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Lee Wayのざらつき感 [Jazz Album]

先日、オルフィ邸で、気になった事がある。
LEE MORGANのLee Way VAN GELDER EDITION。

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一番オリジナルの音に近いと考えるこのVAN GELDER EDITIONの輸入盤なのに。う〜ん、おかしい。
何がおかしいねか!

「音に、ざらつきがある!」のだ。

拙宅では気にならなかったが、ソースの全てを出してくるオルフィ邸のシステムでは、ざらついた質感がはっきりと分かったのである。

オルフィ邸では、他のCDでは全くざらつきがなかったし、まさかオルフィ邸の癖ではないと思っていたので、家に帰るや否やLee Wayを掛けてみた。
すると、良く耳を澄ますと、レビンソンで鳴らしても、ざらついているではないか!

拙宅ではあまり気にならない程だが、綿密にソースの音を出すオルフィ邸だとあからさまに露呈してしまうのだ。

アナログばかり聴いていた私は、これまで全く気がつかなかった。
「オリジナルには、ざらつきがない。」と思っていたのだ。
ダウンビートや拙宅で聴くオリジナルでは、ざらつきが気になったことがなかった。
う〜ん、これはどういうことか?

最近では、マスタリング技術•環境が大幅に改善され、マスターテープからのリマスタリングを多くのレーベルが行っている。
特にクラシックのレーベルにおいては、元々マスターの保管などは、きっちりしているため、リマスタリングされたCDは、もはやアナログを越え、生演奏さながらの再生をしてくれる。

リマスタリングの年を確認すると、2002年であった。微妙? 2010年前後であれば、リマスタリングの環境に不足はないと断言できるであるが。しかし、2002年頃にリマスタリングされた別のVAN GELDER EDITIONの盤には、ざらつきがないものもある。

ふと、以前聞いたある事を思い出した。
前述の通り、RCAなどの大きなレーベルは、マスターの管理がしっかりなされていたが、
BLUE NOTEやRIVERSIDEなどの小さなレーベルは、マスターの保存環境や管理の仕方が悪かったそうだ。
従って、クラシックよりJAZZ、ましてやBLUE NOTEやRIVERSIDEといった小さなレーベルにおいては、状態の良いマスターは50〜60年経った現在では、大分少なくなっているとのこと。

昨年にBLUE NOTEのマスターからアナログ復刻版への製作時には、マスターの状態が悪く、かなり苦労されたという話を聞いたこともある。

そんなことから、CDにおけるVAN GELDER EDITIONの製作も、難しくなってきているのではないだろうか?

ゆえに、かなりの完成度であるにもかかわらずが、Lee Wayのリマスタリング盤には、ざらつきが、残ってしまうのでは?と思った次第。

まあ、当方の駄目ミミで聴いた、一個人の所感なので自信がないが・・・

また、ダウンビートで、Lee Wayを掛けて貰おうかなと!

オリジナルとVAN GELDER EDITIONのCDにおいて、この辺りに違いがあると感じた方は、是非コメント下さい。



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