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秋の夜長にぴったりのトロンボーン [Jazz Album]

いよいよ9月に入り、オーディオシーズンが到来した感がある。

秋の夜長も近くなり、今聴くにはもってこいのトロンボーン。
jazzといえばトリオにトランペットかテナーかアルトが
入ったカルテットかクインテットに人気が集中しており、
次に来るとがトロンボーンだろう。
トロンボーンの音色は、昔はパオパオした音でイマイチ好きではなかったが、
今は哀愁美を帯びていて結構好きだ。
まあ、演奏スタイルが関係しているのだろうとは思うのだが。
そんな哀愁美を帯びた演奏を、涼しくて静かな秋の夜長に聴くのは、
オーディオの楽しみの一つだと思う。

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今日聴いているのは、先ずはBOB BROOKMEYERの盤。
自分を含めHERBIE HANCOCKを好きという人をあまり見かけた事がないが、
やはり彼は凄い腕を持っているという事がよく分かる盤。
この盤は彼のセンスと凄さがよく分かるアルバムになっている。
そして、BROOKMEYERのメロディーが流れてくると、
これが今の季節にしっくりとくるのである。
また、GETZが見事な吹きっぷりを見せてくれる。
彼もまたこの季節にピッタリの演奏をしてくれる。
MISTYなどとても痺れる演奏。

MC20の針先を修理してから、エージングが進み、
ここにきてかなり良い音になってきた。
アナログの調整も今まで以上に良くなってきたようだ。
拙宅のデジタル環境が飛躍的に良くなったことで、
アナログの調整の甘さが判明し、しばらくスランプに陥っていたが、
デジタルの音を越えようとアナログを再調整、
やっとこなれてきたようだ。

調整の進んだ今、このBROOKMEYERの盤をかけると、
STEREO盤だけの事はあり、壁を打ち抜いたような、
広い空間の右側から、GETZが見事な演奏を披露してくる。
そして、左前方にはHANCOCKの華麗なピアノのタッチが。
ELVIN JONESのドラムが正面で、軽快にリズムを刻んでいる。

一昔前までは、家でこんな素晴らしい演奏を聴けるとは思わなかったが、
今はそれを聴くことができている。
これも周りのオーディオ仲間やコレクター仲間、そしてうちの相方のお陰である。

もう一枚は、デンマークのトロンボーン奏者TOROLF MOLGAARDの盤。
ジャケ良し、音良し、演奏良しと、三拍子揃った名盤。
知り合いの社長さんに教えて頂いた。
女性で社長さんでジャズ付きなのです。
口説いてれば良かった。無理か(笑)。
社長さん同様にジャケに一目惚れ、ずっと欲しかった。
再発盤も出ているが、たしか250枚しか出回っておらず、
再発盤もなかなか手頃なのが見つからない。
そんな中、やっと盤を入手する事に成功。
一年近く探したかな。

コロナ禍で、大変な時期なのかもしれないが、
今ここには一番幸せな空間がある。
今のこの心地よさを思う存分味わっておくとしよう。


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seibo

確かにトローンボーンのとぼけたような暖かい音色は独特で良いですね!僕も何かトロンボーンの曲が聴きたくなりました!
by seibo (2021-09-12 09:16) 

ishii

JJジョンソンとブルックマイヤーが共演した、米インパルス盤をよく聴きます。
by ishii (2021-09-12 18:31) 

seibo

僕もKAIとJJのTROMBONE FOR TWOのレコードを時々聴いてます。とは言え僕のは日本盤ですけどね=!!
 
by seibo (2021-09-12 21:00) 

ishii

記憶違いでした。ブルックマイヤーでなく カイ・ウエンディングとJJジョンソンです。
by ishii (2021-09-12 22:24) 

ハンコック

seiboさん
こんにちは。
j & kaiは、結構レコードを出してますよね。
小生はトロンボーンの2管というのに敬遠してしまい、
どうも手が伸びませんでしたが、
お二方ともお聴きになられているようですので、
聴いてみようかなと思いました。
今聴いたらインしよう変わるかもしれませんね。

by ハンコック (2021-09-13 12:37) 

ハンコック

ishiiさん
こんにちは。
impulse盤はVANGELDERの録音ですので、
音が良さそうですね。
しかもピアノが、Bill Evansですので、
内容も良さそうですね。
by ハンコック (2021-09-13 12:40) 

tempo_collecter

何回もすみません。
さきほど書き込んだ詐欺盤についてですが、こちらの方がジャズレコードに関心ある方の閲覧が多いと思いますので記載させていただきます。

以前にも話題になったのですがヤフオクジャズで完全な詐欺盤が出品されていますね。BLUENOTEのJR MONTEROSE。
ランアウト部分のRVG刻印、耳刻印、レコード番号刻印の写真がUPされているのですが手持ちのオリジナル盤と比較するとRVGとレコード番号に明確に字体の異なる部分があります。
ということはUNIONのプレミアム復刻もしくはクラシックレコード
の復刻版に自らRVGと耳を刻んだということですよね。
もし、オリジナルを所有されているのなら比較してみてください。
この出品者、以前にも手書きRVGのBLUENOTE盤で同じことを
やっており本当に悪質です。

既に結構な額が入札されており被害金額は20万以上になると思います。
by tempo_collecter (2021-09-18 11:56) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

Bob Brookmeyer & Friendsは、トロボーン奏者のリーダー作品としては、私の最も好きな作品の一つです。

中でもGetzのプレイが秀逸で、この記事で読みながらハンコックさんの
オーディオでからどのように聴こえてくるのか聴いてみたい気持ちになりました。
Hancock、節操のない感じがあまり好かれていない理由かと思うのですけど、彼は本来クリエーターであって、いろいろなことをしているので、それが節操なさに見えてしまっているのじゃないか思っています。
また、ピアニストとしては本当に凄い人で、特に70~80年代のVSOPの演奏で、そのソロにドキッとさせられた時の快感は今も忘れられません。

このHancockに加え、当時有望な若手として注目されていたBurton、Carter、Elvinが、フレッシュな感覚でフロントのBrookmeyer、Getzを刺激し、50年代とまた違った空気を醸し出しいている、それがこの盤の最大の魅力だと思います。






by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2021-09-20 09:20) 

ハンコック

老年蛇銘多親父さん
ご無沙汰しております。
コメントをありがとうございます。
70,80年代は、オヤジさんは現役で
お聴きになられていらっしゃるでしようから、
やはりその快感は格別のものだったでしょうね。
小生は90年台に生で聴いた事がありますが、
この時はまだshorterの人気が凄すぎて、
shorterの事しか記憶に残っていません・・・
今はこれより前の1953-64くらいの演奏にしか、
触覚が反応しないため、勿論現役で聴いたことはありませんが、
当時の演奏を我が家で堪能したいという一心で、
オーディオの調整に勤しんでおりますが、
これも終わりが見えません。
多分あの世まで持っていくんでしょうね。
この盤も1964年ですので、自ずと触覚が反応したようです。
by ハンコック (2021-09-20 21:07) 

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