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落ち着く [オーディオ]

約1ヶ月ぶりくらいに、MC20 SuperⅡからMC20に戻した。
久しぶりにMC20を聴いてみて、この音やっぱ落ち着くなあ。
音が滑らかである。

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パッと効いた感じでは、MC20 SuperⅡの方が勢いがあるように聴こえるが、
演奏自体の勢いを感じられるのはMC20のような気がする。
このBasin Streetを掛けると、途端にbrownyもrollinsも歌い出した。
なんだかグルーブ感とかMC20のほうが感じられるの気がするんだよなあ。
暫くMC20で聴いてみようかなと。

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横浜のvafanさん宅にお邪魔しました。 [オーディオ]

掲載が遅くなってしまったが、ゴールデンウィーク中に横浜のvafanさんのお宅にお邪魔させて頂いた。
チューバホーンさんのお宅に一緒にお邪魔させて頂くことも多く、情報交換も多くさせて頂いている。
またess9018のDACを使っていたこと、それをoさん製作のディスクリートDACに変えたこと、いろんなジャンルの音楽を聞くという点など共通する事も多い。
vafanはんは、ディスクリートDACに加え、I2SのDDコンバータまで導入された。
送り出しにおいては拙宅よりも一方抜きに出られている。
DDコンバーターのメリットについては、拙宅でも実際にこの耳で確認している。
それらを調整された今のvafanさんのサウンドとは。

最寄りの駅まで車で迎えに来て頂き、早速伺った。
お宅にお邪魔すると、いつも見ているシムテムの風景である。
拙宅とは違い、部屋はいつも綺麗に整頓されていて、オーディオも整然と並んでいる。
うちもこのように綺麗にできればなと思うのだが、なかなかできない。
一通りシステムを確認させて頂き、早速サウンドを聴かせて頂いた。

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出てきた音は、凄く低音のしまった見通しの良い音である。
低音の密度感や音の厚みが、前回とは随分と変わった印象である。
これはOさんDACが効いているなと思った。
音場広く音の厚みもある。
依然は、ふわっとした音で、この中にボーカルが浮かび上がるような音がだったと記憶している。
あれはあれで好きだったが、今回の音には芯があるような気がした。
それから、スピーカーの音のまとまりというか音場が以前よりも纏まって聴こえるような気がした。
かなり微調整なさったのかもしれない。

色々と掛けて頂く中で、部屋の後ろの壁からの定在波が少し気になってしまった。
拙宅も以前指摘を受け、椅子を若干前に出している。
頭を少し前に持っていくと、音の分離が良くなり見通しが良い音に聴こえた。
ピアノなどの楽器の輪郭や演奏者の佇まいなどがわかる様な気がした。
それで、少し椅子を前に出させて頂き、聴くことにした。
う〜ん、良い音である。
以前お邪魔した時よりもサウンドステージは広がっているが、音の厚みは増している。
やはり見通し良く鳴らすには、拙宅はまず部屋を綺麗にしなければと思った。

ジャズは中低域が安定してなっていて、うちよりもかなり良い音だと思った。
ベース音は厚みがあり、バスドラやタムなどはズドンとくる。
そうだよなあ、本来こんな感じに聴こえるはずだよなあと思いながら聴いていた。
また、ジャンルを問わず良く鳴っているなと思った。
様々なジャンルをそれなりに良く鳴らすのはかなり難しい。
小生が知る限りにおいては、極力ソースに入った情報を極限まで引き出し、録音時の演奏を最大限に引き出してあげる事で、良い演奏を素直にオーディオから再現させるという事。
一方、自分の好きな音に完全に染める事で、本来入っているソースの音以上のものを作り出すという手もあるし、これはこれで良い音で認めざるを得ないが。

それで、vafanさんはソースの情報を最大限引き出せるようになられたのかなと思った。
OさんDACの効果が1番大きいと思ったが、スピーカーのセッティングや機器の足回りの調整をされていらっしゃるのであろう。

うちも盤ばかりではなくオーディオの方もやり込まないとなあと思った次第。
クラシック、ジャズ、ボーカルなどを掛けて頂いたが、どれも良くなっていた。

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やはりいつも聴いている盤を掛け頂こうと思い、数枚を持ち込ませて頂いたが、その中から手持ちの2枚のSomethin' Elseを掛けて頂いた。
どちらもかなり良い音だが、後に聴いた盤の方が更に音が柔らかく、良い音だった。
マイルスのあのミュートを聴けるならCDでも満足できるのではないだろうか。
聴かれたことがない方もいらっしゃると思うが、あのミュートはなかなか出せるものではないだろうと思う。
しっかりと2枚の盤の音の違いを表現されている、これはかなり調整されてるのではないだろうか。
そして送り出しの力が大きいと思った。

それから、田園も掛けて頂いた。
vafanさんも同じ盤をお持ちなのだが、うちの盤と音が違うかどうか聴き比べしてみた。
すると、手持ちの盤の方が遥かに良い音だったのである。
vafanさんも小生も、僅かに音が違うかなと思っていたのだが、とんでもない。
この差はかなり大きい。
まずS/Nが違う。そして音の柔らかさ、奥行き感。
全てにおいて手持ちの盤の圧勝であった。
vafanさん宅で今聴いているこの田園の音こそ、小生が長年に渡りクラシックで出したかった音である。
この柔らかさ、音の広がっていく様、空気感や奥行き感、この感じは従来のDACでは出しえなかった音ではなかろうか。
Oさんとの出会い無くして、この音を出すのは不可能であっただろう。
CDプレーヤーだけに数百万以上注ぎ込め、かつトップエンドのCDプレーヤーでかつ物凄く音の良い機種を厳選しなければならないだろう。
また、機材の音を調整などで追い込める熱意のある者でなければ、この音は出せないと思っている。
そんなマニアがどれほどいるだろうか。
そう考えると、この音を聴けている小生はどれだけ幸せ者だろう。
改めてOさんに感謝である。
しかし、この田園の音だよなあ。
vafanさん、田園の音はメチクチャ良かったですよ。

