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shanshanさんのお宅にお邪魔してきた [音楽]

繁忙期に突入した。
既に残業と休日出勤の日々が続いている。

年明け早々、こうなる前にという事でsyansyanさんのお宅にお邪魔してきた。
shanshanさんがJBLのスピーカーを導入されたということで、聴かせて頂けることになったのである。
11月にtaoさんがお邪魔されたのをblogで拝見していたが、あの頃は075が乗っかっていた。
今回は、075は乗っていない。D130だけのフルレンジである。
これまでも幾度となくJBLサウンドに心を奪われてきたが、
今回もやはり心を奪われてしまうのだろうか?

前回お邪魔したのはいつだっただろうか?
ブログを見返したら8年前だった。
https://watt3pappy2.blog.ss-blog.jp/2015-11-28-1
あの時は、全く分からないながらも、
真空管の球のコレクションに圧倒されてしまったのが記憶がある。

今回は、当時と比べるとスピーカーや機材が殆ど入れ替わっている。
この8年間何台のアンプを作られたのだろうか?そんなことをふと思った。

遡る事一日。
好きなれコーを持ってきてくださいとの事だったので、何をもっていこうか考えていた。
そう言えば、前回拙宅でのオフ会の際、変化球の盤ばかりを掛けてしまい、
全く一般ウケしなかったことを思い出したのだが、案の定メジャーな盤をとのリクエストを頂いた。
まあ、そりゃそうだよなあと。
しかし、メジャーな盤とはどの盤なのだろう?
考えてみると手持ちにそんな盤はあんまりないのかもしれないと思った。
またCDとレコードの聴き比べもしてみたいとのリクエストもあったが、両方を持ってる盤ってあったっけ?
それで、数少ないレコードの棚を漁ってみたところ、何枚か出てきたのでこの辺りの盤を持っていく事にした。普段は沢山持ち込まないのだけれど、盤のリクエストを頂けたし、JBLのスピーカで聴ける
絶好の機会なので気兼ねなく持ち込ませて頂くことにした。

IMG_8965.jpeg

当日、早速お邪魔すると、JBLのスピーカーが目に飛び込んできた。
オリジナルのネットだろうか、JBLのロゴも見える。
部屋の雰囲気やクワドラのラックとも絶妙にマッチした、そのミッドセンチュリーの雰囲気は見ているだけで心を満たされる。
JBL Viscount!
流石の貫禄である。
なんでもかかってこいとでも言っているかのようないでたちである。
これからどんな演奏を奏でてくれるのか、心躍らされる気分だ。

一通り機材の説明を頂き、早速オフ会はスタートした。

まずは、慣らしということでターンテーブルにレコードが乗せられ、針が落とされた...
出てきたサウンドは、柔らかくほぐれたサウンドである。
軽い!
軽々と音楽が流れてきた。
そしてこの柔らかさ!
これらJBLの最大の魅力だろう。そう思った。

冒頭のレコードに続き、CDから掛けて頂く。
CDも柔らかな音だ。CDもレコードもどちらも柔らかいサウンドである。
CDを2曲ほど掛けて頂いた頃には、音像が耳の高さまで上がってきて、違和感ないサウンドステージが展開された。DACが暖まってきたのだろうか。耳が馴染んできたのもあるだろう。
この頃には、音場が広く丁度よい塩梅に展開されている。
やはり広い音場感は聴いていて気持ちが良いものである。

そして、名盤と言われる盤を、次から次へと掛けて頂いた。
同じタイトルの盤をshanshanさんも多数お持ちだったので、どちらの盤が音が良いか聴き比べしながら聴いていった。
やはり盤が違えば、出てくる音が大きく異なる。

shanshanさんは、CDでジャズを聴くこと音割れが偶にあると仰っていた。
実は拙宅もそうである。
自分が思っているのは、ジャズはクラシックに比べると音圧レベルが高いものが多い。
感覚的にレベルが高い盤で割れる傾向にありそうだと思っている。
手持ちのクラッシックのCDで音割れした記憶はなかったと思う。
そんなことをshanshanと話しながら聴き進めていった。

デジタルも和らかな音である。やはりこういうリラックスできる音というのは、
仕事帰りの疲れた体を癒してくれそうである。
しかも、柔らかな、軽やかなサウンドというのは、今まで経験しているが、
少し、いや大きく音の傾向は違うような気がした。
昔は、JBLのサウンドというのは確かに和らかいとは思ったが、情報という点では少なかったし、なんとなく雰囲気で鳴らしていたというかそういうサウンドを聴いたことが多かったと思う。
悪く言えば、滲んているというか。
それが、今回は情報の不足はなく、もっと実態感や実在感、人がそこにいるような感覚があるような、そんな気がした。
JBLも使い込んでことのない輩が何を偉そうにと言われるかもしれないが、まあそこは初心者の意見として聴いて頂きたい。
このシステムでクラシックを聴くと、しっかりと奥行きのある音場が展開するだろうと思った。
いやあ、CDもレコードもどちらも良い音で、ある意味凹んでしまった。

