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あの娘との相性 つづき [Jazz Album]

あの日も、ソファに持たれながらコーヒーを啜っていた。
すると、何気なく彼女から仕掛けてくる。
これは、すげえ良い! 体が直ぐに反応した。
この、指のタッチ!
指先が、素早く小刻みに転がってくる。それは、足のつま先から頭までへ、更に頭からつま先までと・・・
あっと言う間であった。
それから、今度はゆっくりと・・・
とても、しなやかな指使いである。先ほどとは正反対で、しっとりとしたタッチの感じがまた良い!


そう、掛けられていたのは、Tete MontoliuのLush Lifeの一曲目Aireginであった。このピアノの弾き方が、自分の好みなのだ。

しかも、You Don't Know What Love Is、
Yesterdays、Lush Lifeと続く。
僕はLush lifeのYou don't know what love is.で、参って嵌しまった・・・

どれも、自分の体が反応するものばかりなのである。ピアニストといい、内容といい、抜群のセンスだ!

そう、店員さんは、今日もあの娘なのであった。その前に来た時には、彼女は同じくTeteのTete a Teteを掛けてくれていた。その前にお邪魔した時には、CEDAR WALTON、その前にお邪魔した時には、オスカーピーターソン。
どちらも、パキン!と張り詰め、かつカチッとしたタッチが好きだ!
これらも全て音大生のあの娘が、選曲したものだった。
この娘のピアノの選曲は、自分はホント好きだなあ。

特に、CEDAR WALTONなんかを掛けるなんて、いいセンスしてるよ! この頃から、若いのに渋いの掛けるなあと気になってた!
また、当方が知らない盤だからこそ、なおさら気になり、感心したのかもしれない。
一目置くのも仕方のないことでしょ!
更に、先週は、Hank CrawfordのMORE SOUL!
君、若いのにどこでそれ覚えたの!?
そんな感じのなのである。
そんなこんなで、あの娘の選曲が、当方の五感を刺激したって話であった。


PS : Tete Montoliu!、スペインが生んだ盲目のピアニストである。
日本においても、近年辻井伸行さんが、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて日本人として初優勝したことは、記憶に新しい。

Tete!、JAZZピアノを聴くなら、避けては通れない一人と言っても過言ではないだろう。
あのサングラスやヘアスタイル、そして全体のルックス!
あの出で立ちからは、一般人よりも高いセンスの良さを感じる。
とてもハンディがあるとは思えないのである。
それは、演奏を聴いてもまた然り。

自分もまた聴きたくなった。Teteを知ったのは20代後半の頃かな。勿論当時はCDできいていた。
しかし、BLUE NOTEのオリジナルを集めるようになってから、通っているショップには、たまにTeteのオリジナル盤が出てくるのである。
その甲斐あって、CDと聴き比べする事があり、しばらく同じ盤のCDで、紙ジャケシリーズや、再発版などを集めて聴き込んだ時期があった。しかし、どう転んでもこのTeteについてはレコードが良かった。
そして、Teteに限ってはオリジナルを集める羽目になった。

所有しているsteeplechaseから何枚か!

image-20120324175347.png

あの娘が選曲したのは、中央の二枚!

MONO針の拙宅では、現在聴けないのである。しかし、久しぶりに聴きくなった。
I remember clifford!
これを、是非聴いて欲しい。この曲をTeteがどう料理するか!
スペイン生まれの、その身体から溢れる熱い演奏が、貴方を虜にする筈だ!


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tempo

こんばんは、Teteはスタンダードを取り上げている作品も多くアルバム自体の録音もよいものが多いので好きですね、1枚Tot Jazz2という作品を探していますがたまにユニオンあたりで出ますがいつも即売れでなかなか入手できません、まぁ全く出てこないわけではないので気長に探してます。
by tempo (2012-03-25 18:47) 

ハンコック

tempoさん、こんばんは。
お探しの盤は、とても珍しいですね。
私は、ユ二◯◯でも、一度も見た事がありません。
是非聴いてみたいです!JAZZ喫茶のリストにあればいいのですが。

by ハンコック (2012-03-25 20:05) 

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