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それからアナログも聴かせて頂いた。
vafanさんは、そこまでアナログを追い込まれてはいないと仰っていた。
手始めに八神純子を掛けて頂く。
すると抜けが悪くボーカルが後ろに引っ込んで、楽器の音にボーカルがかき消されたかのような印象だった。一瞬、うちの方がかなり良い音だと思い、油断してしまった。
その後リンダ・ロンシュタットなど数曲掛けて頂くうちに、随分と音が良くなってきた。
そういえば、PP-300はうちでも使っていたが、レコードの片面か最低でも10分くらい鳴らさないと寝ぼけた音だった事を思い出した。
そうか、あれはカートリッジが温まってないせいだな。
その後、手持ちのユーミンのVOYAGERを掛けて頂く頃には、良い音になっていた。
小生はずっと調整しているが、今聴いてこの音は良い音で、俺は何をやっているんだかと思ってしまった。
相当調整しているはずが、そんなに大きな差を感じなかったのである。
なんだかなあ。
今回もなるべく初盤に近いものをと思い持ち込んだのだが、盤のせいもあるとは思うが、どれも良い音だった。
特にアンバートンは特に良い音で、陰影を感じられ、うっとり聴き入ってしまった。
流石ボーカルを良くお聴きになられるvafanさんである。
ボーカルを上手く鳴らすコツがあるんだろうなあ。

Somethin' Elseで聴かせて頂いたMilesも良い音だったが、Relaxin'は流石の音で、やはりこれはレコード特有の音で、なかなかデジタルで出すのは難しいかなと思った。

そういうわけで、vafanさんのサウンドは以前よりも更に良くなっていたのである。
vafanさんはオーディオ関連の交流が多い方である。
小生よりも良い音を沢山お聴きになっていらっしゃると思う。
小生もそうだが、どれだけ良い音を聴いたかという経験が自分のサウンドを向上させるのは間違いと思う。
交流が多い方が、良い音に出会う可能性が高い訳で、この交流の多さが今のvafanさんの音に出ていると思った。
しかもvafanさんの凄いところは、ブレないところだと思う。
ある意味頑固なのだろう。
大体音が良い方というのは、殆どが頑固な方だと思う。
オーディオをやっている方の中に、頑固じゃない方は殆どいらっしゃらないとも思うのだが。
まあ、頑固者同士の趣味なので、衝突することもあるのが唯一の難点だろう・・・
それはさておき、やはりブレないというのは、良い音を出す事においては、かなり重要だと思った。
長くオーディオをやったり、長く機材と向き合うことで、ブレないようになっていくのだろうと思うが、vafanさんも余り機材を変えられないので、この辺りが良い音につながっているのだろう。

拙宅もかなり調整しないとお聴かせできなさそうだが、近いうちに聴いて頂こうと思う。
横浜のvafanさん、今回もお聴きかせ下さり、ありがとうございました。
また遊んでください。
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絶不調 [オーディオ]

ゴールデンウィークのセールも終わり、テンションだだ下り。
オーディオも体調も絶不調。やる気なし。やっと普通に戻りつつあるが。
ゴールデンウィーク中、遊び過ぎた。

オーディオは、先日導入したMC20 superⅡであるが、全く鳴らせていない。
まずMC20よりも出力高めで温度感も高めという点に期待をして、カートリッジを導入してみたのである。

MC20 出力 0.07mV インピーダンス 2.5Ω
MC20 SuperⅡ 出力 0.2mV インピーダンス 2.5Ω

それで、期待したおとりのスペックなのだが、アナログ初心者の小生では、
見落としていたことがあるようだ。
それは、組み合わせ。

どうも、ところどころで、音が割れるようだ。
最初はカートリッジ自体の問題とか、カートリッジのセッティングや線材の問題かと疑い、
それぞれ切り分けを行った。
まず、カートリッジ自体の問題。
また変な中古をつかまされたなどど、へんな勘ぐりが頭をよぎる。
MC20に戻してみたりまた20 SuperⅡを付けたりと。
専用シェルなのでかなり面倒くさいが、何度も切り替えて、音出しを繰り返した。
結局分かったことは、MC20 SuperⅡだと音が割れるである。
あ〜あ、面倒くせえ。
疲れとMC20 SuperⅡへの失望の念が大きくなる。

次にリード線を変えてみた。
MC20 SuperⅡのリード線を幾つか付け替えて、音出しをする。
はっきり言って、4本のリード線をペンチで外す。
シェル側とカートリッジ側の計8箇所を外さねばならない。
そして、別の線材をまた8箇所に取り付けていく。
やっと付け終わり、シェルをアームに取り付ける。
は〜あ、面倒くせえなあ。
そして音出し。
また音が割れる。
あ〜あ。
そして、またシェルをアームから取り外し、また8箇所をペンチで外す。
そして、別のリード線を8箇所付けて、またシェルをアームに取り付ける。
畜生、面倒くせえ。
そして、音出し。
また音が割れてるじゃないか。

