SSブログ

ピークを超えて [オーディオ]

登山は、いくつものピークを超えて山頂まで登っていく。
もう少しで頂上だと思って登りきると、
実はそこはピークで、「ああ、まだ頂上はまだ先かあ。」
このも先ずっと尾根が続いており、その遥か彼方に頂上がほんの僅かに
顔を覗かせている。
また頂上は見えなくなり、そのまま登っていくと、
またそこもピークで、更にその先に尾根が続いている。
この光景を何度も味わい、やっと頂上に辿り着けるのである。

ピークより上は見えない。
ピークまで誰よりも早く登っても、ピークよりら更に上を眺めると、
もっと沢山の人達が登っているのだ。
その人たちを追い越して、またピークに辿り着いても、
さらに先にはもっとベテランの登山者達が、
私よりも先に登っている。

今日は、こんな光景を思い出す様な出来事があった。
今日はoさんとチューバホーンさんがいらっしゃった。

FC03D40B-980B-4E38-B2F2-4CDF27EFB6F7.jpeg

元々拙宅で最新のDACを聴いてみたいという小生のわがままから、
oさんにDACをお借りして聴いてみるという予定であったが、
急遽、先週に続いてチューバホーンさんもいらっしゃる事になった。
先週の調整の結果良い音が出てきたので、チューバホーンさんも
拙宅の音に興味をお持ちのようだ。

また、大先輩から今一度スピーカーの調整をやってみる様にとの御達しが、
あったようである。
oさんとチューバホーンさんは、日々スピーカーのセッティングも行っていらっしゃる。
それ故に御二方とも出てくる音は凄いのである。
多くのオーディオマニアや音楽愛好家のお宅を訪問してされているお方が
仰るには、大先輩除いては、この御二方のサウンドは、
抜きに出ているとの事であった。
oさんのサウンドは残念ながらまだ聴いたことはないが、
今手持ちのoさん製作のESS9018のDACの音の音を聴けば、
どれほどの音を求められているのかが良く分かる。
またチューバホーンさんの音はこの耳で聴いており、
その凄さも良く分かっているつもりである。

そんなお二人を招いてのオフ会ではあったが、
先週のように、小生のこれまでの集大成を聴いて頂くというような、
大それたオフ会ではなかったため、殆ど緊張せずにすんだ。

がしかし、冒頭に行ったスピーカーのセッティングでは、
やはり少々凹む結果となった。
追い込みはCDのモノラル音源で調整するとして、
手始めにBLUE NOTEのMONO盤を聴いて頂いた。
すると既に音が左側に寄っているとのご指摘。
いつものリスニングポジションで聴いている分には、
これまで、あまり分からなかった。
厳密なスピーカーセッティングをされている御二方には、
直ぐにお分かりになられたようである。
この時、やっと6合目に到着した小生の目に飛び込んできたのは、
遥か先の尾根をゆく御二方の背中であった。
自分はまだまだだなあ、そんな思いが頭をよぎった。
拙宅は、スピーカーを交差法にして設置している。
MONOのCDを掛けて、こちらでも確認する。
ボーカルの入ったこちらの盤では、ボーカルが左側に寄っているようだ。
すると御二方ともすぐ様、交差法において、
どちらのスピーカーをどれくらい、どの方向に動かすのか、
直ぐにイメージされたようである。
音像がズレているのは、だいたい誰でも分かると思うが、
どちらのスピーカーをどの程度動かすのかというイメージが
できる人はそれほど多くはないであろう。
ここのツボを後略できたものだけが到達できる境地があるのだ。
イメージできなれけば、できるようになるまで、
トライ・エラーを繰り返すしかない。
こうして御二方とも攻略されているのである。
しかしなあ、この作業はほぼ苦行に近い。
機材やアクセサリーを変えるのは、まだ楽しみがあるので、
やる気は出るが、ひたすら調整をするのはなあ。
などという気持ちもなくはない。
こう思いながら、「なかなか、実戦できないんですよね」というと、
「アナログの調整をずっとやってやっしゃるじゃないですか。」
「まあ、それはそうなんですけど・・・」。
アナログの調整は0.25mmとかその辺りの調整だ。
アナログの調整も困難を極める。
ほぼ、職人の領域といっても過言ではない。
調整箇所が多岐に渡り、どこをどういじってもコロコロと音が変わるのだ。
パイロットが着陸する際の操縦のようなものだ。
あちらは、コンピュータがアシストしてくれるが、こちらにはアシストしてくれるものは何もない。
針先が上下左右に加えて、傾きや方向、針圧と、これら全ての組み合わせで、
一番塩梅の良いところに持っていく必要がある。
これを一年繰り返してきた。
こちらも初めは手探りであったが、なんとなく、
音がおかしくなっても、軌道修正できるまでにはなってきた。
「スピーカーのミリ単位の調整も同じですよ。」
なるほどそうなのかもしれない。
1mmよりも小さな単位で調整していたのだから、
自分にもできそうだなと思ったのであった。

