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念願のUNICORN邸にお邪魔してきました。 [オーディオ]

いよいよオーディオの季節となりました。
そんな中、昨日は念願のUNICORN邸にお邪魔させて頂く事ができました。
オーディオ仲間から、UNICORNさんはJAZZもオーディオも詳しいと伺っておりましたので、
かなり昔から聴かせて頂きたいと思っておりました。
初対面ではありましたが、taoさんに取り持って頂き、
またいろいろなお話をお聞かせ頂くなかで緊張もほぐれ、
とても楽しく過ごさせて頂きました。
またリアリティのあるサウンドにとても刺激を受けて、
ジャズ熱オーディオ熱共に上がってしまいました。

ジャズと言えばJBLかALTECと言われますが、
拙宅のようにハイエンドのスピーカーで鳴らされてらっしゃる方は数少なく、
またJBLとALTECのサウンドはちぐさとダウンビートで
飽きるほど聴いてますから、ジャーマンフィジックスの
UNICORNからどのようなJAZZが聴けるのかとても楽しみにしていました。

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まずは、洗練されたデザインのインテリアやオーディオ機器で
統一されたお部屋に驚き、圧倒されます。
このようなお部屋に自分ごときがお邪魔して、はたして大丈夫なのだろうかと、
でもこのような貴重な機会は滅多にないですからね。

まず聴こえてきたのは菅野さんのピアノ。
丁寧な演奏です。見通しが良く透明感があります。
鍵盤を叩く細かなニュアンスが良く伝わってきます。
小生も長年オーディオをやっていますので、
いろいろなお宅のサウンドを聴かせて頂いてますが、
これはかなり調整の行き届いたサウンドと言うのがよく分かりました。
Phineas Newbornガツンとくるピアノは、
スピーディかつかっちりした演奏も手に取るように分かります。
かなりハイスピードなスピーカーですね。
そして日本録音とは異なるアメリカ録音のノリの良さ、
グルーブ感がはっきりと感じ取れます。
次にベーゼンドルファーのピアノの盤を掛けて頂きました。
前の2曲もそうですが、エンジニアの意向に加えてピアノの質感、演奏者の腕前などが
手に取るように分かります。
即ち、オーディオとしてのクオリティが高いということですね。

聴かせて頂く前に、長きにわたりアンプや真空管と格闘されたことを伺いました。
なるほど、このようなピアノや演奏者の指使いは、
真空管によってコロコロ変わるのでしょうから、納得行くまで調整するには骨が折れます。
なかなかそこまでは、分かっていてもできるものではありません。
しかし、その調整の先にやはり見えてくる世界があるのですね。
小生もその先にある世界を再び見てみたくなりました。

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それから、Vee JayからKELLY AT MIDNIGHTを掛けて頂きました。
PAUL CHAMBERSのベースのなり具合が絶妙でした。
ちょっと粘り気のある、そしてしつこくない、グルーブ感が感じ取れました。
そりて弦を弾く様子も手に取るように分かります。
拙宅のシステムでは、CHAMBERSの指使いにウーファーが
追いつかないこともありますが、UNICORNさんのシステムは
かなりハイスピードで、これにも追従しています。
PHILLY JOE JONESのドラム捌きも良く表現されています。
細かなスティック捌きまでもが良く再現され、
ここまで表現できれば、アーチストの叩き方の違いを
聴き取れやすくて楽しめますね。
しかし、ここまで調整するのが大変なのです。
果たして自分にできるかどうか。

そしてSONNY CLARK TRIO TIME盤です。
とても高額で取引されている本盤ですが、
その音の良さをなかなか認識する機会がこれまでありませんでした。
その盤をUNICORNさんのシステムで聴くと実にカッコ良く聴こえるのです。
この盤は追い込まれたシステムでようやく本領を発揮するのです。
拙宅ももっと追い込んで、その先にあるこのTIME盤の景色を見てみたいと
強く思ったのでした。

そして小生の大好きなワンホーンものです。
HAMPTON HAWESのFor Real!。
HAROLD LANDにScott La Faroとは渋すぎます。
こういう盤はいつまでも長く聴けますね。
La Faroの太くてしっかりした演奏を楽しめました。

それからコルトレーンのImpulse盤も掛けて頂きました。
堂々とした佇まいでコルトレーンが吹いている様を想像できます。
やはりS/Nの良さと高いリアリティがあるが故の情景ですね。
この辺りのテナーをどのように鳴らすのか、といった拘りが、
JAZZをオーディオで鳴らす醍醐味なような気がするのですが、
この辺りの拘りが伝わってきたように思いました。

それからRANDY WESTONのLittle Nilesです。
IDREES SULIEMANのペットの余韻の消える様が絶妙でした。
この辺りも見通しの良さが効いてると思われます。
是非真似てみたいと思いました。

最後は、ART PEPPERのラストレコーディングでした。
ラストに相応しい曲で、まるで、ART PEPPERが自分の人生を振り返っているような
感慨深い演奏で思わず拍手をしたくなりました。

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そして、恐縮ですが、ここは小生がいつも聴いている盤がどのように聴こえるのか、
気になるところです。
持ち込んだ盤を聴かせて頂きました。
先ずはBARNEY WILENのJAZZ SUR SEINEです。
一聴してドラムの鳴り方が違いますね。
厚みがあり余韻があります。余韻を良く聴気取れるため、
場の雰囲気が良く伝わってきます。
やはり見通しの良さは大事なのですね。
そしてラバルネの醍醐味はやはり彼の瞬発力にあると思っています。
あの吹き上がるテナー!
ヌケの良さとスピーカーの反応の良さが相まって、
これも見事に鳴ってくれました。
快感ですね!

次にART FERMARのPLAYSです。
こちらもまた抜けが良く、スカッとした演奏です。
やはりJAZZには抜けの良さは大事です。改めて認識したのでした。

最後にTUBBY HAYESとRONNIE SCOTTのCARLTON盤を掛けて頂きました。
二人のテナーの音色の違いをハッキリと聴き取れます。
こちらもリアリティの高さを認識できました。
どっちがどう演奏してるんだ?という具合ではまだまだですから。

こうして沢山お掛け頂き、また持ち込み盤も沢山お掛け頂き、
UNICORNさんのサウンドを深く理解する事が出来ました。
到底真似はできませんが、JAZZをハイエンドスピーカーで鳴らすコツと
言いますか、より良い演奏を聴くために何ができるかを
改めて認識する事ができ、大変有意義な時間となりました。

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この後の二次会では、カートリッジの重要性について
とても詳しくお話を聞くことができました。
拙宅もせっかく良い盤を持っているのだから、
これを余すことなくカートリッジで拾って
ワクワクするようなサウンドを味わってみたいと
改めて思ったのでした。

UNICORNさん、taoさん、この度は貴重なお時間をありがとうございました。
やはりこの上ない良いサウンドをお聴かせ頂きますと、
小生もオーディオ熱が急上昇しますね。
ハードルが上がってしまいましたが、拙宅も調整をして
サウンド交流会に挑みたいと思います。
その時は宜しくお願いします。
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