やめた!
やめた、やめた、やめた!
面倒くせえ。

アナログの調整なんて、こんなものである。
ただでさえやる気ないのに、こんな面倒くさい事、やってらんねえ。

結局分かったことは、MC20 SuperⅡだと音が割れることだけである。
ただリード線が原因ではなさそうである。

そうなるとセッティングか?
盤は、最近入手したものばかりを聞いていた。
それで、もしかしたら盤が悪いんじゃないの?とか他の原因も気になり出してきた。
それで、昔から聴いている盤を引っ張り出して聴いてみた。
するとやっぱり音が割れる。
ということは、盤は問題なさそうである。

じゃあ、やっぱりハズレのカートリッジを引いちゃったかな。

暫く考えて、アナログであと気にするとなると、インピーダンスあまりだよなあ。
上流から下流に向かって考えてみるな否や、まてよ、出力の問題だ!
と、ぴーんときたのである。
今回MC20からSuperⅡで、同じMCカートリッジとは言え、0.07→0.2 と3倍近くになった。

接続は、MC20 SuperⅡ→昇圧トランス(Phase Tech T-3)→フォノイコ(UESUGI)→プリ
となっている。
フォノイコはMMなので昇圧トランスを噛ませている。
なので、恐らく3倍の信号を昇圧トランスで増幅しているので、フォノイコに入ってくる信号が大きすぎるのではないかと。
それで、昇圧トランスを外して、
MC20 SuperⅡ→フォノイコ(UESUGI)→プリ
にしてみた。

すると、どうでしょう。
これまでの音割れが嘘のように無くなりました〜。

チッ、しかしなんだかなあ、トランス噛ませると音割れするか。
残念な事に、昇圧トランスがないと音が悪い。
じゃあ、音が割れない昇圧トランスを探すしかないか。

は〜あ、面倒くせえ。

という訳で現状、元のMC20に戻すか、音の悪いSuper Ⅱで我慢するか、トランス探すかのどれかだなあ。

という訳で、今年はこの辺りを模索しながら調整してみようかと思う。

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話は変わるが、最近はロリンズを結構聴いている。
またちゃんと聴いてみたくなってきた。
このWROKTIMEも昔持っていたが手放していたので、最近買い直した。
ロリンズは、不調の時は雲隠れしていたそうだ。
やはりやる気がしない時はやらないのが一番だ。
こうしてロリンズは90を超えた今も元気にやってる。
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500万アクセス? [オーディオ]

当ブログをご覧に頂いている皆さん、いつも有難うございます。
16年くらい前に始めた当ブログですが、途中からブログ名を変えたりしながら、
細く長くボチボチやってきましたが遂に500万アクセスを突破したようです!
多分、いや間違いなく検索で多く引っかかってるだけなのですが、
それでも500万アクセスを超えた事は素直に嬉しいです。
いつもblogにアスセス数が表示されているわけではなく、管理画面にしか表示されないので、
気がつきませんでした。

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当ブログを通じて沢山の方と交流させて頂ける機会が増えた事は間違いありません。
良い出会いだけではなかったことも事実ですが、
苦い思いでも今となっては良い経験だったなあと思えます。
しかし、良い出会いの方が多かったです。
オーディオとジャズメインの当ブログですが、初めは自分一人でやっていた趣味も、
いつしか多くの方との交流させて頂けるようになり、
その奥の深さを知ることができました。

また、直接お会いした事はなくても、niceやコメントを頂けたお陰で、
ほっとできたり、安心できたりする事も多くありました。

当ブログを拝見して下さる皆さん、またブログを通じて交流させて頂いている皆さん、
niceやコメントを下さる皆さん、陰ながら応援してくださっている皆さん、
本当にありがとうございます。
心から感謝しております。
今度もボチボチ書いていきますので、思うことがあれば、
気楽にコメント頂ければ嬉しいです。

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浮気をしてしまいました。 [オーディオ]

小生が浮気?
小生の風貌を知る方なら、ちゃんちゃらおかしいと思われることだろう。
まあ、その通りなのだが、浮気をしていることは事実である。
昔していたこともあるが、あの頃のは、もう時効だろう。
モテたいと思わない男性はいないだろう。
オーディオ仲間のにも実際に浮気をされた方も何人かいらっしゃるようである。
まあ、詳しいことは書けないが・・・
浮気は初めは良いが、後につれどんどん悪くなる。
片足突っ込んだ程度で、やめておいた方が良い。
小生もあまりメールに返さないようにして、
上手くフェードアウトできたので、良かったが。

うちの会社の課長が、昔職場で不倫した人が辞めた後始末をしたそうだ。
その時、メールのやり取りをぜんぶ見たらしい。
他人のメールを見るかね。この課長はデリカシーがなさすぎるとも思ったが。
しかし、この時泥沼化の経過が事細かに露わになった。
辞めた人も、辞める間際には、さぞかし職場に居づらかったことだろう。
しかし、浮気で職を失うとは、なんともアホな話である。
小生は、職場ではなかったので、まったく問題なかったが、職場だったらと思うとゾッとする。
やはり職場で手を出すのは、相当な覚悟が必要だと思う。
それほど魅力的な女性に出会ってしまったのが運の尽き。
不倫したいがモテなくて不倫できない者と、モテるが不倫をして会社をクビになる者と、
どっちが良いかと問われると回答に困ってしまうのは、小生だけか?
まあ、中には賢く社外で上手く不倫をする方もいるだろう。

そんな訳で、前振りが長くなってしまったが、小生の浮気の話である。
今、浮気をしているのがこれ。
ortofonの、MC20 Super2。

以前からMC20 SuperかMC20 Super2か、MC30 Superのどれかを
使ってみたかったのである。
たまたま程度の良いものがお店にあったので、
入手できたのがMC20 Super2だったというだけで、
これらのカートリッジについては、詳しく知っている訳ではない。

