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アナログでの空間表現 [アナログ調整]

アナログの調整を詰めてきて、
まだまだ追い込む必要はあると思うが、
ある程度歪をなくすことに成功した。
一方、先日のMC20の音楽的な魅力に圧倒されてしまい、
若干肩を落とす瞬間もあったが、
MC20などを吟味するのは、今後の楽しみにしておいて、
まあ、暫くは今のサウンドを楽しもうかと思っている。
フェーズテックは日本のメーカー。
海外メーカーに比べるとまじめな音に聴こえるかもしれないが、
他の日本のメーカーのカートリッジと比べると、
まだ音楽的になるカートリッジなのかなあと思える。
それに最近のMCカートリッジは、このところ凄まじい発展を遂げた。
そのおかげで、今まで聴くことのできなかったディテールまで再現できる。
古いカートリッジも魅力なんだけれども、新しいカートリッジにも
それなりの魅力がある。

そんな新しいカートリッジの魅力を発見できたアルバムがこれ。
吉田美奈子のTWILIGHT ZONE。
これも先にCDで聴いていたが、今はLPで聴いている。
暫く聴いていなかったのだが、昨日ひさしぶりに引っ張りだしてきた。
感性がJAZZモードからオーディオモードになっている現在は、
JAZZよりもユーミンやこの手のソースに手が伸びる。

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TWILIGHT ZONEは、1977年の録音。
JAZZに黄金期があったように、ジャパニーズポップスにおける黄金期は、
1970年代なのかもしれない。皆の才能が感性が爆発している。
この盤は、山下達郎がプロデュースしている。
Wikipediaによると、このアルバムが出た時、JAZZだとか言われたそうだ。
また、吉田のピアノに歌、ハーピスト、ブラス隊もその時全部一発録りされており、
実際にはスタジオ・ライブになっているとのこと。
リハーサルをやっているとは言え、一発であれだけ良い演奏を録音できたのは奇跡に等しい。
まさにJAZZと同じではないか。

CDで聴いていた時から、このアルバムの空間表現が大好きだった。
広大な空間に吉田の歌声やピアノがポツリと現れる。
また、スピーカーの左右、更に後方の奥のほうから、他の楽器がなるのが聴こえてくるのだ。
山下達郎が言っているように、スタジオライブで一発録り、
ゆえにこの空間表現ができるのであろう。

レコードでの奥行き感は、なかなかでない。
この空間表現ができるようになったのか?
久しぶりに引っ張りだしてきたこのLPを掛けてみると。

おお~。
奥行き感出てきたんじゃないか。
アナログの調整を詰めた結果、チリチリノイズもだいぶ軽減されているようだ。
故に、空間にポツリと現れる吉田の声やピアノの実在感が出てきたように思われる。
詰めた結果がこういうことろに表れてきたようだ。
フェーズテックのカートリッジで聴くと、
ザラツキがなく、空間の隅々まで音で満ち溢れているのが分かる気がする。
こういう広大が音場表現は、最近のカートリッジのほうに分があるような気がする。

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