SSブログ
アナログ調整 ブログトップ
- | 次の10件

ディスクユニオンからオーディオユニオンへ、そしてアジマス調整 [アナログ調整]

8/1は、半年ぶりにユニオンのレコードセールが行われた。
三密を避けなければならないので、
開催にはかなりの注意を払われたことであろう。

従来は早く並んだ人から順番に入店するスタイルだったが、
今回はくじ引きで入店の順番が決まる。
なので、どんなに早く並んでも、
くじ引きで後番を引いてしまうと、良い盤を掴める軽率は限りなく0に近くなる。
小生は、くじ引きの始まる11:30ギリギリに行った。
すると大勢のレコードマニアの方々が。
既にお店の外から三密ではないのか。
そんな小生もその1人である。
どうしようもない人種だなと自分に言い聞かせながら待っていると、
早速くじ引きが始まった。
40人弱くらいであろうか、皆ランダムにくじを引いていく。
そして自分の番。
恐る恐るクジを開けてみると、そこには「40」の文字が!
「終わったな」こう思った。
くじ引きの番号順に並んでいく。
知り合いの方には、十番以内の人もいた。
こちらは、もう帰ろうかなあと思いながら、一応列に並ぶ事に。
最後の番号の人が並ばられ、一通り順番通りに並んだが、
後ろに数人しかいない。
後ろから数えたほうが早いのである。
小生は昔から運や賭けには弱いが、強い人もいるようで、
あの人は昔から運が良いと言われている方もいた。
やはり持っている人は持っているのである。

お店の中は、従来は壁辺りに物が集中していたが、
今回はレコードフロア全てにレコードを散りばめられ、
なるべく密にならないように配慮されていた。

小生も後発ながら、なんとか二枚を掴んだ。
一枚はlee morgan sextet
もう一枚はdon sleet all members
lee morganは、額なしのレキシントンだった。
溝なしは持っているが溝ありは持ってない。
しかし、額なしだとやはり中途半端だなということで手放した。
don sleetはジャケに書き込みがあり、更に上から塗り直されていたので結局やめた。
暫くは、盤が戻ることを期待して暫く待っていたが、
戻る気配もなかたので、お店を出た。

「40」という数字が、頭をよぎる。
今日も収穫なしかと肩を落としながら御茶ノ水駅に向かっていると、
ふとオーディオユニオンに行ってみようかなと思った。

それは、先日から気になっていた拙宅の歪みの原因がカートリッジではないかということ。
Sさんのお宅といい、先日お邪魔したお宅のといい、
歪みがないのである。
しかもSさんは殆ど調整してないと仰っている。
そんなに調整しなくても、歪まないのかなあ。
これだけ調整して歪みが取れないなら、もしかしてカートリッジに問題があるのかな?
などと思うようになっていた。
あれから、ヤフオクでカートリッジをウォッチしていた。
以前からオルトフォンのMC30 superやMC20 superを使ってみたいと思っていたから、
ヤフオクに出てないか見ていた。
するといくつか出ているが、なかなか良い値段で手を出せないでいた。

今日の40という数字は、レコード買わずにカートリッジを買いなさいと
神の御告げがあったのだと勝手に解釈し、
オーディオユニオンアクセサリー館へ向かうことにした。

アクセサリー館でカートリッジを見ていると、
MC20が目に止まった。
店員さんが時間あるなら是非聴いてみてというので、
聴かせてもらう事に。
国内盤だが、ブルートレインを掛けて頂いた。
歪みなくグループ感があり良い音だが高域と低域が出ていない。
店員さんにこういうと、やはり昔のカートリッジだからという事で、
ヤマハのお勧めのカートリッジを聴かせて頂く事に。
するとこちらは高域も低域も出ている。
だけと音がつまらない。グルーブ感がない。
ジャズを聴いていると独特のノリというかグルーブ感はとても大事である。
これが感じられないカートリッジは、拙宅には合わないなと思った。
音が真面目ですねと店員さんに伝えた。
折角聴かせて頂いたので、申し訳ないと思いながら、
今回お店にきたいきさつを話してみた。
するとフェーズテックのカートリッジで、小生が使っているやつの
後継モデルを聴かせてくれることに。
すると、こちらは高域も低域も出ていて、かつグルーブ感もある。
こらが一番言いと納得し、さすがフェーズテックだなと納得が行った。
しかしこのカートリッジは十万以上する。
はいこれと直ぐに買えるわけはない。
店員さんは、フェーズテックのカートリッジは、
作りがしっかりしているし、きちんと作られている物なので、
カートリッジ自体が歪んでいる可能性は限りなく低いとのことであった。
そうなのか。やはりカートリッジが原因の可能性は低いな。

