCDで掛けて頂いていました。
そして今回レコードをDSD5.6Mにしたものと家にあるCDを
AIFFにリッピングしたものの両方を用意してきています。
まずチューバホーンさんのCDを掛けて頂き、
次にLUMINでAIFFやDSD5.6Mを再生し、CDより良い音が出てきたら目論み通りです。

まず、AIFFをLUMINで再生すると。
うん?
なんだか音が大人しい。
マスタリングが違うのか、はたまたUSB基板がエージングされていないのか?
それではと直ぐにDSD5.6Mで再生します。
すると。
うん?
これまたAIFF同様に大人しい音が出てきました。
あれ?
期待していた音より全然駄目です。
あ〜あ、ガッカリです。
やはりチューバホーンさんの現状のサウンドはかなりのレベルに仕上がっており、
LUMINを持ち込んだ程度では叶わないのかなあ。
そう話していました。
私はすっかり意気消沈してしまいました。
取り敢えず、他の曲も掛けてみましようかと、
皆さんご存知のダイアナクラールのNo Moon At AllのWAVをかけてみました。
この曲は拙宅で聴いて、これまで無いほどのベースのリアリティ。
そしてほぐれたベースの鳴り方で仰天した曲です。

これもダメかなあと、ダメ元で掛けてみました。
するとどうでしょう。
チューバホーンさんがすぐ様反応されました。
これは!
凄い!
この古いタンノイのスピーカーから、物凄いリアリティのあるベースサウンドが!
これだ!これこれ!
この音ですよ!

じゃあ、さっきのサラボーンのは何だったのでしょうか?
やはりマスタリングが違うからということになりました。
サラボーンのように有名な盤であれば何度も再発されている可能性があるので、
マスタリングが違うことはかなりの確率であると思われます。
ではDSD5.6Mのサラボーンがイマイチだったのは、何でだろう?
私の中である一つの仮説が立てられました。
それはこのDSD5.6Mのファイルは今回の訪問に際し、
うちのレコードから急遽落としたものです。
同じタイミングで竹内まりやもレコードから落としました。
ひょっとすると、このときのレコードプレーヤーの調整がイマイチで、
できたDSD5.6Mもイマイチだったのではないかと。
それではというとこで、同じタイミングで作成した竹内まりやのDSD5.6Mを再生します。
やっぱりかあ。
やはり、イマイチな音です。
やっぱりかあ、拙宅のアナログの調整しくってたかあ。
しかし、チューバホーンさんのシステムでは、調整がかなりのレベルまで
追い込まれており、拙宅のアナログの調整具合まで、
バレてしまいました。恐るべしです。

それでは、ということで、別の機会にレコードから落としたバルネのベサメムーチョの
DSD5.6Mのファイルを準備してましたので、
これを再生してみました。

すると。


こ、こ、これは凄い!
遂に出ましたよ!遂にこの音が!
DSD5.6Mの凄さがチューバホーンさんにも直ぐに伝わったようです。
PCMとの圧倒的な違いに驚かれていました。
チューバホーンさんのかなりのレベルまで追い込まれたシステムから、
仰反るようなバルネの物凄い演奏が再現されています。
オーディオやってて良かったあ。
この快感が堪らないんですよね。

LUMINでならすDSD5.6Mの凄さが伝わったようです。
この音を誰かに聴いてもらいたくて準備した甲斐がありましたよ。

続いていつもかけるキャノンボールアダレイのサムシンエルスから枯葉です。
こらはアナログを何度も調整を重ね、拙宅のベストコンディションで
落としたDSD5.6Mのファイルです。
勿論オリジナル盤から落としています。
これを掛けました。