ただ、MC20に比べて出力が高いくらいだ。
ortofonファンなら、MC20より出力高めとなると迷わずSPUに行くだろう。
小生もそれも考えたのだが、運良くも悪くも拙宅のアームは、
ユニバーサルアームアではない。
なので直ぐに着けられないのだ。
じゃあ、アームを3009とかに替えるか、もう一台プレーヤーをとなるが。
検討はした。
まずもう一台プレーヤーを。
これがなかなか難しい。次に何のプレーヤーが欲しいか?
今別で一番欲しいのはLP12かな。
しかし、LP12の一番のメリットは高精度なところなので、状態の良いプレーヤーを見つけるのに時間がかかる掛かる。またお金持も掛かる。
それから置き場所の問題もある。
そうなると直ぐには手を出せないので却下。早!。

そして、もう一つの選択肢。
アームを3009に替える。
これは実際にはできそうである。
ORACLE DELPHIⅣに実際に3009を付けた写真も見たことがある。
ただ、3009の状態の良いものを探すのに時間が掛かる。
ケーブルが付いていなかったり、錆びてたり。
今のうちのDELPHI専用に作られたSME345よりも、
精度を上げられるか甚だ疑問だ。
こうして考えていると、べつに買わなくても良いかとなってしまう。
この結果、じゃあカートリッジを替えてみるかという結論に至った。

しかし、うちのアームはユニバーサルではないので、直ぐにカートリッジを交換できない。
またシェルも普通1つしかないので、この手のアーム使いのかたは、ダブルアームになる。
そうなるとまた大ごとになってしまうので、拙宅では現実味がない。
なので、カートリッジを変えるときは、リード線を外してカートリッジを外してと、
それはそれは大変な作業なのである。
これまで長いことこうやってきた。

今回、またまたMC20 Super2を入手できたので、カートリッジを交換することにしたのだが。
やっと去年買い貯めしておいた、シェルの出番がやって来た。

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このSMEのアーム専用のシェルは、そんなに出てくるものではない。
むかし欲しくてYUKIMUに問い合わせたところ、
バカ高い値段に恐れを成して、購入しなかったという苦い思い出がある。
もう10年以上まえのことなので、7,8万だったような気がするが、定かではない。
シェルひとつにそんなに出せるかと思った記憶はある。
多分今では更に値段が上がっているだろう。
そんな訳で、予備のシェルは諦めていたのだが、
昨年レコードコレクターとお茶の水アクセサリ館に行った時に、たまたま中古を見つけたので、
買いだめしておいた。いつか、つかうはずと思っていたので。
元が元だけに、中古でもかなり高価だったが、新品は買えないので。

そして、寝かせること1年。
ついに出番がやってきたよ。
オリジナル盤と同じで、やはり見つけた時に入手しておいて良かった。
数年に1個くらいしか出ないので。
折角なので、MC20 Super2 を予備のシェルに付けた。

以下、取り付けたところ。
先日入手したMC20とならべてみた。
どちらのカートリッジも状態はなかなか良い。

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という訳で、浮気の正体はこのMC20 Super2。
一年以上MC20を使い込んだ。
パッと聴いた感じでは、MC20のほうが良かったが、
今年はこっちで浮気をしてみることに。
オーディオに関しては、初代が1番良いというのが往々にしてあるので、
MC20に戻るかもしれない。
浮気をしてみて、改めてカミさんの良さに気がつくということもあると思うし、
暫く浮気をしてみようかと。
どうなることやら。

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位相合わせ 再び [オーディオ]

watt3とpyppy2の位相合わせだが、
まあまあ上手くいっていたと思っていたのだが、
2ヶ月ほど前に改めて、watt3だけにしてみると、
やはりwatt3ものみで鳴らした方が、抜け良く、
音がスッと前に出てきて良い音なのだ。
puppyを繋げると、やはり多少音が奥に引っ込む。
watt3だけにしてボリュームを上げた方が、
中低域に厚みが出て良い音なのだ。
puppy2を入れるとどうもつなぎが悪い。
部屋が狭いからだろうか。
そんなわけで、もうpuppyは使わないことに決めたのであった。

しかし、先日お邪魔した夜香さんのお宅で、
厚みのあるolympusのシステムの音を聞いて、
やはりpuppyを鳴らしつつ良い音を出したいと、
沸々としたメラメラした熱い思いが、頭をよぎるようになった。
必ず位相が合う場所があるはずだ。

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あれから、改めてwatt3とpuppy2の繋ぎを上手くいくように、
何度もトライ・エラーを続けている。
方チャネルずつ、納得いくまで何度もwatt3を、ミリ単位で
前後に動かしながら、音が引っ込まないように、
ハイハットのディティールが潰れないように、
何度もなどの調整した。
やっと良い塩梅のところが見つかったので、
定規で何ミリくらいpyppy2と差があるか印をつけ、
もう方チャネルの調整の目安にする。
もう一方のチャネルも同様に何度も何度も調整した。
olympusの低域の出具合に負けてはいられない。
あの日の低域の感じをイメージしながら、何度も何度も調整した。
スピーカーが違うので勿論同じような音派でないが、
wilsonとしての低域の塩梅は随分と良くなってきたような気がする。
そして、watt3とpuppy2を繋げても、音が死なないように
随分と調整できたような気がする。