手持ちの盤は、できるだけCDタイトルと同じレコードも持ち込ませて頂いた。
途中、MilesのRound MidnightのCDを掛けて頂いたが、かなり良い音だった。
やはりミュートの耳辺りが良い。
それでは、これがレコードではどうなのか。
先日taoさんのシステムでコロンビアカーブで掛けて頂いたときは凄く良い音で、記憶に残っている。
うちはRIAAだがコロンビアの盤を良い音で聴いたことは一度もない。
今回はRIAAカーブなのだろうけれど、どうなのだろう。
期待しつつレコードで掛けて頂くと、RIAAなのにも関わらず物凄く良い音であった。
ミュート音の耳当たりは、CDより更に柔らかく心地よい。更に説得力のある音で、今一歩深く考えされられるようなMilesのミュートであった。
このJBLで聴くMilesのミュートは格別であった。
やはりD130のフルレンジゆえの高域がそこまで出ないのが逆に良いのかもしてないなどと、勝手に思ったのであった。
ユニットを1つ追加しただけで、それはそれは音は悪くなってしまうことをこのところ痛いほど経験してしまっており、そういう我が身にこのD130はある意味光を与えてくれたような気がした。

続いてBLUE NOTEの音はどんな感じか。
Art BlaykeyのMoanin'を掛けて頂いた。
BLUE NOTEで音の良いCDを知らない。昔はVAN GELDER REMASTER盤が良いと思って聴いていたけど、殆ど売っ払ってしまった。
レコードは高騰してて高すぎるため、これはという盤は持ってないが、このMoanin'はLee MorganやSonny Clarkに比べれば、まだ入手できる現実味を帯びた盤である。
これもCDを先に、後にレコードを掛けて頂いた。
先のMilesのRound Midnightは、CDとレコードの差をそこまで感じなっがたが、このMoanin’については、レコードとの音の差にひっくり返ってしまった。
これはレコードの圧勝という感じであった。
CDでいい音の盤がないのに加えて、このJBLシステムから出てくるレコードの音の良さで、相対的に大きな差を耳で感じたのかもしれない。
演奏者の実在感が半端ない、やっぱり38cmって凄いんだね。
あ~あ、だいぶJBLが欲しくなってきた。

オフ会は更に進む。
Blue Noteの次はImpulseである。
Duke EllingtonとColtraneの盤を。
shanshanさんもオリジナルをお持ちであった。
これはCDもなかなかいい音だった。Inpulseの盤は音の良いCDがあるみたいだ。

その他、MANHATTAN JAZZ QUINTETやDave Baileyの盤などを次々に聴かせて頂いたが、このあたりはCDとレコードの差をあまり感じなかった。
これは、CDシステムとアナログシステムのどちらのクオリティも高いからだろう。

こうなるとBLUE NOTEだけが特殊なのかなとも思った。
このJBLシステムにBLUE NOTEがジャストフィットしたのかもしれないし、BLUE NOTEのCDの音がイマイチなのかもしれないね。

それから特質すべきは、ストリングスがやかましくなかったことである。
沢山の楽器の音が一斉になると、よく音が喧しいと感じていたが、今回それがなかった。
音が柔らかくて、ストリングスが喧しくない。これは凄いことなのかもしれないと思ったのであった。
高域が出てないから当たり前だろと言われれば何も反論できないが。
それ以外の何か凄さを感じた次第。

そして、驚かされたのは、終盤でElla And Louisを聴いたときである。
実寸大のようなEllaとLouisの声。
より生身の生命を感じるような歌声、これには心底痺れてしまった。
この感じはSTさんのお宅で聴いた感じに似ているような気がした。
これがJBLの魅力なのか。
70年も前に、既にこのようなスピーカーが存在していたことが驚きである。

ただJBLのスピーカーを入れただけであの音が手に入るわけではないことは百も承知である。
パワーはshanshanさんの自作であるが、あのパワーを通した結果、今い聴いているこの音が出てくるのである。自分で作られているゆえにかゆいところに手が届くのであろう。
この音やSTさんの音と同じ音にはならないかもしれないが、似たような音が出てくるのであれば、オールドJBLを一度は使いこんでみたいと思った。

いやあ、魅力いっぱいのJBLサウンドをshanshanさんありがとうございました。
やっぱりJBLって凄いですね!

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