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続、廃盤セール [音楽]

先週に続き、今週も、来週も、再来週も廃盤セールは続く。
夏は、単発に終わったが、今回はセールが続く。
とは言え、そんなに入手できるはずもなく。
ご存知の方も多いと思うが、遂にセール対象のレコードが壁に掛けられる事が無くなった。
壁に掛けられた欲しいレコード目掛けて、突進し続ける様は傍目には興醒めだろうが、あれほど心拍数が上がり熱くなる瞬間はない。
あの瞬間がなくなるのは惜しいが、お店に行かなければ手に入るものも入らない、またどんな感じかシミュレートする意味でもとりあえずお店に行くことにした。
お店に行くと40人近い人が集まっていた。
やはり壁掛けはなくなっても、皆欲しい盤は何が何でも欲しいようである。

すこし時間があったので、先日出たLAWRENCE MARABLEのTENORMANの綺麗な盤を
入手された方に話を伺った。
一般的にジャケットは多少黄ばんでいるが、今回出たのは白かった。
ジェケの状態を見た時点で普通は諦めてしまうが、逆に決心着く人もいるのである。
やはりジャケも盤も相当綺麗だったとのこと。
JAZZ WESTにそんなにきれいな盤の状態のもが存在することが奇跡に思えるが、そういう盤もあるのだそうである。
静かな曲が結構入っているので、あれを静かに聴けたらどんなに幸せかとも思うが、
ちょっと手を出せるような盤ではない。
何十年も収集されている方なので、買い替えなのかなと思って訪ねてみたが、敢えてTENORMANは入手されてなかったとのことであった。
当方よりも何枚も掴まれているはずであるが、敢えて手を出されなかったのである。
それまで何十年も我慢し続ける執念というのは、当方にはまだ分からない領域なのである。
これまでも、これからもこの状態以上のもはないと思ったので決心が付いたと仰っていた。
また、何十年も収集されている方なのに、実際に手に取られた回数は少ないよと仰っていた。
このレコードがいかに大物であるのかということが分かった瞬間であった。

さて、セールの話に戻るが。
今回、レコードの壁掛けはなくなったが、セールの流れはいつも通りであった。
レコードは各列の餌箱に入れられている。高額盤も中級もすべて入っており、
特に高額盤が手前に見えるように入れられているわけではない。
なので、いかに早くレコードをチェックできるか、腕の見せ所である。
若い人が有利だとは思うが。
セールのスタートと同時に、空いている餌箱から中にあるレコードの中からお目当ての
レコードを手に取ってゆく。
1つの餌箱を見終えたら、もう他の餌箱は他の人が見ているので、とにかく早く隣にある餌箱をチェックしてゆくしかない。
偶に同じ餌箱にぶつかるときがあるが、躊躇した瞬間先にチェックされてしまう。
また、自分は右に行きたいが、誰かが左からくると押し合いになる。
誰もが目が血走っているが、ここで引いたら負けなのである。
ここの押し合いでは、久しぶりにけんか腰の勢いがあった。
これは、そのうち喧嘩するかもしれないとも思った。

これまでは、壁にある程度良い盤があり、それらは一瞬で皆が取るので、
その後の餌箱探しは、とりあえず探すという感も否めなかった。
そのため、ここまで必死に探すというのもなかったように思うが、
今回は訳が違う。まだ大物のレコードがどこかの餌箱に入っている可能性があるのである。
それは、押し合いの先に、喧嘩になっても仕方ないであろう。
こいうリスクも分かったうえで、お店側は壁掛けをなくしたのだろうから従うしかないのであるが、店内でのもめ事は時間の問題かなと思った。
ここのセールに来るような人は、店内のもめ事と欲しいレコードを天秤にかけた場合、
レコードのほうが勝ってしまうような人ばかりなのだから。
こういうことも考えたうえで、お店側にはもう少しいいやり方を考えて頂きたいと思った。
当方は、やはり壁掛けはあったほうが良いという考えだ。

そういうわけで、昨日は運よく手元で見つけたプロモ盤一枚を買って帰った。

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