先輩方もスピーカーのセッティングについても、トライ・エラーを繰り返され、
いまの境地にたどり着かれたのである。
やはり、修行なしでは境地には辿り着けないのである。

それで、今回左側のスピーカーを少し動かしてみることにした。
1mmくらいか。
するとボーカルの声が激変した。
先程までの音がうるさかったと思うほど、
煩さが消え、S/Nが上がったように思えた。
また高かった音像が下に降りて、丁度良い塩梅になった。
音像は、初めに比べると中央によってきたが、
まだ若干左側に寄っているため、更にスピーカーを
0.5mmほど動かしてみた。
これでなかり改善された。

大先輩に続いてこの御二方は、本当に調整の鬼だな。
音に関しても本当に手厳しい。
しかし、こうして良い音にして頂ける。
やりながら、音場の出方と調整のコツなどを、
事細かに教えて頂いた。
これで、イメージしながら、今後トライ・エラーを試せる。
本当に貴重な情報だ。
今は、メチャクチャ良い音だが、地震がきたり、
機材やセッティングでまた音は悪くなる。
常に良い音を出すためには、自らスピーカーの調整を克服し、
いつでも軌道修正できるようにしておかねばならない。
今日の体験を忘れないうちに、何度も試そうと思った。
だが、一方でこの良い状態からなら下手に触らないほうが良いと言う気持ちもあるのだ。
まあ、この気持ちを捨てられるように、トライ・エラーだな。

しかし、長年オーディオをやってきて、最近思うのは、
良い音を出されている方は、全員、音に関しては超手厳しい。
絶対に諦めたり、妥協したりはされない。
当たり前か。
何だろう、この強い信念は。

そして、調整もひと段落。
やっとこれで、拙宅のESS9018のDACと最新DACの聴き比べができる。
数日前から、テーブルの上に接宅のDACを乗せて調整していたが、
アナログばかり聴いていて気がつかなかったが、
バイアンプと先週の調整の甲斐あって、デジタルの音も相当
凄い音になっている事に気がついた。
もしかしてアナログを超えてるんじゃないかと錯覚するほどの
音でこのDACで良いんじゃないかとも思っていた。
なので、比較に際して、この事をお二人にお伝えした上で、
まずば接宅のESS9018から鳴らすことに。

チューバホーンさんのお持ちになられた美輪さんの
ライブ盤から。
するとこれまでの調整の甲斐もあり、音が立体的にまた拍手の音像も前に出てきてリアリティのある音になっている。かなり良い音でなっているのは間違いないであろう。

さあ、これが最新DACでそこまで変わるのだろうか?