あれからまだ2日だが、今日改めてjazzを聴いて、
塩梅を確認してみた。

今日のソースはGrant GreenのIdle Miments。
bobby hutchersonのヴィブラフォンや
joe hendersonのテナー、grant greenのギターの鳴りなど、
改めて聴いてみたら、なかなか音が耳までスッと真っ直ぐ飛んでくるようだ。
抜けも良い。
中低域の厚みもかなりだてきたようだ。
ベースも弾んでいるし、スネアやタムも良い塩梅に鳴っているような気がする。
duke pearsonのピアノの鍵盤の重みも十分感じられる。
そうだそうだ、この調子だ。
何のためにオリジナルを入手してんだよ、と自分に言い聞かせてみる。
このまま、色々なソースを掛けて微調整してゆけば、
なかなか良い音でオフ会を出来そうな気がしてきたよ。
やはりオフ会は得るものがあるね。
拙宅で音が良くなるなんらかのヒントがあるものだ。
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ネットワーク [オーディオ]

小生も以前はネットワーク関連の仕事をしていた。
インターネットに張り巡らされたネットワークは、
辿っていくと、必ずどこかで繋がっていて、地球の裏側までも辿り着ける。
ジャズにもネットワークがあり、ある1人のベーシストが、
3人のピアニストと繋がっているとすると、次はその3人のピアニストとが、
それぞれ違うサックス奏者やドラマーなどと繋がっていたりする。
この繋がりを辿りながらジャズを聴き込んでいくと、
気づけば、とんでもない素晴らしい演奏者に出くわすことがあるものだ。
こういうところがジャズの面白さだったりもするのだが。
そして、オーディオの世界にも似たようなネットワークが存在する。

オーディオ歴は30年を優に超えているが、大海を知らずして自分なりにやっていた時間が長かった。
ところがこの20年はインターネットやブログを通じて、
ネットワークが広がってきた。
そして気づけば、ステレオサウンドに掲載された方々と実際に交流させて
頂くこともできるようになった。
そして、ステレオサウンドとは関係なく、
とんでもなく音の良いマニアの方がいることも分かってきた。
知れば知るほど、大海原が広がっていたのである。
これもtaoさんやgrfさんとの出会いがなかったならば、ここまでネットワークは広がらなかっただろう。
taoさんやgrfさん、そして交流させて頂いている皆さんに感謝している。
一番最初に交流を始めたのがtaoさんだった。
そしてgrfさんに出会ってからマニア中のマニアの方との交流が増えた。

そして、今日はオーディオのネットワークにより辿りつけた夜香邸である。

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オーディオは好みが分かれるので、他人が良いと思っても、
自分はそう思わないこともある。
なので、自分の「良い音」に出会う機会は少ないのだが、
今日はこの「良い音」を聴く事ができた。

taoさんから連絡を頂いたのが先月。
めちゃくちゃ仕事が忙しかったが、4月以降は絶対に暇になるので、
予定を空けておいた。

今日はtaoさんの新しいBMWに載せて頂き、夜香邸を目指す事に。
taoさんとも5ヶ月ぶりくらいか。
近況を話しながら移動するとあっという間に夜香邸に到着。
後にアレキサンドライトさんも合流。
お二方ともこれまで交流は無かったが、後にとんでもないお二方という事が判明する。
そうとも知らず、呑気に夜香邸に上がらせて頂いた。
grfさんのブログにも登場なさるお二方だが、
だいたい、名前は覚えていてもシステムの詳細などは把握できていないのである。
いつも、ふ〜ん、そんな感じなのだ。

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上がらせて頂くと、まずmagcoのA3が鎮座していた。
そしてその後方にmark levinsonのモノラルパワーアンプ20.5Lが!
更にその下に27.5が2台並んでいる。
そして20.5Lの状態の良いこと。
magiciの後ろにはolympusに375、レコードプレーヤーにはmitchellにリニアトラッキングアーム、
emtもある。
levinsonのLNPも鎮座している。
ESOTERICのプレーヤーとDAC。
隣の部屋にはマッキントッシュが。
まず、これらの機材に圧倒される。

これらの機材を眺めた後、少し雑談を挟んで、
手始めにmagicoのA3から聴かせて頂いた。
まだ納入後一ヶ月と僅かしか経っていないとの事。
しかし出てきた音はスピード感のある整った音であった。
一ヶ月でこんな音出せるの!?ってな感じで。
自分なんかまともに鳴らすのに6年以上掛かってるんですけど。
まず、一ヶ月でこの音を出せる夜香さんに、
これはかなり年季の入った方なのだなあとすぐに察する事ができた。

そしてリニアトラッキングアームと光カートリッジで、レコードを聴かせて頂いた。
こちらは、レコードを聴いていると言う感覚はなく、
帯域は広いがCDとも違う、自分は何の音を聴いているのだろうと不思議な感覚で聴いていた。
お城のエバンスの再内周から、Nardisを掛けて頂いたとき、
その歪みの少なさに圧倒されてしまった。
レコードでここまでディテールを出せるか!と感心した。

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コーヒーブレイクを挟んで、次はjblのolympusのシステムを聴かせて頂いた。
音が出た瞬間に、magicoよりも更に一つ抜きに出た音が出てきた。
情感豊かな芳醇な音である。
ソースも吟味されていると思うが、声を聴くと心をグッと掴まれるようなサウンドである。
こちらは、わずか一ヶ月で調整られたmagicoのシステムよりも、
長年の調整の賜物である。
おいそれと出せる音ではないのは明白である。
凄い。375やスーパーツイーターなどをマルチで
見事に纏められている。
jblの良くあるサウンドという概念を根本的に覆される音であった。
しっかりと音像が横一列に並ぶ。
まあ、奥行き感については、我々のスピーカーに分があるが、
ただ平面的な音ではなかった。
CDを聴いても、音にしっかりと芯があり、厚みのある良い音だ。

