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NEW DACお披露目 [オーディオ]

ディスクリートの新しいDACの完成の連絡を受けたのはつい最近のこと。
このDACのオーナーは小生ではなく叔父である。
oさんは、オーディオ仲間にしかDACを作らないというポリシーを持っていらっしゃるが、小生が無理を承知でお願いし、なんとか作って頂く事ができた。
小生がこのディスクリートDACと出会ってから2年ほど経過していると思うが、
出会ってから1年ほど経過した昨年の7月に拙宅にも導入した。
それから一年近く経過したが、この約1年、こんない良いDACを小生だけが使って良いのかという
後ろめたさがあった。
しかし、ディスクリートDACはすでに基盤は入手困難になっており、その他入力基盤などもないので、作ろうにも作れない状況であることを知っていた。
なので横浜のvafanさんが導入されたので最後だと分かっていたし、敢えて叔父にディスクリートDACの音を聴いて貰うこともしなかった。
知らぬが仏ということわざがある通り、オーディオでは聴かないほうが良かったと思う事もある。
入手もできない機材の良い音を聴かされた身になって考えてみれば、これほど生殺しな事はないだろう。
しかし、やはり心のどこかに自分だけ使ってて良いものかというシコリのようなものがあったのも事実である。
そんな中、少し前にoさんと話す機会があった。
そこでは、入力基盤がやっと1つ見つかったようなお話をされていたと思う。
またDAC基盤も1つ確保できたか元々1つ確保されていたようなお話を聞いた記憶がある。
なので、あの時もしかしたらもう一台作ってもらえるのかな?
ただ知らない叔父に作って貰えるのかな?と思ったが、
迷わずoさんに相談してみる事にした。
もしDACを作れそうなら小生のDACを叔父に聴いてもらい、気に入って貰えたらDACを作って頂けないかと。
それから直ぐに小生のDACを叔父に送り聴いてもらうと、直に欲しいと返事を貰えた。
小生もこうなろう事は容易に想像がついた。
長年オーディオに真剣に向き合ってきた者なら、oさんのディスクリートDACがどれほど音が良いのか直ぐに分かると思っていたから。
やはり叔父もoさんDACの音の良さポテンシャルの高さを直ぐに見抜いたようである。
そこで正式にoさんにDACの制作をお願いし、また叔父の人となりを知って頂きたい思いもあり、oさんと叔父とで直接コンタクトを取って頂く事とした。
その後叔父が色々と注文し、仕様を詰めていってあれから2ヶ月程して、めでたくDACが完成したというわけである。
oさんは土日もお忙しい方なので、この2ヶ月の間で完成させて頂いた事には本当に申し訳ないと思うが、こちらとしては本当に嬉しい。

そんなわけで、そのままDACを叔父の家へ直送という手もあるのだけれど、やはりどんなDACが完成したのかとても興味がある。
やはり一度はこの耳で聴いておかないと後で後悔すると思い、叔父に送る前に聴かせて頂く事にした。
そこで、始めにoさんのお宅にお邪魔し、oさんのユニコーンで聴かせて頂いた後、
拙宅に移動して、ウィルソンで鳴らしてみるという事になった。

日曜日は午前中から、同じoさんのディスクリートDACをお使いのチューバホーンさんと一緒に、
oさんのお宅にお邪魔した。
小生はoさんのお宅にお邪魔するのは初めてである。
1階のオーディオルームに入ると縦長置きのユニコーンが目に飛び込んできた。
見た瞬間スピーカーの置き方、アンプの構成、ラックやリラクサなど、何処かで見た事がある。
またoさんはミリ単位のスピーカーの調整もされている事も知っていたので、これは良い音がするんだろうなと身構えてから臨んだ。