キターーー!
きました!
遂にオリジナルらしい鮮度あるこの上ない音が出ましたよ!
この音なら文句ないでしょうと言わんばかりの良い音が出ました。

比較のために、マイルスのリラクシンのCDを掛けて頂きました。
すると、やはりマイルスのトランペットの音がかなり荒く聴こえてしまいます。
DSD5.6Mではもっと表現力豊かに弾いているように聴こえます。
ぽん置きしたLUMINで、この違いに今度はチューバホーンさんが落胆されていました。

遂にチューバホーンさんのDSDの扉を開けてしまったようです。

というわけで、今日の目的はなんとか達成されました。
続いて、LUMINに繋いだSSDから再生する方が音が良いのか、
NASから再生するほうが音が良いかです。
拙宅やおじさんの環境ではNASのほうが有利との結論で一致しています。
まあ、SSDの種類やSSDに繋ぐケーブルでも音が変わるので、
一概には言えませんが。
音の違いがよく分かるチューバホーンさんのシステムではどうなるでしょうか。
結果は大きく差が出ました。
やはり、NASのほうが良い音ですね。
SSDだとしっとりした感じが薄れて、
音の芯が無くなり、音が散漫になってしまうようです。
ここでは、断然NASだねということになりました。
拙宅では僅かな違いしか感じませんでしたが、
やはり調整の行き届いたシステムでは違いがよく分かりますね。

というわけでLUMINで鳴らすDSD5.6Mの圧倒的なサウンドを堪能できた
貴重な経験となりました。
このサウンドをお聴きになれなかった方々には、
本当に申し訳なく思います。
是非追い込まれたシステムでお聴きになられてはと思います。
貴方のDSDの扉を開く日も近いかも。

その後の情報では、LUMINはいくつかモデルが出ていますが、
いろいろな機能をそぎ落として、再生に特化したU1 MINIが良いようです。
まあ、この音の良さはチューバホーンさん宅や拙宅で聴いて
個人的には納得した音ですので、買うならU1 MINIですね。

私の周りでは、MFPCを導入された方がいらっしゃいますが、
やはりパソコンに詳しくないとできませんが、
LUMINはネットワークに繋ぐだけで、しかも良い音で聴けるので
個人的にはこちらをお勧めしたいです。

というわけで、長らくお借りしていたLUMINはおじさんのもとへ返っていったのでした。

チューバホーンさん、おじさん、
この度は貴重な経験をさせて頂き、
本当にありがとうございました。

とても楽しませて頂きました。

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チユーバホーン

ハンコックさん、先日は貴重な体験をさせていただきまして、本当にありがとうございました。
DACを更新したので、dsd音源のネイティブ再生をしたいと思っていた時に、ドンピシャにお誘いいただきラッキーでした。
 あの日の枯れ葉は、いまでも頭の中で鳴り響いていますよ。機器やメディア以上に音源の大切さを改めて思う一日に鳴りました。
 では、Luminを導入されたら、ぜひおじゃまさせてください。よろしくお願いします。
by チユーバホーン (2020-03-09 08:12) 

ハンコック

チユーバホーンさん
あおはようございます。
いやあ、とても良い音でしたね。
あのような高次元のサウンドを聴くことができ、
とても有意義な1日になりました。
ありがとうございました。
今はソースが限定されてしまうのが現状ですが、
今後制作側の環境がDSD録音でDAWもDSD、
配信もDSDといった環境が増えてくれば、
益々DSDを鳴らすのが面白くなりそうです。
これまではまだまだ年月が掛かると思われますので、
デジタル環境は、それまでにゆっくり揃えていければと
思っています。
マイルスは、うちのレコードより良い音で鳴っていましたので、
家に帰りレコードセッティングをやり直した次第です(笑)。
それほどまでにあのマイルスは凄い音でした。
もっと多くの方にお聴かせ出来なかったのは、
残念でなりませんが、これは我々の貴重な経験として、
偶に思い出して、オーディオの調整に励みたいと思います。
また、遊んでください。
それでは、今後とも宜しくお願いします。
by ハンコック (2020-03-09 08:24) 

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