小生はここ一年はほぼ100%アナログに注力していて、デジタルはやっていなかった。
しかし、デジタルに興味が無いわけではない。
oさんやチューバホーンさんとの交流を通じて、DACやI2Sについての情報は頭に入れていた。
また叔父もデジタルに注力しており、叔父からも話を伺っていた。
その中で、自分の中でのデジタルの構成はほぼ固まりつつあった。
と言っても日進月歩のデジタルの世界では、最新のシステムにして、
喜んだもの束の間、あっという間に別の新しいアーキテクチャにとって変わられ、
気づいたら遅れを取っていたということも多い。
なので、つねに新しいものをおいもとめていかねばならないので、
少々気が重いこともあるのも事実だ。
しかし、今の時点で小生が組み合われるとしたならば、
入力はパソコンではなく、LUMINなどのネットワークプレーヤーかな。
パソコンはOSのバージョンアップやリビジョンアップなどで、
頻繁に構成が変わってしまう。
また設定が多く、面倒くさい。
オーディオを触っているのではなく、パソコンを触っているようなもので、
イマイチ関心がない。
またオーディオ機材を触っているという楽しみも感じない。
これまでの仕事柄、パソコンは嫌というくらい触ってきたが、
殆どバージョンアップやリビジョンアップによるトラブルとの闘いと言っても過言ではない。
それくらいトラブルが多いのだ。
だいたいこのトラブルは、システムを触った時におこる。
なのでオフ会の前など調整しているときにトラブルに遭い、
肝心の音の調整よりもトラブルを収束させることに
時間を割いてしまったということも多いのではないだろうか。
トラブル対応しているのではなく、良い音を出す為に時間をさきたいものである。
またパソコンは多くのプロセスが並列で動作しており、
再生ソフトのプロセス以外のプロセスが悪影響を及ぼすことが多い。
そのため不要なプロセスを出来るだけ止めると言ったことを
これまで多くの方が取り組まれてきた。
たしかに不要なプロセスを止めれば良い音でなる事を、この耳で体験したことはあるので、
否定はできないが。
それでもこの辺りを気にしながら使うのは面倒くさすぎる。
ましてや、リビジョンアップでプロセスが増えると、
また調べなければならない。
こんな作業は仕事だけで十分なのである。
というわけで、入力をパソコンにせず、
ハードだけで完結しているLUMINなどをつかいたいのである。
不要なプロセスなどといったこのなど気にしなくて良い。
また、音質的にも優れている印象を受け持っている。
拙宅では今もラズパイを入力してにしているが、
やはりラズパイもパソコンなので、LUMINの方が優位だと考えている。
また、パソコンではなくオーディオ機器としてデザインされているため、
見てくれも良い。

またデジタルの試行錯誤繰り返している叔父に聞く限りでは、
パソコンからUSB直結でDACに入れるよりも、
一旦DDコンバータを挟んでI2Sを、一旦取り出し、
これを、HDMIなどでDACに、入れるほうが良いようだ。
この、DDコンバータは、まだ日本では作られていないようなので、
海外製を入手する必要があるが。

流れとしては、以下のようになる。
LUMIN→USB→DDコンバータ→HDMI→最新DAC

そこで、LUMINはないので、パソコンで代用し、
パソコン→USB→DDコンバータ→HDMI→最新DAC

という構成にして聴いてみることにした。

手始めにoさんのお持ちになられたカンターテドミノのDSD2.8MHzの音源から。

音が鳴り出した途端、皆絶句した。
「こ、こ、これは、凄い!」
これまでよりも2回りほど広いのではないかと思わせるほどの、
広大な音場が出現した。
また、これまで聴いていた音が、まるでカーテンのベールに包まれていたかのように、
パッとカーテンを開けられ、一気に視野が明るくなったかのような、
とても見通しが良い。
引き手や歌い手との間には何もなく、実物を聴いている錯覚に陥るような、
そんなリアリティを感じられた。
あまりの凄さに三人でのけぞってしまった。
ESS9018で十分に満足していたが、それよりも遥かに良い音がするとは。
遂にデジタルもここまで進化してきたのか。
しかし、このDACの音を知る人は、ほんの僅かしかいないであろう。

この後、パソコンからDACへUSB直結したり、DSDのアップコンバートをしたりと、
色々遊んでみた。
その後、wattとpuppyのクロスオーバーの話になり、
例によって、23.5Lの電源を切り、puppyの音だけを聞いてみた。
曲はカンターテドミノ。
すると全く音がしない。
やはり最低域だけをpuppyが担っているんだねと、話していた。
oさんがpuppyに耳を当てて聴いてみても、全く音がしないのである。
それで、SD05のボリュームを1:00まで上げてみたが、
それでも全く音がしなかったのである。
そこで初めて、何かが可笑しいぞと疑問を抱くようになった。
そこで、pyppyのユニットに手を当ててみても、
全く振動していないようである。
「あれ?なんだか可笑しいぞ!?」
そこで、我に返った。
セレクターだ!
SD05のセレクターをA1からA2にしてあったのだ。

