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スピーカーのセッティング つづき [オーディオ]

これまでのスピーカーの調整で、wattの位置はそこそこ良い位置にあり、調整の塩梅も良いと思われた。
そして、wattの位置より7,8mmほど後ろにpuppyがあり、wattとpuppyの間にilungoの8mm位あるコルクのインシュレーターが挟まっている。
まずはpuppyの下に敷いてあるスピーカーボードに、現在の位置の印をした。

それからpuppyとwattを慎重に7,8mmほど前に動かした。
この後wattだけを7,8mm下げれば、wattはpuppyの前後位置は0mmとなり、大まかではあるがwattの位置はこれまで良い音で鳴っていた位置ということになる。

wattを後ろに下げたいところだが、まずはpuppyの位置をしっかりと決める必要がある。
ここでpuppyだけを鳴らして、puppyの位置を探る事にした。
長年セッティングしてきた事で、wattとpuppyの鳴りっぷりが良い位置というのは既に見つけていて、これまではこの位置にスピーカーを置いていた。
鳴りっぷりが良いと言っているのは、低音がしっかりと出てヌケが良い位置。
スピーカーを大きく移動するとこの辺りの音が大きくかわるので、これまでこの点が良く出る位置を探してきた。
それなので、puppyの鳴りっぷりはおおむね良いようである。
puppyを繋いでいるSD05のボリュームを12時くらいまで上げ、ML1のボリュームも上げた。
するとボーカルものなどはpuppyだけでも聴こえた。
これならセッティングできそうだなと思った。
良く聴いていると音像が若干左側に寄っていたり声のヌケが悪いようだ。
それからミリ単位でpuppyを動かしながら、ボーカルがセンターでなるように、また声のヌケが良くなる位置を探した。
1mm行くかいかないか。この辺りの調整である。
その道を極めているわけではないので、その道の方からすればまだまだと思われるかもしれないが、それでも自分なりにセンターかつヌケの良いところを見つけられたと思う。
本格的にスピーカーの調整を始めて1年ほどだろうか。
一年前はスピーカーの調整は自分にはできないと思っていた。
しかしチューバホーンさんやoさんに、アナログの調整も微妙なところでやってるんだから、それと同じですよと言われて、それからちょくちょくセッティングするようになった。
あれから1年が経過し、多少はコツが分かってきた部分はある。
これらのコツを気にしながらpuppyをセッティングした。
これで、puppyの位置が決まった。
一旦、puppyを移動した後の位置に印を付けた。

それから、puppyが動かないように慎重にwattを持ち上げ、ilungoのインシュレーターを外した。
その後、wattだけを7,8mm後ろにずらした。
これでwattはpuppyの真上にきた。
この後、wattのみで微調整だが。
待ちきれず、
SD05のボリュームを9時強の位置に戻し、ML1のボリュームを絞った。
そして、wattを鳴らしている23.5Lの電源を入れた。
曲を再生してから、恐る恐るML1のボリュームを上げた。
すると音が死なないような気がした。
「やった!、やった!」
「これは、やったか!?」
まだ微調整はしていないが、ボーカルが後ろに引っ込まず、音は死んでないような気がした。
チューバホーンさんのヒントで上手く行きましたよ!
そして、ilungoのコルクのインシュレーター、ビンゴだと思った。
wilsonが研究の末に決めたwatt3puppy2というシステムの本来のセッティング戻して、やっとまともな音が出てきたのではないかと思った。
約20年を掛けて.やっとメーカー推奨のスピーカーセッティングに戻して良い音で聴いている。
なんとも笑ってしまうが、20年回り道をしていたということになる。
しかし回り道をした分、見る事ができた景色は人一倍だとは思うのだが。

その後、今度はwattの位置の微調整を行った。
SD05の電源を切り、wattのみで鳴らした。
音像がセンターにくるように、奥行きが出るように、声のヌケや艶が良い位置を探した。
puppyを動かさないように、上のwattのみを慎重に0.5mmとかそれくらい微妙に動かして調整した。
一旦良い位置が決まったので、またSD05の電源を入れて、watt+puppyで鳴らす。
イマイチ声のヌケが悪く艶がないような気がした。
そこで、またSD05の電源を切り、wattだけで鳴らす。
今度は左右のwattだけを0.5mm位前にずらした。
そしてまたセンターかつヌケ良く艶のある位置を探した。
またSD05の電源を入れて全体の音を聴いた。
これを何度か繰り返していたら、全体でもヌケの良い所があったような気がした。
既にilungoを外してwattとpuppyの前後位置が0になってからは、概ね良い音だったので、
本当に1番良い音なのかは良く分からないが、それでもまあそこそこ良い位置に決まったと思う。

いやあ、めちゃくちゃ大変だったが、不思議と苦痛ではなかった。
良い音で鳴らない方が苦痛だ。

というわけで、今回も手を差し伸べて頂いたお陰で、また一つ山のピークを越えられたような気がする。
一人で山を登り続けていたら、いつまで経ってもピークを越えられなかっただろう。
これまで幾度となく困難なピークを超えてきた人だけが、超え方を知っている。
豊富な知識だけではなく豊富な経験もある。
この方々の豊富な知識と経験を教えて頂けて、自分もやっとピークを越えられた。
今回のピークは、本当に険しかった。
自分ではもう無理と諦めていたから。
手を差し伸べて頂いたところから微かな光が見えた。
そこから、ピーク越えたいという強い気持ちが戻ってきた。
やはり熱意は何事にも勝るのだなあ。
既にピークを超えられ、頂目指して先を進まれている方々の熱意は更に熱いものであろう。
自分はまだ後ろを追いかけている立場だが、遅れないようにしっかりとついて行きたい。

wilsonが開発したwatt3+puppy2というスピーカーシステムは、当時バイアンプを推奨していた。
20年前の購入当時は、そんな知識もなくポン置きで内臓のネットワークを使い鳴らした。
しかし、その前に使っていたDYNAUDIOのほうが遥かに音は良かった。
それから送り出しの機材を変え、アンプを変え、ケーブルを変え、アクセサリーに手を出し色々やった。
気づけば昔のDYNAUDIOの音を超えていた。
それから機材はほとんど変えずに調整ばかりするようになった。
それでもどんどん音は良くなった。
それからパイアンプに。
その後もアナログの調整とスピーカーのセッティングしかやってない。
それでも音は良くなった。
そして、今、1990年ごろにwilsonが推奨していたバイアンプでwatt3+puppy2を鳴らしている。
やっとである。
しかし、良い音だと思う。
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