折角なので手持ちのオリジナル盤を何枚か掛けて頂いた。
これまで聴いていたアナログの音が、更にギュと凝縮され濃い音になった。

やはり追い込まれた良いシステムでは、オリジナル盤で更に音に磨きが掛かるようである。
良いソースさえ持っていれば、システムが良くなれば良くなった分、
音で答えてくれる。
ソースが悪ければ、どんなにシステムが良くても演奏者の100%の音を出すことはできないだろう。
まあ、どんなソースでも、自分なりの良い音に染めて鳴らされる方もいらっしゃる。
小生は演奏者や作り手の音を最大限出してあげるという考えなのだが、
そうではない考え方もあるので、一概に良し悪しの判断はできないが。

しかし、まあ、オジナルはやはり凄いという結論になった。
いやあ、オリジナル盤をあんな良い音で聴けるなんて、なんて贅沢な時間なのだろう。
本当に至福の時間とはこの事なのだなあと思いながら聴いていた。

もっともっと聴いていたかったが、時間となりお開きとなった。

夜香さん、貴重なオフ会をありがとうございました。
アレキサンドライトさん、お疲れ様でした、今度は是非S9500を聴かせて下さい。
taoさん今回も連れて行って下さりありがとうございました。
こんなデープな方との出会いは、いつもtaoさんのお陰です。

うちのwatt3とpuppy2もolympusのシステムくらい音を
纏められると、物凄く良い音なんですけどね。
マルチじゃないので、職人技に更に磨きをかけるしかないんですが、
さらにもう一歩詰めて、完成形の音をなんとか出したいと思いました。
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レコードの溝をルーペで見る [オーディオ]

レイカなどのレコードクリーナーから始まり、
アルカリ電解水を使った水洗い。
中性洗剤を使った水洗い。
更に水道水を高除去のフィルターで不純物を取り除いてからの、
中性洗剤による水洗い。
を経て現在、超音波洗浄機による洗浄に落ち着いてきた。
半年程前に超音波洗浄機でノイズが減るのを目の当たりにし、
いつかは超音波洗浄機を入手してしたいと思っていた。
が超音波洗浄機は高価なので、おいそれと入手してできる代物ではない。
毎年この時期から来年3月までは仕事が忙しい。
なのでこの間にお小遣いを貯めておき、来年春ごろに入手できれば良いなと思っていた。
中性洗剤による水洗いでも良い音にはなってきていたので、
入手するまではこの方法で洗浄しようと思っていたのだが。
するとある日GRFさんからご連絡を頂き、
以前お使いだった超音波洗浄機を無償でお譲り頂けることになったのだ。
しかも、送料までご負担頂き申し訳ない思いでいっぱいだ。
水洗いすればするほどに、レコードの音が良くなる事を知ってしまい、
これはいつかは超音波洗浄機を使ってみたいとの思いが日に日に高まっていた。
こんな中、超音波洗浄機をお譲り頂け、嬉しくて嬉しくて、
このところ、暇さえあればレコードを洗浄機している。
GRFさん、貴重なものを本当にありがとうございます。
末長く大切に使わせて頂きます。

超音波洗浄機は、レコードクリーナーでの洗浄と殆ど変わらないとの情報も頂いたりしているが、
接宅のこれまでの経緯と自分の耳で判断した限りにおいては、
やはり超音波洗浄機は持っていた方が良いと判断している。

それで、話は変わるが、先日Phineas NewbornとHampton Hawesのレコードの
気になるチリチリが取れたという記事を書いたが、
本当に取れているのか、ルーペで見てみることにした。

カートリッジの針先の確認にもつかえるので、ルーペを入手したしようと思っていた。
本当は50倍から100倍くらいのルーペが良いそうだが、
スマホで撮影できるという謳い文句にまんまと嵌まってしまい、
100倍から250杯のを購入してしまった。
すると、カートリッジの針先にポイントを合わせるのに相当苦労する羽目に。
高価な割には、倍率デカすぎて使えない。失敗した。
やはりもう少し倍率の低いのも選べるルーペが良いです。
小生が浅はかでした。

それで、折角なので、スマホで撮影できたものをUPしてみた。
まずは先日の2枚のレコードの溝をルーペで拡大したもの 。
写真は倍率100倍。

こちらが、Phineas Newborn。
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こちらが、Hampton Hawes。
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どうだろう、どちらも綺麗ではないだろうか。

ついでに、CannonballのIn Chicagoの
Stars Fell On Alabamaの部分。
このバラードは、ノイズなく綺麗なもので聴きたいと思って入手したのだが、
どうもチリチリいうので気になっていたので、
今回見てみることに。
その写真がこちら。
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先の2枚と比べてみると若干プツプツが見える。
これが増幅されスピーカーから聴こえているのだろう。

小生は昔からよほど周回ノイズが出ないような盤なら入手してしてきた。
綺麗な盤ばかりを入手する時間も資金もないからだ。
なので割り切って聴くものが殆どだ。

今回UPしたNewbornとHawesは特別。
それで、In Chicagoのように綺麗なので聴きたいという盤が偶に存在するのだが、
ボーカルものやピアノトリオはできれば綺麗なので聴きたいと思ったりする。

その中の一枚がこれ。
Anita O'Day Sings the Winners
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これも検盤して、まあまあ綺麗だと思っていたのだが、
実際に聴いてみるとどうもチリチリが多い。
今回ルーペで見てみると。
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こんな感じ。
これは、レコードクリーナー、アルカリ電解水、
中性洗剤による水洗いを経て、超音波洗浄した後の状態。
ここまでやっても、やはりチリチリする。
写真をみると、なにやら大きな粒のようなものが所々に写っている。
これは傷なのかな?