なななんと、今日のオフ会は冒頭から今まで、ずっとwattだけで聴いていたのである。
あの迫力あるカンターテドミノのオルガンの低域の響き。
みんなのけぞってしまったが、なんとwattだけで鳴らしていたのである。
ある意味wattは恐ろしいスピーカーだということが判明されたのであった。
これには全員一本取られることとなってしまったが、
セレクターをA1にセットし、改めて聴いてみると、
やっと低音が出てきた。
それで、クロスは120Hz辺りではないかということになった。

そして、pyppyも鳴らすと、音に膨よかさやドスの聴いた声なども出てくるようになった。
喜怒哀楽をより一層表現するできるようになったような、
そんな音がしている。
万丈一致でpuppyのわずかな味付けは、あったほうが良いとの結果となった。

この辺りで、時間も押していたので、お開きとなったが、
できればスピーカーの調整をpuppyまで、鳴らした状態でやりたかったが、
この点はまた一から自分で調整するしかないであろう。

最後に吉田美奈子のトワイライトゾーンで締めくくった。
この吉田美奈子の盤は、みみにたこができるほどオフ会で聴いてきたが、
これまで良い音を聴いたことがない。
まあ、自分で出せた音ではないのではあるが、
小生のスピーカーがこれほどまでに良い音がするものかと、
自分でも驚いたのであった。
先週は小生が撃沈され、2,3日はテンションがだだ下がりであったが、
今回は接宅のあまりの音の良さにチューバホーンさんが、ノックアウトされたようである。
あのチューバホーンさんがノックアウトされたということは、
やはり良い音でなっているということであろう。
このコンディションを保てるよう、セッティングにも精進したいと
思ったオフ会であった。
今回も超貴重で有意義な時間をありがとうございました。

小生も6合目辺りまではこれたのであろうか。
6号目まで登ってきて、ほっとしたのも束の間、
御二方はとっくに8合目を超えていらっしゃる。
遥か彼方に御二方の背中が見えたのであった。

nice!(6)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽

全身全霊をかけたオフ会 [音楽]

久しぶりの更新。

昨年の今頃からアナログの調整を入念に行ってきて、
もう一年も掛かってしまった。
先輩方のアドバイスを受け、カートリッジやフォノイコやトランスを
色々と試し調整し、なんとか歪みを取れるところまではきた。
最内周でも歪まないところまではきたが、
若干の内周の方が音が渇いたような感じは否めないが、
それでも良い音ではなっていると思う。
また、watt3puppy2をバイアンプ駆動にしたことで、
watt3の低域の部分の音が出るようになり、
中低域の量感も以前に比べると良く出るようになった。
やっとここまで詰めることができたなと、
自分ではかなり納得の行く音になっていた。
そんな中、チューバホーンさんから拙宅でのオフ会のお誘いがあり、
お受けすることにした。
かなり入念に追い込んできたし、自身もあったので、
さぞかし皆んなが驚くであろう姿を想像しワクワクしていた。
それでも、凄耳の方々なので、緊張はしていたが。

