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STさんのお宅にお邪魔させて頂いた。 [オーディオ]

相方が体調を崩していたので、ご飯を作ったりといろいろと大変だった。
当方も体調がイマイチで仕事も忙しく、気が付いたらもう11月も終わりではないか。
さて、しばらく間が空いてしまったが、
先日、STさんのお宅にお邪魔してきた。
STさんはJBLのハークネスをお使いである。
多方面よりそのJBLサウンドの魅力を耳にしていたが、面識がなかったため、
これまで聴かせて頂く機会はなかった。
しかし、今回BOさんやチューバホーンさん、Oさんのお力添えにより、
晴れてオフ会の運びとなった。

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そもそもの発端は、当方が名古屋のHifi堂でSANSUIのエンクロージャーに入った、D130と175の音を聴いて、こういう柔らかくゆったりしたサウンドに惚れてしまったからである。
あの時は、運よく、すぐ脇にL300があったので比較試聴ができた。
D130はフルレンジだが、L300には後発のウーファーが入っている。
店員さんはL300が好みと仰っていたが、当方は低域の鳴り方により断然SANSUIの方が好みであった。
かれこれ20年以上前になるが、JBLの4312mk2を入手したことがある。
当時の秋葉原には、ダイナ以外にも家電量販電のオーディオコーナーが沢山あった。
なので、秋葉原に行き、数軒周って聴いて、気に入った音のスピーカーを直ぐ購入することができた。
元々ダイヤトーンのブックシェルフDS-A7というのを使っていたのだが、当時は仕事に忙殺され、疲れていたのであろう、4312mk2のその音の柔らかしさ、低音がゆったりなる、その音に魅了され、即買いした記憶がある。
昔からあのゆったりした低音の鳴りが好きなんだろうなと。
とはいえ、ハークネスは、格が違うだろう。38cmのウーファーのもつ魔力もある。
4312を購入して数年後、4312を手放しJBL S143にアップグレードした。
その後、Sonus faber CREMONA auditorを経て、その次のDUNAUDIO Contourを機に、サウンドは音場型へと移行してゆく。
複数のシステムを併用されてる方もいらっしゃるが、当方にはそんな余裕はなく、音場型のまま20年近く経ってしまった。
JBLサウンドに舵を取る事もできたはずである。
この20年をwatt3puppy2を鳴らす事だけに費やしてきたが故に、心の片隅にJBLに舵を切っていたらどうなっていたのだろうと思う事もある。
もしかするとJBLを使っていた方が幸せだったのかな?
こう思う事もあったりする。
スピーカーを長年使いこなされた方なら、多かれ少なかれ、こんな事を思われた方もいらっしゃるのではなかろうか。
そんなわけで、残された人生、やはり一度はJBLを使いこなしてみたい。こういう思いも持っている今日この頃。良い音のJBLを聴くたびに、心が揺れ動くのてある。

まあ、そういうわけで、今このような状況においてハークネスのサウンドを聴くというのは、一歩間違えばとても危険なのである。その覚悟をもってオフ会に臨んだ。

STさんのお宅にお邪魔するな否や、BASH!の話になった。
実は、6月にBOさんのお宅に当方がお邪魔させて頂いてるとき、チューバホーンさんとShanShanさんがSTさんのお宅でこのBASH!を聴かれていたそうである。
このBASH!のCDは当方がチューバホーンさんにおススメしたCDなのだが、このCDで盛り上がっていらっしゃたそうである。
我々がすぐ近くで当方がオフ会をしていたは!
これは何かの縁かなと、親近感を持ったのであった。

お話は続いて、バルネの話になった。
STさんの手元にはバルネのFrance盤のCDがあった。
STさんはオーディオでは超ベテランで、スタジオK'sの方々との親交も深い。
この方々との交流の中で、バルネのFrance盤の話をお聴きになり入手されたとのこと。
STさんは、当Blogでバルネの盤の話を書いたのをご覧になり、準備して下さっていた。
なんとも嬉しいお心遣いである。
このCDも掛けて頂いたのであるが、まずは手始めにということで、
GETZ/GILBERTOから掛けて頂いた。

初めてのSTさんのサウンドである。
聴いた感想は、それはそれは柔らかな、なんとも心地よいサウンドである。
優しい音楽が身体のいたるところから、体内に浸透してくるような、
そんな感覚で、仕事を終えて疲れて帰ってきて、このサウンドを聴いたら、
直ぐに疲れが吹っ飛んでしまうような、そんな癒されるようなサウンドである。
こんな心地よいサウンドは、いまだかつて聴いたことがなかったので、とても驚いた。
こんな優しい癒されるサウンドは、当方のオーディオ人生で初である。
この瞬間、この優しいサウンドが体内に浸透してくるような経験ができて、心底幸せだなあと感じた。
後で教えて頂いたが、ドタン・バタンするようなゴリゴリのJAZZも鳴るそうである。