そうなると原因は何なのか?
ユーミンの盤は、Sさん宅では歪んでいなかった。するの盤の問題もなさそうである。
カートリッジの問題も低い。
そうなるとアームやプレーヤーか調整の何処かに問題があるということになる。
DelphiやSMEのアームは極めて高精度に作られている。
物自体に問題があるということは皆無であろう。
そうなるとやはり調整の何処かに問題があるということになる。
店員さんも今一度調整を見直してみて、
どうしてもということなら、フェーズテックの新しいカートリッジに変えてみてはどうかと仰っていた。
というわけで、結局何も買わずに家に帰って、
また調整をしてみる事に。
アームの高さ、トラッキングエラー、インサイドフォースの調整は何度もやっている。
音の傾向も少しは掴めてきた。
なので問題は殆どないのではないか。
そうなると残るは、アジマスと針圧くらいか。

まずはアジマスの調整を改めて行った。
調整は水平器をシェルの上に置き、傾きを見ながら、
リフターを下げ針がレコードの盤面ギリギリのところで水平になっている事を確認する。
すると傾いているではないか!
えっ?
この間、同じ手順で調整してるんだけど?
まあ、ズレてたので水平にしてから聞いてみた。

RIMG0951.jpg

すると、歪みが殆ど取れているではないか!
これか!原因は!

何度か調整していると、先日、水平器で調整したのに今回傾いていたのか、
原因が分かってきた。

それは、水平器の作りに問題があったのである。
水平器は二枚のアクリル板の間に液体を入れ、
二枚のアクリル板をプレスして作られている。
なので二枚のアクリル板の接着された部分の繋ぎ目が少しデコボコしているのだ。
全く気にしていなかったが、このデコボコ部分を下にして、
シェルの上には載せてしまうと、水平器自体が若干傾いてしまう。
この状態で水平を測っても基準となる底面が傾いているので、
液体をみて水平と思っても、実は水平ではないのである。
そこで、改めてデコボコのない面を探して、その面を底面になるようにし、
シェルに載せて調整してみると、歪みがとれた。
水平器で合わせれば、それで良いのかと思いきや、
ちゃんとした作りの水平器を使わないと意味がないのである。
そこまで気を使えなかったのは、小生の未熟さである。
いやあ、アナログは奥が深い。
0.25mmの世界で調整しているということを認識しないとなあ。

RIMG0952.jpg

しかし、今回この事が分かり、ほぼ歪みが取れて良かった。

Blue mitchellのMONO盤をphase techで聴いてみる。
先日お邪魔させて頂いたお宅で聴いたあのサウンドを
拙宅で出せるか先日試しに聴いてみたのであるが、
歪みまくりで聴けたものではなかったのだ。
今回はどうか?
アジマスの調整後に、改めて聴いてみると。
こちらも殆ど歪みが取れているではないか!
あのお宅で聴いたblue mitchellのサウンドに近いサウンドが!
まあ、Rubyとの音の差は仕方ないが。
これならMONO盤をSTEREO針で聴いても問題ない。

というわけで、トラッキングエラーの調整と
今回のアジマスの左右の傾きの調整だけで、
かなりのレベルに達する事ができました。

数々の年季の入った方々に色々なことを教わり、
このレベルのサウンド拙宅でも聴けるようになってきました。

今日は、ニューアイテムを入手し、
更に調整を追い込んでいます。
この記事は、また次の機会にでも。

nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

オーバーハング調整 [アナログ調整]