そして当日、オフ会が始まった。
当日はチューバホーンさんとtaoさんと私の3名。
部屋が狭いので、マスクを付けたままでの短めのオフ会となった。

taoさんがセンターにお座りになられていたので、
まずはクラシックから掛ける。
以前はこじんまりとしていたが、今回は空間も広くなり
良くなっているようだ。
まあ、小生はクラシックは殆ど聴かないため、
聴きどころなども分からないため、良いのか悪いのか判断がつかないのである。
まあ、以前より良くなっているようなので、良かったが。
続いて、チューバホーンさんが良くお聴きになられているであろう、
JPOPを掛ける。
ユーミンに続いて、イルカを掛けた時だった、
「何だか、ボーカルが奥に引っ込むね。」と。
自分ではとくに違和感なかったのだが、チューバホーンさんは、
違和感を持たれたようである。
このイルカの盤はライブ盤で拍手音も入っている。
この拍手音もどうも聴こえ方がおかしいようだ。
チューバほーんさんは、小生がバイアンプ駆動にしたとき、
どうもヌケが悪く、良い音が出なかったので、
puppyを逆相にしていることをご存知だ。
そこで、まず、SD05のセレクターを回して、puppyの音を切って聴いてみようということになった。
勿論、自分では既に試していることなので、
puppyなしのwatt単体のほうが質感など良いに決まっている。
問題はpuppyを鳴らして低音も出したうえで、どれだけwattの魅力を残れるかが、キモなのである。
pyppyを切って鳴らしてみると、taoさんもチューバホーンさんも、
こっちが良いねとの応答であった。
ここまでは想定していた。
問題はこの先である。

では、ここでpyppyを正相に戻して鳴らしてみよう。
と言うわけで、pyppyを正相にしてpuppyを鳴らしてみることに。

これも既に小生は実現済みで、抜けが悪くなりボーカルの音が潰れる。
こうなるであろうと思い、puppyも鳴らしてみると。
「あれ!?」
ボーカルが死んでない。
何で!?
チューバホーンさんも、taoさんも、ボーカルが死んでないと仰っている。
これじゃ、小生のダメ耳で、わざわざ音の悪い逆相にしましたって
証言しているようなものではないか。
なんだか悔しくなってきた。

このままの勢いで、puppy正相、watt逆相も試してみたが、
watt正相puppy正相の組み合わせが1番良かった。
と言うわけで、小生の良いと思っていたwatt正相、puppy逆走ではダメだったというわけだ。

しかし、どうも腑に落ちない。
小生が試した時は、puppy正相だとボーカルが死んでしまい、
ヌケは悪かった。
でも今聴いているこの音は間違いなくヌケも良くボーカルも、死んでない。

なんだか、悔しさと敗北感がこみ上げてきた。
が、このまま、オフ会は続く。

この後も何枚かボーカルものを、掛けながら、
pyppyの音量を調整してみることになった。
現在puppyを駆動しているSD05のボリューム位置は、
10時半くらいか。
チューバホーンさんはこれを9時まで下げてみようと仰る。
ここまで下げて低域の量感が減るのは嫌だなあと思ったが、
下げてみることに。
すると、音に艶がでて更に良い音になってきた。
更にSD05のアナログ入力をA2からA1に切り替えてみようとおっしゃる。
SD05のアナログ入力は2系統あり、A2のほうがゲインが高い。
またSD05はボリューム位置は9時より下げない方が良いとのセオリーがある。
このため、ゲインの低いA1に接続して、ボリューム位置を上げるのである。
勿論同じ9時では先ほどに比べるとpuppyの音量は少なくなっている。
しかし、結果は艶も出てきて1番良い音が出てきた。
これで、一旦は落ち着いた。

次にフォノイコをUESUGIに変えてから聴いてもらうことに。

すると、みんなビックリ。
あまりの世界の変わりように驚いたのであった。
自分では、クラシックやjpopやボーカルものはEA-5で、
古いジャズはUESUGIかなと思っていたが、
taoさんは95対5でUESUGIの圧勝と仰っていた。
これ以降は、UESUGIで手持ちのジャズの盤を掛け、
最後に吉田美奈子でお開きとなった。
サキコロにエキサイトされたtaoさんと、
吉田美奈子をお聴きにならまだりながら、メチャクチャ良いじゃんと連呼られていた
チューバホーンさんの姿が目に焼き付いております。
小生としては、冒頭からメチャクチャ良いじゃんの連呼を聴けると
想定していたため、敗北感と悔しさで、
テンションはダダ下がりのオフ会となってしまったが、
最終的な音がメチャクチャ良かったので、まあ良しとしよう。

しかし、一年を掛けて調整してきて、万全の体制で臨んだオフ会だったが、
想定外の結果に、めちゃくちゃ悔しさが残り、テンションは下がったまま。
ここ10年くらいで、一番悔しい。ホント、めちゃくちゃ悔しい。