ここまでがMONO盤の写真。

続いて、STEREO盤から。
これも洗浄後もチリチリ言う盤。
THE LIGHT FANTASTIC THE ANDRE PREVIN TRIO

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溝の状態はこんな感じ。
エッジの部分がややささくれた感じに見える。
これが音に影響しているのかもしれない。

最後にユーミンの悲しいほどお天気。
勿論STEREO盤。
これは綺麗な盤で、昔から殆どチリチリも言わない。
写真はこんな感じ。

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こうして見ると、やはりチリチリ言わない盤は溝が綺麗に見える。

と言うわけで、チリチリ言う盤は、ルーペでみてみると、
何らの原因が写っているようなので、多少は役に立つのかもしれない。
取れない汚れは取れないので、こればかりは
どう足掻いてもどうにもならないが、もう少し勉強して、
これは汚れなのか、傷なのか判断できるようになれば、役立ちそうである。

この写真は傷だよとか、これは汚れだねというのが、
お分かりになる方がいらっしゃいましたら、
コメント頂けると嬉しいです。
今後もボチボチUPしますんで。

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光カートリッジを聴いてみて [オーディオ]

先日、GRF邸にお邪魔させて頂き、
大部屋で光カートリッジのGrandMasterのほうを聴かせて頂いた。
勿論このような高価なカートリッジを使う余裕はないが、
聴かせて頂いた感想を記しておこうと思う。

まず、従来のカートリッジから特出していると感じたのは、
低域の沈み込み。
これまでCDのほうがダイナミックレンジが
広いとされてきた常識は覆されたと思った。
ベース音は下まで沈み込み、かつ締まって聴こえる。
故に音が飽和せずに一体感のある音を出してくるようだ。

それからセパレーションの良さ。
物凄く音が立体的にきこえる。
GRFさんの調整の賜物だと思うが、これにはかなり驚いた。

それから、スクラッチノイズの少なさ。
これは重来のカートリッジに比べると、月とスッポンの差があると感じた。
この点は、帰宅してから改めてBLUE TRAINを掛けてみたが、
その差は歴然としていた。
かなり調整を追い込んできていて、比較的綺麗なSTEREO盤であれば、
スクラッチノイズを気にすることはないが、
古いMONO盤では、どんなに状態が良くてもスクラッチノイズはある。
それが、光カートリッジだと殆ど聴こえないのである。

それゆえにLee Morganのトランペットの音が飛んでくるし、
トランペットの質感が驚くほど良く出てくるようだ。
JBLやALTECのホーンから飛んでくるような迫力がという感じではなく、
演奏者の演奏そのもののリアリティが素直に聴き手に伝わってくると言えば良いだろうか。
そんな音だと感じた。

従来からJAZZは太くて熱い音というイメージがあったが、
素直に当時のColtraneやLee Morganが今ここで、
生で演奏してくれているような雰囲気を味わえたら、
幸せではないだろうか。
そんな夢のような世界が開ける可能性を、
光カートリッジは、秘めているのかもしれない。

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GRF邸へお邪魔してきました。 [オーディオ]

農鳥岳、間ノ岳、北岳と、白根三山を縦走して、
今下界へ降りてきたところだ。
山の稜線歩きは、気持ちがよく、
普段見ることのできない景色を見せてくれる。
山から降りくると、心地よい疲労感があり、
山での出来事がまるで夢だったかのような、本当にあそこに登ったんだと不思議な感覚になる。
3000m級に登ったことのある人にしか分からないかもしれないが、
今は、そんな感覚でいる。
今日は、以前からお誘いを頂いていたGRFさんのお宅にtaoさんとお邪魔してきた。

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光カートリッジで大いに盛り上がっていらっしゃるのを
遠くから眺めていた訳であるが、今日はそれを堪能させて頂いた。
個人的には和室の音を聴かせて頂ければ、満足だったのではあるが。

いつも通り、まずは和室から聴かせて頂く。
真空管が温まってくるまで、さほど時間は掛からなかった。
中高域と低域の音場のバランスが徐々に合ってくると、
下の方で聴こえていた低域も上に上がってきて、
しっかりと音場が出現する。
この様にアンプの状態が良くなったときに一番良い音が出る様に、
スピーカーを調整されているのだ。
アイドリングが終わると、音場が広がり、その奥から音像が現れる。
音が柔らかく音像が小さい。
かなり綿密に調整なさったようである。
小生もスピーカーの調整を多少するようになり、このあたりの調整の
綿密さが少しは分かるようになってきたようだ。
それゆえにこの調整の腕にはやはり項垂れるしかない。

音像かかなり小さい、それゆえに音の実在感が増して聴こえる。
このあたりの音像を小さくするコツなどを教えて頂いた。
なかなかネットを見てもこのあたりのツボを教えているサイトはない。
また交流あるオーディオ仲間の間でも、このあたりのコツまで分かっていて、
言葉で説明して下さる方は、GRFさん以外には殆どいらっしゃらない貴重な存在だ。
スピーカーのセッティングは、今では苦にならなくなったが、
初めは苦痛でしかたがなかった。
しかし、機材や盤もある程度揃ってきた今は、このあたりの泥臭いところを
やっていかないと更なる音質向上が見込めなくなってきた。
そこで仕方なく調整を始めたのだけれど、やっているうちに慣れてきて、
やっと苦痛ではなくなってきた。
これもアナログの調整同様にしばらくすると面白くなってくるのだろうと思う。
今日教えて頂いたことも早速試してみようと思う。

