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JuniorのVerve盤 [1959年]

4月に久しぶりにJuniorを聴いて、改めてその良さを再認識。
それでやはりレコードも欲しいなということで、ウォッチしていた。

最近は、レコード店も廃盤セールをやらない。
なので、レコード店では入荷次第不定期にお店に並ぶため、
平日時間のある方が買われているようだ。
土日にお店に行っても殆ど物が残っていないのである。
ちょっと前までは、頑張ってお店に並びさえすれば欲しいレコードは何とか入手できていた。
今思えば、あの時間は貴重だったんだなあと。
真冬の雪の降る中、みんなで凍えていたことも、いい思い出。
暫くは、こんなこともできないのかもしれない。

RIMG0943.jpg

そんなこんなで、最近はレコードを入手しづらい状況のため、
ネットを含め広くウォッチするようにしている。
とはいっても、やはりヤフオクはちょっと怖い。
JuniorのVerve盤は、ヤフオクを見ていても価格はどんどん吊り上がってしまう。
そんな価格なのに、現物見ずして購入などできないなあと迷っていた。

すると、ある日メールが。
ジャケも盤も状態の良いのがあるお店に入ったようである。
今はスマホなので、その場ですぐ購入手続きができる。
幸い、あらかじめ物を確保でき、後日レコード店で検盤、試聴し、
購入ができるとのことであった。
仕事の合間に直ぐさま返信し、物を確保。
やはり欲しい物はほしい。
何が何でも入手しようとするのである。
後日、現物を確認し、納得のいく状態だったので入手した次第。

それで、Verve盤を聴いているのだけれど音圧が凄い。
CDでは硬質な感じのピアノのタッチが、それに加え温かみというか、
ちょっとしたお茶目な引き方をしているところが見え隠れするというか、
そんなタッチも感じ取れるような気がした。
まあ、欲しい盤を入手できたので、嬉しさのあまり気のせいかもしれないが。

しかし、あのブルージーさは日本人の演奏で聴くことはできないだろうなあ。
端正ながら、あの独特の黒っぽさというか、泥臭さ、あれが小生にとってはManceの最大の魅力である。
他の名演もあるのかもしれないが、自分が知る限りにおいては、
やはりこのVerve盤が一番好みかなあ。

他の方も押されている通り、
やはりベニーゴルソンの名曲WHISPER NOTが素晴らしい。
数あるWHISPER NOTの名演の中でも、Manceのこの演奏は特に有名なようだ。
コール・ポーターの名曲LOVE FOR SALEも凄く良いね。
曲の進行とともに段々と白熱してゆく演奏が堪能できる。
Live会場でアーチストの演奏に引き込まれていくような感覚を味わえる。
そして、ManceはDizzy Gillespieのコンボでもやっていたというだけあって、
BIRK’S WORKSがまた素晴らしい。
他の曲も良くアルバムとしての完成度がかなり高い作品だと思う。
この盤を入手できて本当に良かった。

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オーバーハング調整 [アナログ調整]

オーディオ熱が上がっているうちにということで、
今日はオーバーハングの調整を今一度やり直すことに。

RIMG0938.jpg

ORACLEのDelphiには、写真のようなオーバーハング調整をするための
テンプレートが付いている。
アームをこのテンプレートの図に合わせて位置を調整すればよいことになっている。
これまでは、このテンプレートに合わせて調整をしていたのだが、

RIMG0939.jpg

どうもユーミンの歪が取れずに悩んでいた。
Naruさんに教えてもらったところ、可能性が高いのはオーバーハングとのことであった。
0.025㎜の世界で調整するということであるからして、
このテンプレートでおおよそ合っていればいい音がするというわけでもないと思い、
紙でオーバーハング・ゲージを作ることに。
HiFi堂の人が公開しているのを参考にした。

RIMG0940.jpg

これだと針先がボールペンの十字の位置に来るように調整できるので、
ピンポイントで位置が決まる。
原始的だが理屈に合っていて、正確に針先の位置を合わせることができる。

拙宅では、Delphiのテンプレートで調整した場合と
作ったオーバーハング・ゲージで調整したときとでは、5㎜程位置が違った。
考えてみると、カートリッジで針先の位置は違うし、ミリ単位で調整するのであれば、
作ったゲージのほうが調整し易い。

というわけで、オーバーハングの調整とカートリッジの向きを調整し、鳴らしてみました。

出てきた音は...

