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Wayne Shorterが天国へ [音楽]

今年に入ってから仕事に忙殺されている。
今日もこれから仕事である。
そんな忙しい最中、先日ニュースが飛び込んできた。

3/2にWayne Shorterが天国へ旅立っていったのだ。
新主流派には、そんなにのめり込まなかったが、偶に聴くとそれそれで良いものだ。
ハービー・ハンコックだけは、今だに聴けば聴くほど、その天才ぶりと洗練された技にのめり込んでゆく。
1990年代の後半くらいだったか、その頃ジャズを聴き始めてすぐに新主流派を聴くようになった。
その後、ハービーハンコックの良さが分からなくなり、あまり聴かなくなった。
それが今ここにきて、その腕前とセンス、天才ぶりを再認識しているところ。
聴けば聴くほど流石という言葉が出てくる。
そんな感じなのだが、Shorterも今聴けば聴くほどそういう思いがするのかもしれない。
小生も遅ればせながら、1990年代後半にHancock率いるカルテットかクインテットを生で聴くことができた。
もう昔のことで、HancockとSorter以外のメンツは覚えていない。
しかし、今でもハッキリと覚えているのは、Wayne Shorterの当時のその人気ぶりである。
ソロ回しの中でShorterの番が来た時である。
「ピー」とか「パー」とか、単発で吹いているだけで、当時思ったのは、何だこの老ぼれおっさんは。
全然吹けてないじゃんか。
しかし、観客の反応は小生の思いとは裏腹に、大歓声の渦。
えー、このおいぼれおっさんって、そんなに人気なの!?
ただ、ピーとかプーとか鳴らしてるだけじゃん。
当日Sorterは65歳とかそのくらいだっただろう。
今も記憶に残っているのは、大歓声と気合だけで吹くSorterの姿。
当時は1960年代のSorterの活躍も知らず、1990年代後半のありのままの姿を見ただけだったが、
当時の観客の大半は、1960年代からの熱狂的な不安だったのだろう。
HancockよりもそのShorterの方が衝撃で、今でもその姿が一番記憶に残っている。
そのSorterが天国へ。
Sorterが残した1960年代の名盤たちは、今の若者にも物凄く人気がある。
やはり良いものは普遍的だ。
仕事が一息ついた頃には、この名盤たちに耳を傾けたい。
ご冥福をお祈りします。


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老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

Wayne Shorterのピーとかプーとか鳴らすソロ・プレイ。
その始まりは、Weather Report在籍時だったと思います。

それは、どうもWeather Reportの場合、一人がソロをとるのではなく、同時に複数のメンバーがソロをとるという形態のためだったという話を聞いたことがあります。

このShoter、Weather Report解散後のフュージョン的なリーダー作品では結構サックスを吹いているのだけど、1990年代以降での作品は、現代音楽的になっていてピーとかプーが多いので、通常のジャズを聴くのとは違った視点で評価アプローチをしなければななあと、聴いてみて感じています。




by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2023-03-22 16:23) 

ハンコック

親父さん
コメントを下さり、ありがとうございます。
春になりましたね。
雪も溶け小川のせせらぎとなり、これまでの冬がまるで嘘だったように、木々や花々もまた生まれ変わる季節。
小生も今は、このような気持ちでおります。
宜しくお願いします。

さて、Shoterも時代の流れと共にかなり演奏スタイルを変えてますよね。
1990年代のYoutubeの音源などにも、ピーとかプーとかやってるのがあったように思いますので、あの当時はああいうスタイルだったのでしょう。多くの音源を聴いてゆけばそういうところも分かるというものでさけれども。
小生かショーターを初めて見たのがあの光景でしたので、それはそれは衝撃的でした。
まあ、人気の高さを肌で感じることはできました。
個人的には、まだピンとこない感じで、聴いてもVeeJayに残してる音源くらいしか聴いてませんが。

by ハンコック (2023-03-26 13:09) 

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