B78D3B05-C308-4E0F-B49A-17814B98BEB4.jpeg

あれから、月曜、火曜とイマイチテンションが上がらなかったが、
やっと昨日からまた復活。

位相のところについて、回想してみた。
以下はSYSTEM5の仕様だが。watt3puppy2もこれに近い周波数特製を持っていると考えられる。

■PUPPY-5の仕様
使用ユニット 低域用:20cmコーン型x2
インピーダンス 4Ω
周波数特性 28Hz~125Hz +0 -3dB
出力音圧レベル 91dB/W/m
最少推奨パワー 50W
エンクロージャー ポート
外形寸法 幅285x高さ610x奥行406mm
重量 37kg

■WATT-5の仕様
使用ユニット
低域用:17.5cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
インピーダンス 4Ω
周波数特性 55Hz~21kHz +0 -3dB
出力音圧レベル 91dB/W/m
エンクロージャー ポートQB-3
外形寸法 幅285x高さ356x奥行419mm
重量 28kg


また、クロスオーバーは公開されていないが、
wattとpuppyのクロスオーバーは、
100~150Hz程度ではないかと言われている。


当初は、バイアンプではなく、
watt3puppy2の内部ネットワークを使っていた。
物凄い重低音が出るが、ジャズに肝心のベースやタムやスネアといった楽器の
音圧や量感が薄いと感じていた。
これは、ネットワークにより、watt3の下側の周波数を
100-150Hzでカットしており、watt3puppy2の3wayとして、
帯域はフラットになり、かつ広くなっているが、
肝心なwatt3の下側の150Hzから下の部分が、カットされている分、
聴感上、量感の物足りなさを感じていたと思われる。
同様にpuppyの、上側の周波数帯もカットされていたため、
100Hzよりも、上の部分で不足を、感じていたと思われる。

これらのリミッターをバイアンプにより外したことで、
不足気味だった中低域の量感も以前よりは感じられるようになった。

しかし、もう今一歩量感の欲しい、小生は、
ここでpuppyのボリームを上げることで対処したのであった。
今振り返ってみると、ここが大きな間違いだった。

更なる量感欲しさにSD05のボリリームを1時くらいまで上げた。
どうしても量感のためにボリュームを、上げると
wattと、pyppyの帯域が被りヌケは悪くなる。
なので、どこまでも上げるわけにはいかない。
この状態で、なかなからヌケの悪さが取れないので、pyppyを逆相にしたところ、
ヌケが良くなり良くなったように聴こえていた。
また、SD05のボリュームもあまり上げたくなかったので、
ゲインの高いA2を、わざわざ選択し、ボリュームを下げていた。
その上で。なんとか音の被らない所を探して、
10時半と言うボリューム位置を決めていたのだ。
pyppyを入れると、ヌケはwatt単体よりもどうしても悪くなってしまうのは仕方ない、
どこまで許せるかの微調整かなと思っていた。

しかし、今回のオフ会を通じて分かったのは、中低域の量感を出すのは、
puppyの上の帯域ではなく。wattの下の帯域だと。

こうすることで、SD05のボリュームはA1接続の9時頃で良く、
全体としてのヌケが良くなる。
pyppyを正相で、繋いでもヌケ良い音が出てくる。
という結果になったのであろうと、思われる。

良く良く考えてみると、altecやjblでもクロスオーバーのことは、良く出てくるが、
ホーンをメインに音出しされている。
あれと、同じ考え方かな。

というわけで、今puppyに、耳を当てて聴いてみると、
全く音がしない。
しかし、pyppyがないと、佇まいとか気配といった
ものを、感じられないのだ。
GRFさんが以前に記事にされいらっしゃったが、
その通りの結果となった。
流石先人の方のやってらっしゃることは、やはり意味があり、
奥が深いですね。
今回チューバホーンさんに、指摘して頂き、また調整もして頂き、
脱線していたものの軌道修正ができました。

自分でできなかたことへの悔しさは残りましたが、
これでまた一つ一歩先へ進めた気がします。
チューバホーンさん、taoさん、
今回もありがとうございました。

nice!(7)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