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NEW DACお披露目 続き [音楽]

掛けたのは、
Okihiko Sugano – Recording Works Best Sound Selection から
I remember cliffordである。
高橋達也の実に渋いテナーの音がとびこんでくる。
厚みのある音だ。
これは手持ちのoさんDACよりも濃い音がしているのではないだろうか。
この濃いDACの音により高橋達也のテナーの音がより深みを増して聴こえてくる。
録音は1970年代だろうから、彼が現役バリバリの時に録音されたものだ。
これを菅野さんが上手く録ってくれていたので、我々は今これをこんなに良い音で聴けるのである。
アナログ時代なのでテープで録っていたと思うが、これを容易に連想させられるとても濃い音である。

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続いて、鮫島有美子の愛のよろこびから、ますを。
I remember cliffordの図太い音とは打って変わって、軽やかなフワッとした音が漂ってくる。
空間は広く、鮫島さんのソプラノがその広い空間にポツリと。
クラシックらしい柔らかなそしてとても丁寧な歌声が出てきた。
ここまで二曲しか掛けていないが、手持ちのDACよりも音が良いのではないかと思った。
現在手持ちのDACは叔父のところにあるので、詳細な聞き比べは後日改めて行おうと思っているが、
今聴いた感じでは、更に一歩音が濃くなったような印象を持った。
まあ、手持ちのDACも従来のDACとは雲泥の差なので、oさんDACという意味では、どちらもかなり良い音なのではあるが。
それでも。やはり良い音を聴いてしまうと、手持ちのDACと同違うのかこの耳で聴いてみたくはなった。

続いて、ユーミンの流線形から、かんらん車を描けた。
冒頭から難しいドラムの音が入っているが、遅れる事なく上手くなってくれたと思う。
そしてユーミンの声は、陰影が実に良く表現されている。
楽器の音の分離もとても良いと思った。
このユーミンの声の質感はかなりのレベルにあるだろう。
チューバホーンさんから、レコードの音も聴いてみたいとリクエストがあった。

実はオフ会前の一週間は、スピーカーのセッティングとアナログの調整を毎日やっていた。
DACの素性を見極めるために、先ずはスピーカーのセッティングだなと思い、これを第一に考えて自分なりにできる限り詰めていった。チューバホーンさんや、さらにはGRFさんがセッティングされれば、更に精度は上がるのだろうけれど、どこまでやれるのか試す意味でも自分だけでやってみたのだあった。
そして新たにMC20を入手していたので、これで鳴らそうと思いDL102をMC20に付け変えて、アナログの調整を行なっていた。
デジタルは手持ちのESS9018のDACを使って調整をしていた。
そこでユーミンも掛けていたのだが、これをMC20のアナログの音と比較したりもしていた。
しかし、どうもMC20のボーカルがESS9018の音と殆ど変わらないのである。
おかしいな。こんなにMC20悪かったっけ?
声の張った感じのところに若干かさつきがある。
もっとしっとりして、艶があり、もう一歩声が伸びて欲しいのだが。
ハズレのMC20だったかな?などと思っていた。
そして調整を重ねても、なかなかESS9018のデジタルの音より、MC20のアナログの音が良くならなかった。
このままオフ会をやるとアナログがイマイチという結果は目に見えている。
しかしどうしてもMC20ではデジタルの音を超えられなかった。
そこで考えてみた。
実は最近MC20を入手するまでは、アナログはDL102で聴いていた。
そのときは声の質感に不満はなかったのだ。
だがMONOになってしまうので、STEREOとして音場などを楽しめない。
しかし声の質を聴いてほしい。
そこで悩んだ結果、今回のオフ会は割り切ってDL102でMONOで聴いてもらおう。
こう考え直し、それからDL102に絞ってアナログの調整をしたのであった。
そしてESS9018と比べると、僅かにアナログの方が声が一歩抜きに出たような気がした。
声を張ったところに、かさつきがなくなった。
これで行こう。