クラシックから始まったオフ会は、ジャズや歌謡曲を織り交ぜながら
進行してゆく。
八代亜紀のLive盤やピアノトリオでは、切れと鮮度があり、
オーケストラについては、かなり柔らかな音が出てくる。
これはソースによるものが大きいそうなのであるが、
それゆえにどれだけソースに入っている情報を引き出してあげるかが、
重要とのことであった。
CDもアナログ同様だと思った。
拙宅ではアナログの情報を引き出すのにカートリッジやアームの調整に躍起になっているが、
ここはアプローチは違うがやはりCDの情報を最大限に引き出してあげるように
調整が大事だということを教えていただいた。
スピーカーの調整については、事細かにGRFさんのBlogには書かれているが、
機材のセッティングについても事細かに調整されているはずである。
この和室のユニコーンのシステムを隅々まで観察してると、
このあたりのヒントが隠れている。
このあたりをしっかりと目に焼き付けたのであった。

話は変わるが、先日のチューバホーン低でのBilly Joelや玉置浩二の
ボーカルの表現力に圧倒されたのだが、
これはoさん製作のディスクリートDACによるのもが大きいと書いたが、
確かにこの影響は相当なものなのではあるが、それだけではないことが今日証明された。

それは、このGRF邸の和室は、ディスクリートDACではない。
また入力は2系統あり、1つはSONYのCDプレーヤとEMMのDACのものと、
もう1系統マランツのCD34の系統。
今日、どちらも聴かせて頂いたが、SONYとEMMのほうは勿論のこと、
14bitのCD34でもしっかりとダイアナクラールの声の表現や質感が出ていたのである。
この現実をどう考えればよいのか。

oさんのDACに頼るだけではなく、やはりセッティングまでも追い込まねばなるまい。
oさんのDACを使いさらにセッティングを追い込んだ先にこそ、
これまで見えてこなかった境地があるのである。
これはまた一つ課題は増えたが、チューバホーン邸はここまでやられていたから
出た音なのであろう。
また一つ、大きな収穫があった。

それから和室の低温について。
拙宅で良く聴くJAZZを掛けて頂いたが、ユニコーンでは十分な低音が出ていた。
スピーカの形状や素性などは異なるが、wattとさほどスペックは変わらないと思うのだが、
あそこまで低音が出るというのもセッティングによるものが大きいのだろう。
この低音を忘れないうちに拙宅の調整も行いたい。
スピーカーの位置では低音が出るポイントがあるので、そこを見つけつつ、
音像が小さくなるポイントを探し、さらに細かな調整をすることになるだろう。

というわけで、和室でのオフ会は、目下調整にはまっている小生にとっては、
超ホットで大変有意義な和室のオフ会となった。

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後半は、大部屋へ
こちらは、とっくにオーディオの域を超えている音なので、
小生が特にああだこうだと言う余地はない。
オーケストラから歌謡曲、POPS、JAZZと様々なジャンルの音楽を堪能させて頂いた。
中でもマーラーの4番の音は素晴らしい!

そして、こんな大部屋で調整の行き届いたシステムで聴けるチャンスは、滅多にないので、
自分の好きなJAZZの盤を掛けて頂いた。
とっくに50年以上経過しているこの盤。

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ContraneのBlue Train。
どなたかが、GRFさんのBlogで仰っていたが、当時の音が現代に蘇るのではなく、
当時の演奏者が今この部屋にきて演奏しているような、
そんなリアリティのある音が出てきたのである。
50年以上も前のMONOのレコードから、とても広いステレオのような音が広がり、
部屋全体が一気にスタジオになったような雰囲気に包まれる。
そこで、当時の最高のメンバーが織りなす演奏にめちゃくちゃテンションが上がった。
Lee Morganのトランペットのそれはそれはリアルなこと。
1957年に演奏していたこの人たちの腕は流石だ。
吹きっぷりが実に良く分かる。
やっぱり、ソースの情報を引き出してあげれば、ジャンルを問わずなるんだなと。
妙に納得したのであった。

元々、狭い部屋で広大な音場で聴いてみたいという強い思いがあり、
Wilson Audioを使うようになったのだが、その流れでGRFさんと出会うことができ、
お付き合いをさせて頂いている。
15年前にGRFさんと出会ってから、まだ数回しかお邪魔したことがないが、
初めはGRFさんの仰っていることを理解できずに、ただただ頷くことしかできなかった。
当時初めてお邪魔した日のことをしっかりと覚えている。
あのときもtaoさんの一緒にお邪魔した。
このGRFの部屋でSD05で鳴らすTannoy GRFの音を、
taoさんとタンデムシートに座って聴いたあの日、あの日の衝撃は今でも忘れない。

しかし、小生も微力ながら調整を進めるに従い、多少は理解できるようになってきた。
その間、こちらも多少音を磨いてきた訳であるが、GRFさんは遥か先を行かれている。
追いつこうにも、どんどん離れて行かれるのである。
GRFさんもここにきて、さらにオーディオ熱を上げられ、さらにダッシュを掛けられている。
この情熱はどこからくるのだろうか。
また更に磨きをかけられ、皆を驚かせて下さることであろう。
GRFさん、今回も御聴かせ下さりありがとうございました。
もやは大部屋の音は参考にならない領域になっていらっしゃいますが、
和室の部屋の音を聴かせて下さり、拙宅の改善点や改善の方法が分かりました。
また拙宅もいい音にして、コロナが落ち着いたことには、狭い部屋でもいい音が
なるところをお聴かせできればと思っております。
今後とも宜しくお願いいたします。

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