RIMG0941.jpg

ユーミンでの歪がなくなっているではありませんか!!!
それから音が散漫にならず、落ち着いた音です。
これなら、びくびくしながら聴く必要もありません!!!
これならCDよりずっと良い音になっているのではないかなと。

Naruさん、一発で解決しました。
的確なアドバイスを本当にありがとうございます。

やはり、基本に立ち返って、原理原則に従い実行することは大切ですね。
基本がなってなかったようです。

これで、やっと他の調整も進めることができます。
小生も魅力的な楽器の音を出したいですね。
もう少し調整を進められれば、拙宅でのオフ会もできるかもしれません。

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Naruさん宅にお邪魔してきました。 [オーディオ]

久しぶりに、オーディオネタである。
4ヶ月前に、ユーミンのレコードでSTEREOの調整をしていて、
なかなか歪みが取れない記事を書いたが、
「それならその道の第一人者であるNaruさんのところに一緒に行ってみませんか・・・」
ということで、Naruさんのところにお邪魔することになった。

L1053247.jpg

Naruさん宅にお邪魔したのは、2011年。
もうかれこれ9年前のことである。
https://watt3pappy2.blog.ss-blog.jp/2011-06-01

前回お邪魔させて頂いてからプリ、DAC、Transport、昇圧トランスが大幅に
変更されておりました。
このDACとTransportだけでマンションが買えてしまいます。凄すぎる。

こんなシステムで聴ける機会なんて、一生のうち片手で数えるほどでしょう。
一般の方は、まず聴ける機会はないでしょうから、
このチャンスの逃すわけにはいません。

早速CDから掛けて頂きましたが、もう笑いしか出ません。
これまで聴いてきたCDの音は何だったのだろうというほど、
まった音の出方が違います。
ちょっとドン引きするような凄い音としか表現できませんね。
うまい言葉が見つかりません。
まあ、このような高次元のサウンドはCDでは聴いたことがありませんので、
表現のしようがないのです。
ラズパイやLUMINと少しはデジタル音源を聴いてきましたが、
やはりNaruさん宅のサウンドは、まったく次元の違うサウンドなのです。
これは真似しようとも思わない(できるわけもありませんが)ほどで、
つい笑ってしまったという具合。

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そして、デジタルは早々に、今回の目的であるアナログを聴かせて頂きました。
すると、あれほど物凄いデジタルサウンドの後にも関わらず、
デジタルを圧倒的に凌ぐアナログサウンドが!!!
ここでは、アナログもデジタルも物凄くいい音がしますが、
アナログは、デジタルよりも更に良い音がします。
調整されしつくしたデジタルサウンドにも関わらず、
これを凌駕するアナログサウンド。
ここのサウンドはやはり凄すぎる。
アナログをやってて良かった(といっても拙宅ではこんなサウンドはまったく出てきませんが。)と
心底思ったのでした。
この次元のサウンドも、これも聴いて頂かないことには、
文章うまく表現できませんが、演奏者の意図する、訴えかけてくる情熱が
そのままオーディオから伝わってくるのです。
これまで何十年もオーディオをやってますが、これほど情熱が伝わってくる
サウンドはここのお宅以外存じ上げません。
小生は、何といってもハードバップが大好きです。
各々の演奏者のアドリブや吹きっぷりがカッコいいのを好んで聴いてますが、
ここではすべての演奏がカッコ良く聴こえてくるのです。
それに、聴こえてくる各々の楽器の音が実にカッコいいのです。
どの楽器の音色も実に魅力的なのです。
掛けて頂く曲、掛けて頂く曲に、カッコいいを連発してしまいました。
自分のシステムから情熱を伝えられる日はくるのでしょうか。

ここではアナログの歪なんて言うものは皆無です。
そんな次元で調整しているうちは、情熱などという表現などできるわけではないのですね。

アナログの調整について、いろいろなお話しを頂き、
またアナログの調整に励もうと思いました。
やはり最低1年は調整が必要というお話を聴いて、安心しました。
まあ、0.025㎜の世界で調整しているわけですので、1,2か月で決まるわけないですよね。
大抵の人が挫折するわけです。
アームの高さ、オーバーハング、インサイドフォースだけでも、0.025㎜の世界で調整していれば
平気で1,2か月は掛かってしまう。これに針圧、フローティングなどの
調整を行っていれば直ぐに半年経過してしまうでしょう。
0.025㎜の世界で調整しているということを改めて認識でき、
長い年月が掛かることにある意味納得できたというか、焦りがなくなりました。
しかしNaruさんのLP12のターンテーブルの揺れ具合を一瞬見ただけで
良い音しそうだなあと思いました。
これほどまでに滑かな揺れ具合を見たことがなかったので。
やはり調整次第なんだなあと納得できました。

しかし、ビシッと決まったアナログサウンドには、何物にも代えられない
快感があります。
Naruさん宅で聴かせて頂いたサウンドは、深く心に刺さりました。
せっかくいい機材や盤を持っているので、これ以上ない極上のサウンドで
楽しむために、さらに調整に励もうと心に刻んだのでした。

しかし、アナログはやはり凄い!!!
デジタルとは比べ物にならない何か訴えかけてくるものがあります。

それから、Naruさん宅はマルチです。
マルチは難しいので、これまたアナログの調整と同じように挫折された方も
かなりいらっしゃると思いますが、小生の周りではマルチをやられている方の
サウンドは物凄く良いです。
マルチについてもいろいろとお話下さり、とても勉強になりました。
拙宅もマルチにしようと思います。

というわけで、一週間経過した今も、オーディオ熱が冷めず、
どこからどう話せばよいか、考えがまとまらず、散漫な文章となり
お恥ずかしい限りです。

この度は、Naruさん、Taoさん、お聴かせ下さりありがとうございました。
とても有意義かつ楽しいひと時となりました。
小生も調整に励みます!
焦らずボチボチ調整を進めていこうと思っております。

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