まずはoさん所有のDACのから聴かせて頂く。
出てきた音は、綿密かつ絹ごし豆腐のような滑らかな音である。
そして物凄く締まった音。超高解像度である事は直ぐに分かった。
ゲイリー・バートンのヴィブラフォンの一音一音が、手にとるように空間のそれぞれ一点から広がっていく様が聴き取れる。
このような超高解像度で楽器の音が並ぶ様は、出したくてもなかなか出せない人が多いのではないだろうか。
それがこの無指向性スピーカーから出ている。
引くぐらいの音の綿密さであった。
これを聴いて、午後に予定されている拙宅での音出しが心配になってしまった。

oさんは古いジャズよりECMなどを好んでお聴きになられるようで、S/Nよく空間の音情報も良く録られているECMなどは特にこのシステムに嵌る。
それからクラシックはお手の物で、オケの空間は広くその中にボーカルはより小さく定位する。
この音像の小ささは、超高解像度ならではだと思う。
ここまで追い込むには、ソーの良さは勿論のこと、機材のセッティングをかなり詰めなければ出ないだろうと思った。
上流の機材は、音の振動の影響を受けるだけでも音が滲んでくる。
ユニコーンはこの辺りの僅かな滲みも隠す事なく音に出してくるので、ごまかしが効かないなと思った。
なので、ある意味怖いスピーカーではあるが、上流をビシッと決めれば、あとは自ずと良い音がしてくる。
この辺りを弁えた上でのサウンドなのだなあとつくづく思った。

そして、トランスポートはそのままに、DACを叔父のDACに替えて聴いてみた。
クールな音に少し温度感が上がったようなそんな印象があるが、良い音である。
トランスポートと接続しているケーブルが違うので、全く同じ環境ではないが、従来のDACの音ではなくディスクリートにしか出せない質感をしっかりと感じた。
叔父のDACは入力切替がパネルではなくスイッチ式だ。
基盤がスイッチ切り替えのものしか入手できなく、小生が使っているパネル式のものではないが、音はこちらのほうが良いと伺っていた。
当初はいちいち切り替えなければならないのは面倒なのかなと思っていたが、実にシンプルで使いやすいと思った。
PCMの音源やDSDの音源をいろいろ掛けながら、5.6MHzと11.2MHzを切り替えたりしながら一通り音を確認した。
個人的にはDSDの5.6MHzで鳴らすのが良いのではないかと思った。

その後昼食を取り、拙宅に移動することとなった。
家に帰るや否や早速セッティング。
ネットワークトランスポートのLUMINとDDコンバーターのSingxer SU-6は既にセッティングされている。
すぐ隣にDACを設置し、SU-6からのI2S接続用のHDMIケーブルをDSDに差し、DSDとプリを接続するRCAケーブルを差し込み、電源ケーブルを差した。
これでセッティング完了である。
あとはスマホで曲を選択すればなるはずである。

流れとしては、
SSD→ (USB)→ LUMIN→(USB)→h Singxer SU-6 → (HDMI I2S)→ oさんDAC
 → RCAケーブル → ML-1 → 23.5L → Wilson Audio WATT3
となっている。
今回、現状最高の音を出すべく、敢えてPUPPY2を止めてある。

こちらが新しいDACである。

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DACのフロントパネルには、左側に電源ボタンがある。
そして、右側にセレクターが2つ並んでいる。

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右側のセレクターは、2系統あるRCAのOUTPUTを切り替えるもの。
左に回すと下側のRCA OUTPUT
真ん中にすると、上側のRCA OUTPUT
右に回すとオープンになるので、ケーブルを繋ぎ替えたりする際につかえる。

左側のセレクターは、入力して切り替え用。
5つ切り替えができる。
1番右が、2系統ある同軸の右側の同軸
2番目の右が、同軸の左側の同軸
真ん中が、USB入力用
2番目の左が、2系統あるHDMIの上側
1番左が、HDMIの下側

そして、左側のセレクターの真下にあるスイッチは、
PCMとDSDの切り替え用。
PCM音源を聴くときはこのスイッチを上にする。
DSD音源を聴くときは下へ。

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リアパネルは割愛するが、一つスイッチが付いている。
これは、DSDのサンプリング設定で、
上側が11.2MHz
下側が5.6MHz


以上がDACのスイッチ関連の説明。

そして、期待を胸にスマホで曲を選択し、再生してみた結果は・・・
つづく


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