そして、チューバホーンさんと、oさんには、DL102でMONOなのは内緒にして、
ユーミンの同じ曲をレコードで掛けてみた。
すると、い〜じゃんというお声が。
この瞬間ホッとした。
ですよね。なかなか良いでしょ!?
実はDL102でMONOですと種明かしをしたのであった。
ちょっと今回は反則技を使ってしまったが、ユーミンの声には納得頂けたようである。

ちょっと話を戻すが、今回のNEW DACは、この一週間比較していたMC20とRSS9018のユーミンの声よりも良い音がしている。
ユーミンの声を張ったところで、もう一歩突き抜けてほしいと思っていたが、このNEW DACはいとも簡単にこれを超えているようだ。
ユーミンの声を聞いた瞬間、このNEW DACすげえと思ったのである。
やはりディスクリートDACは、普通に調整した程度のアナログでは太刀打ちできないのである。
このディスクリートDACの音を超えるアナログの音を出さないと、ここにいる面々には納得頂けないと思っていたので、取り敢えずDL102にしといて良かった。
まあ、じゃあ拙宅のアナログのSTEREOはどうすんの?という課題は残るが、
それは今年一年掛けて詰めていこうと思う。

それで、今回MC20の音が悪いと思っていたことを後で考えてみたのだけれど、
実はMC20は音が悪かったのではなく、ESS9018の音が良かったのではなかろうか?
それは、今回スピーカーの調整をかなり真剣にやったのだけれど、その結果ESS9018のポテンシャルを最大限に発揮できたのではないかと思う。
スピーカーの調整が上手くいった事でデジタルの持っている1番良い音が出ていたのかなと。
オーディオは、突き詰めていくとデジタルもアナログも良い音でなるという。
アナログの方が良いということはないそうである。
そして当人の好きな音になるように詰めているのだから、デジタルもアナログも
自然と同じような音になってくるだろう。
こう考えた時に、この一週間で、MC20の音が悪いと思っていたのは、実はMC20が悪いのではなく、
デジタルの音がかなり良かったということなのかなと思った。
手前味噌ではあるが。
ある意味MC20の限界を見れたのかも知れない。
そして、ディスクリートDACは、MC20の音を凌駕し、
またカートリッジを吟味することにより、これまたディスクリートDACの音と並べるか、
さらには凌駕できるのかも知れない。

まあ、アナログファンからは、小生のアナログが甘ちゃんだからとお叱りを受けそうな気もするが、
本当のところどうなのかは、今回の拙宅のサウンドをお聴きになられた
oさんとチューホーンさんしか分からない。

最後に、今回のデジタル環境は、DDコンバーターのSingxer SU-6の貢献が大きい。
さまざまなところで実験をした結果、パソコンやトランスポートから直接DACに送るよりも、DDコンバーターを噛ませ、そこからI2S伝送させる方が良いようである。
また、今回は更にパソコンではなくネットワークトランスポートのLUMINを使った。
この音への貢献も大きいだろう。
更には、これらの機材のセッティングを詰めれば更なる音質の向上は間違いなく期待できる。

一番良い音で聴いてみたいという思いで、これらの機材を投入した今回のオフ会であるが、
NEW DACの音の良さとポテンシャルを感じた、個人的にはとても内容の濃いオフ会であった。
無理を聴いてDACを作って下さったoさんには、本当に感謝しかない。
これで叔父もディスクリートDACの仲間入りである。
oさんのDACがなければアナログとガチンコ勝負ができるほどのデジタルを楽しむことはできませんから。本当にありがとうございます。

oさん、チューバホーンさん、今回も貴重なオフ会をありがとうございました。
拙宅の改良点も見えてますので、更に調整して、魅力あるサウンドを出してみたいですね。


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横浜のvafan

ハンコックさん、お早うございます。

OさんDACのお仲間が増えたようですね。DDコンバータ他デジタルの進展もあったようで、涼しくなったらまたお聴かせ下さい。
by 横浜のvafan (2022-08-09 07:38) 

ハンコック

横浜のvafanさん
おはようございます。
なんとか一台を作って頂くことができました。
是非またお越し下さい。
LUMINを聴いて頂きたいです。
現在スピーカーの調整などを行なっておりますので、
改めて連絡しますね。

by ハンコック (2022-08-10 06:44) 

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