続いてバルネのFrance盤のCDを掛けて頂いた。
このCDは、実は拙宅にもあったのだが、STさんのお宅では凄く良い音であった。
この盤は、当方はKenny Dorhamの盤と呼んでいるが、一般的にはDuke Jordanの盤である。
ノッケからDuke Jordanの良いピアノの音が出てきた。そしてKenny Dorhamも良く歌うではないか。
帰宅して早々に手持ちのCDを拙宅で掛けたのだが、拙宅ではKenny Dorhamのトランペットが
どうしても後ろに引っ込んでしまうのである。
STさんのお宅では、トランペットも前に出てきていい塩梅であった。
このあたりがホーンとドームの差なのかもしれないと思った。
当方はソースにあるものをできるだけ出してトータルでいい音を目指しているが、
そうしなくても良い音で鳴らす方法というのもあるのかなと思ったりもしている。
JBLのシステムでは、こういう鳴らし方もできるのかなとかなり勉強になった。

それからHerbie Mannを掛けて下さった。
Herbie Mannのat the Village Gateとは、なんとも渋い。
当方はBASH!ではOsmosiを掛ける。これはAメロが終わった後、ソロ回しに入り、
Kenny Dorhamが控えめに吹き始める。元々Kenny Dorhamの飛ばす演奏が好きなので、
これを楽しみに聴いているのだが、控えめに吹き始めるところがミソで、
これから演奏は徐々に盛り上がる。これを支えているのがリズムセクションなのだけれど、
その主が名手Tommy Flanaganである。
トミフラとドーハムの掛け合いが息が手に取るように分かり、二人の会話で
徐々にドーハムの演奏が熱気を帯びてくるのが分かるのである。
トミフラは乗せるのが上手いよね!って、そりゃあドーハムもカッコいい吹きっぷりを見せるでしょっていうのが良く分かるのである。
JAZZのライブでは目と耳や肌で、演奏が盛り上がっていく様を感じるが、
レコードでもこの盛り上がりというのを感じることができる。
その中でも、リアリティという点において特に気に入っているのがOsmosiなのである。
前置きが長くなってしまったが、そんなわけでHerbie Mannのat the Village Gateの
冒頭に録音されたComin' Home Babyにも同じことが言えると思う。
当方もこの盤を持っているが、昔この演奏をJAZZ喫茶で聴いた時にも
この演奏が盛り上がっていく様というものをマジマジと感じたのである。
それですぐにこの盤を探したのである。
Herbie Mannというアーチストでフルートという超マイナーな盤なのであるが、
これぞJAZZ LIVEという、知る人ぞ知る盤であろう。
Atlantic盤ということで、拙宅のオフ会では音質面で掛けるのを躊躇してしまうのであるが、
STさんはいとも簡単にこの盤を掛けられ、そして朗々と鳴らされたのである。
次第に盛り上がっていく様、このComin' Home Babyが実にカッコいいのである。
この盤をオフ会で選曲されるSTさんは、めちゃくちゃセンスが良いと思ったし、恐るべしと思った。
STさんはクラシックも物凄く良くお聴きになっていらっしゃるが、JAZZも相当聴き込んでいらっしゃるということも、この選曲で良く分かった。
オフ会において、オーディオの調整は勿論なのであるが、やはり選曲にも
その方の個性や拘りが現れるんだなあと最近考えるようになった。

そんなこんなで、超癒しサウンドでJAZZを聴かせて頂き、あっという間に4時間過ぎてしまった。
また熱い爆音のJAZZの盤は、どんなふうに鳴るのだろうか?
もっともっと聴いてみたかったのであるが、
このあたりで2次会に突入、BOさん行きつけのお店に移動して、
美味しいものを頂きながらオーディオ談義となった。
初めてSTさんとのオフ会で超緊張していたが、BOさんが手を差し伸べて下さり、
またお酒も入り打ち解けることができた。

STさん、BOさん、この度はオフ会をありがとうございました。
あのような超優しいサウンドを聴かせて頂けて本当に良かったです。
オーディオであのような優しいサウンドを出すことができるのかと未だに驚いたままです。
自分のオーディオは、まだ頑張っているオーディオなんだなあとつくづく思いました。
頑張ってここまで来てけれど、さてこの先どうしようかなという帰路に立っている感じでしょうか。
STさんのサウンドは、目差していたところにたどり着いてしまったとでも言いましょうか、
あの超優しいサウンドには、とてつもない貫録がありました。
今後もとも交流のほどをどうぞ宜しくお願いいたします。
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