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BLUE NOTE廃盤セール [廃盤セール]

昨日は、BLUE NOTEということで冷やかしに行ってきた。
このところのオリジナル盤、中でもBLUE NOTEの高騰ぶりには目を見張るものがある。
市場価格が目に浮かぶため、BLUE NOTE廃盤セールと謳われてしまうと、
どうせ一枚も買えないよと諦めの気持ちが先に出てきてしまう。
行かないという選択肢もあるが、やはり価格は気になるし、知り合いも何人かいるので話もしたい。
そういうわけで冷やかしに行ってみることにした。
気合が全く入っていないせいか、家を出る時間が遅く、普段は結構前にお店の前に到着するが、昨日はくじ引きちょい前にやっと到着したのであった。

それから知り合いの方と話しをしながら待っていると、さっそくくじ引きとなった。
50人ほどいるだろうか。
4/29のセールの時は、常連さんはくじがことごとく外れ、後ろから数えたほうが早いかたも多数いらっしゃったようだ。
自分も過去に、廃盤セールのくじ引きで16人中16位という絶望的な順位をたたき出したことがあるが、流石に、くじを引いた時点で帰りたくなるね。
今回は50人もいる。流石にこれは無理だろう。
それに元々冷やかしにきている。
なので待ったく期待していなかった。

先頭から順番にくじを引いていく。
今は、スマホで電子的にくじを引く仕組みになっており、その場で順位が分かり、その順番のカードを受け取る仕組みになっている。
なので、自分より前にくじを引いた人の順番がすぐに分かるのだ。
いい順番だったり、遅い順番だったり、皆バラバラのようだ。
2,30人くじを引いただろうか。知り合いの方がくじを引いていく。
残念ながら結構後のほうの方が多かった。
そして自分の順番がきた。
一昨日は、同じくじで、25人中8番を引いている。今日は50人くらいいる。そりゃ無理だろう。
そいういう訳で、サクッとくじのボタンをクリックしようとしたが、いつもは人差し指でクリックするところを気分を変えて中指でクリックすることにした。
いつもより良い順番を引いたりしてなどという浅はかな考えが頭を過ったのだ。
まあ、いわゆる神頼みってやつである。
そして、中指でクリックすると、一昨日より少し若い番号であった。
「おっ、ラッキー」
毎度のことだが、大体期待してない時ほどいいのが出るんだよな。
しかし、知り合いはみな羨ましがっていた。
自分は、どうせ買えないしと返す。

それからしばらく雑談しているといよいよお店の開店時間である。
くじの順に並んで店内に入ってゆく。
一昨日通り階段を上り、左手に曲がって、正面壁の左側から店内中央近くまで移動した。
この間に見えているところに欲しい盤があるかすかさずチェックする。
めぼしい盤は場所を散らしてあるということだったが、ほしい盤は正面壁の中央に右側にいくつかあった。
階段を上るときに、先頭から自分の前までの方がだれかチェックした。
すると殆どいつも見ない方だった。
こういう方は、えっその盤ですか?と以外な盤を探していらっしゃったりすることが多い。
なので、もしかすると大物狙いでいけるかもとという考えが頭を過った。
スタートまでの20秒くらいの間に、どう攻める込むか今回はシナリオを考えなかった。
決めた、今回は一か八か、大物まで真っ先に突進しよう!

そして、セールがスタートした。
自分はできる限り、前へ前へと。
誰かが盤を掴もうとしていたら、交わして前へ進んだ。
一人交わすと、左右に2,3人が盤を掴んでいる。自分はここを交わして更に先へ進んだ。
もうこの時は0.1秒とか0.2秒の動きで明暗が分かれる。
迷わず狙った盤へ突進した。そして遂に手が届く。
「よっしゃあ!」
殆ど喧嘩腰だ、こんなオジサンにも、こんなに闘争心があったとはとあきれるほどである。
だいたい皆階段を上るあたりから、皆目つきが変わるのが分かる。
お店の外でニコニコ話していた方でも豹変する。
なんだろね。この、そこまでして欲しくなるオリジナルって。
目つきが変わるほど、皆このオリジナルが欲しいって気持ちがあるんだよね。
LEE MORGENのペットがオリジナルだともっと突き抜けてくる!とか、
MOBLEYのテナーの吹き上がりはやっぱオリジナルじゃないとキレと勢いがとか、
皆何かしらオリジナルへの思いがあるのだ。
それに拍車をかけて、市場になかなかオリジナルがでてこないので入手し辛い現状があり、
盤が出てくるまで皆我慢している。
そこに獲物があり、今回逃すとまた1年下手すれば5年聴けない。
まさに獣が獲物を狙う目である。皆そんな目をしているのだ。

更に別の欲しい盤に手を伸ばしてゆく。
気づいたら大物を3枚抱えていた。
続けて餌箱をあさってゆく。
今回は人が多すぎてすぐ2周はできなかったが、それでも7,8枚ほど取ることができた。

困った、冷やかしにきたつもりだったが、気づいたら欲しかったBLUE NOてのオリジナル盤を結構抱えている。
しかもかなり頑張れば入手できそうな額だった。
しかし、やはりBLUE NOTEは高価だ。自分のような一般人なら相当頑張らないと買えない額なのは間違いない。
一般人から見れば、レコード一枚にそんなに掛けて、頭おかしいと思われるのが普通だろう。
理解できるのはJAZZが好きな人間くらいだ。
多分、自分が今回入手できなければ、今後この盤を所有することはないだろうと思う盤ばかりだった。
なので、有無を言わさず買うことにした。

どうせいつかは天国に逝く。
天国には思い出しか持っていくことができないし、経験なくしては思い出はない。
何も聴かずに天国に逝くよりは、せめて自分の好きなオーディオでオリジナルで聴いて、
自己満足でもその快感を思い出として天国に持っていければ本望である。

そんな思いでBLUE NOTEのオリジナル盤を何枚か入手して帰路に着いたのであった。

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SOUL STATIONはその中の一枚。
以前オリジナルの綺麗なのを所有していたが、アナログのセッティングが未熟な頃、
もともと迫力のある盤ではないこのSOUL StATIONを聴いて、当時デジタル環境のセッティングが良かったので、そこまでCDも遜色ないと思い、手放してしまった。
その後、アナログの魅力にはまりCDよりもいい音が出るようになってきたため、改めてこのSOUL STATIONが欲しくなってきたのだが、これが探せど探せどでてこない。
何年もまあまあのが出てこなかったのである。
アナログのセッティングが良くなってきた昨年あたりから、更に欲しくて欲しくてしかたなかった。
これでやっと10年ぶりくらいにレコードで聴ける。

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