オーディオ熱が上がっているうちにということで、
今日はオーバーハングの調整を今一度やり直すことに。

RIMG0938.jpg

ORACLEのDelphiには、写真のようなオーバーハング調整をするための
テンプレートが付いている。
アームをこのテンプレートの図に合わせて位置を調整すればよいことになっている。
これまでは、このテンプレートに合わせて調整をしていたのだが、

RIMG0939.jpg

どうもユーミンの歪が取れずに悩んでいた。
Naruさんに教えてもらったところ、可能性が高いのはオーバーハングとのことであった。
0.025㎜の世界で調整するということであるからして、
このテンプレートでおおよそ合っていればいい音がするというわけでもないと思い、
紙でオーバーハング・ゲージを作ることに。
HiFi堂の人が公開しているのを参考にした。

RIMG0940.jpg

これだと針先がボールペンの十字の位置に来るように調整できるので、
ピンポイントで位置が決まる。
原始的だが理屈に合っていて、正確に針先の位置を合わせることができる。

拙宅では、Delphiのテンプレートで調整した場合と
作ったオーバーハング・ゲージで調整したときとでは、5㎜程位置が違った。
考えてみると、カートリッジで針先の位置は違うし、ミリ単位で調整するのであれば、
作ったゲージのほうが調整し易い。

というわけで、オーバーハングの調整とカートリッジの向きを調整し、鳴らしてみました。

出てきた音は...

RIMG0941.jpg

ユーミンでの歪がなくなっているではありませんか!!!
それから音が散漫にならず、落ち着いた音です。
これなら、びくびくしながら聴く必要もありません!!!
これならCDよりずっと良い音になっているのではないかなと。

Naruさん、一発で解決しました。
的確なアドバイスを本当にありがとうございます。

やはり、基本に立ち返って、原理原則に従い実行することは大切ですね。
基本がなってなかったようです。

これで、やっと他の調整も進めることができます。
小生も魅力的な楽器の音を出したいですね。
もう少し調整を進められれば、拙宅でのオフ会もできるかもしれません。

nice!(11)  コメント(11) 
共通テーマ:音楽

アナログの調整 [アナログ調整]

LUMINがおじさんの元に帰ってしまい、
またアナログな生活に戻った。

IMG_2127.jpg

拙宅はMONOとSTEREOで装置を分けていて、
MONOのほうはまあまあ調整はうまくいっている。
STEREOもまあまあ調整はうまくいっていたのだが、
盤によってどうもひずみが出てしまう点が気になっていた。

IMG_2128.jpg

オーディオの先輩方の中には、ユーミンで調整されている方がいらっしゃる。
拙宅ではどうもユーミンは良い音で鳴ったことがない。
それはまだアナログの調整が神の領域に達していないってことなのだと思う。

IMG_2129.jpg

そこで、暫くユーミンをうまく鳴らすことに重点を置くこととした。

アームの高さ
アームの傾き
針圧
シェルの傾き
シェルとカートリッジを固定するネジの締め具合
カートリッジの向き
インサイドフォース

ざっと上の調整が必要なのだが、凄い音を出されている方は、
これらの調整を毎日のように行われている。

一方がうまくいくと、もう一方がうまくいかないといった具合に、
どこをどうすればピタっと調整がいくのか、まだ分かっていない。

IMG_2130.jpg

ひずみが大幅に軽減したのは、アームの傾き。
シェルよりも元のほうを若干(0.5㎜)低めにしたときが、歪がだいぶ減った。

それから、カートリッジの向き。これも歪がだいぶ減ったように思う。

IMG_2131.jpg

このあたりもうまく鳴ってくれるといいのだが。
nice!(5)  コメント(5) 
共通テーマ:音楽
- | 次の10件 アナログ調整 ブログトップ